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2006年9月20日

たむらしげるさんのパラパラ漫画3作

私の大好きなたむらしげるさんのフリップブックが3点も出ました!
たむらさんはずいぶん前から「自分の絵を動かしてみたい」と思っていたようです。画集「ファンタスマゴリア」に収められた実験的な作品(まさに昔のパソコンで描いたようなドット絵の)は実にイマジネーション豊かで、「実際に動いているところを見てみたい」と思わせるのに十分でした。その後、CD-ROMのファンタスマゴリアにそれらの小品が収められ、「絵が動き出すことでこんなに世界が広がるのか!?」と驚いたことを思い出します。

その流れは、「銀河の魚」「クジラの跳躍」といった本格的なアニメーション作品へと続いていくのですが、今回出たフリップブックは、初期の小品(特にMETAPHYSICAL NIGHTS)を彷佛とさせます。奇想天外なアイデアと、巧みなカメラワーク、もちろん絵も素晴らしい。

ランスロットが主人公のAwakening(赤)、フープ博士が主人公のStar Circus(黄)、二人とも出てくるOn the Asteroid(青)の3冊があります。ファンなら3冊ともどうぞ。

たむらしげるの世界
http://www.hyakuchomori.co.jp/book/tamura_sigeru/tamura_sigeru_top.shtml

「一枚の紙」から折り曲げてできる動物のカード

おもちゃデザイナーの武山忠道さんがデザインした立体造形のカード「一枚の紙」です。百町森では、折り紙建築の茶谷正洋さんがデザインしたオリガミックカードも扱っていますが、モチーフは建築物がメインです。
この「一枚の紙」は、フクロウ、ゴリラ、カタツムリ、ゾウ、ハト、カエルといった動物が主役です。大胆なデフォルメと思いきりの良いシャープな造形が特長です。でも、どことなくユーモラスで温かみを感じます。また、切り抜いた穴から、色紙が見えることで、全体がきりっと引き締って見えます。この辺り、なかなか上手いなぁ〜と思います。

横浜美術館のオリジナル商品ですが、ネフ社も取り扱うようになって、今や世界で販売されています。

一枚の紙
http://www.hyakuchomori.co.jp/life/card/yma/pages/card_yma.html