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2006年9月 8日

キャラクター商品について

【Q】
キャラクターのおもちゃは否定的だったお店だと思ってましたが、ムーミンもキャラクターではないですか?

【A】
サイトの冒頭で「キャラクターものでも(なく)」と、また「子育て便利帖」でも「キャラクター商品を与えない」と書いておりますので、ご質問のような疑問をお持ちになるのはごもっともです。


実は、当店では、ムーミンのタオルのほかにも、トーマスの木製レールセットやピーターラビットのゲーム、くまのプーさんのカレンダーなど「キャラクター」の付いた商品も扱っております。

ただ、それらの商品を私たちは「キャラクター商品」ととらえている訳ではありません。明確な基準がある訳ではありませんが、私たちの中では割とはっきりとそれらを区別しています。その違いを以下にご説明したいと思います。


1)キャラクターの出自について
  ・もとになる絵本や読み物などの作品が、面白く魅力的か?
  ・私たちがその「キャラクター」や作品を愛しているか?
  *上記を満たすものは、私たちにとって「キャラクター」でなく、
   物語の「登場人物」という感覚になります。
  *くまのプーさんでもディズニーのものは「キャラクター」に近いです。
   (ただ以下の文章の中では、そういった使い分けはしていません)

2)キャラクターが付く商品について
 ◆デザインが優れているか?
  ・使われている絵が原作者によるものか?
  ・オリジナルのもつ世界観(品格も含めた)が反映されているか?
  ・「ただキャラクターが付いている」だけなくトータルにデザインされているか?
  ・キャラクターの有無に関わらず、商品そのもののデザインが優れているか?

 ◆品質が優れているか?
  ・キャラクターがなくても、お薦めできるだけの品質を持っているか?

 ◆キャラクターを付ける意味(必然性)があるか?
  ・キャラクターと商品の世界観が近いかどうか?
  ・キャラクターの世界観が入ることで、遊びが深まるのか?妨げになるのか?
  ・メーカーの歴史的、文化的背景とキャラクターとの関係
  ・店頭で子どもに手に取ってもらうためだけに付いていないか?
  ・例えば、ままごとにキティちゃんが付いているとか、
   積木にトーマスが付いているというのは、必然性がないと思います。

3)誰が使うか?どこで使うか?
  ・大人が使うものについては割とおおらかに考えています。
   私たち自身、絵本などが大好きなので、好きな作品の関連商品で
   よいものがあれば欲しくなってしまいます。
   これは大人の楽しみだと考えています。
  ・子どもが遊ぶものについては、厳しく考えています。
  ・保育室などは、さらに厳しく考えています。
   サイトでは、保育室に向いているか向いていないかを表示していないので、
   今後そんな表示も考えようと思います。

全てを満たさなければならないという訳ではありませんが、こういったことを考慮しています。基本はその作品を愛する私たち自身が「いい」と思わなければ扱いません。


逆の言い方をすれば、私たちの考える「キャラクターもの」「キャラクター商品」というものは、上記のような条件を満たさないものです。

ムーミンに関して補足いたしますと、私たちがご紹介しているエーケルンド社のタオルは、原作の持つ雰囲気を持ち、品格もあります。もちろん、エーケルンド社自体も信頼できるメーカーで、私たちも以前からお薦めしています。また、スウェーデンのメーカーということで、彼らがムーミンを誇りに思って作っていることも理解しています。

ただ、たとえエーケルンド社の製品であっても、上記の条件を満たすものでなければ、お薦めしなかったと思います。


ご不明な点やご意見などございましたら、ぜひお聞かせ下さい。ご指摘ありがとうございました。