ドイツ・工芸品の旅 その1「アドヴェントカレンダー」
ここ2~3年クリスマスが近づくと、
アドヴェントカレンダーを店先でよく見かけるようになりました。
ヨーロッパの輸入玩具を取扱う私たちは、20年位前から販売していますが、多くの方に認知され出したのはここ3~4年です。
それでもまだまだ日本人には馴染みが薄いようです。
そもそもこのアドベントカレンダーとは、19世紀半ば頃ドイツのミュンヘンで生まれたもので子どもたちにアドヴェント(12月25日のキリストの降臨を待ち望む期間)を楽しく過ごさせる工夫の一つとして、作られた12月1日から24日までの日めくりカレンダーです。
日付けの入った小窓を開けると中に入っているお菓子や絵、
おもちゃなどを楽しみにクリスマスを待つのです。
19世紀半ば当時は、各家庭で子ども達のために様々な工夫がされました。
例えば、ローソクに24の目盛りを付け12月1日から毎日一目盛りづつ火を灯すもの。
クッキーを台紙に糸でくくり付け毎日1個づつ食べられるようになったもの。
飼い葉桶(家畜の餌入れ)に藁を1本づつ入れるものなどがありました。
そして、その日1日を良い子で過ごし、きちんとお祈りもできた証として
夜寝る前にさせてもらえました。
ミュンヘン在住の知人のお宅もチョコレート入りのアドヴェントカレンダーを
寝る前にめくることが子ども達の毎年の定例行事だとか。
そのチョコレートをいつ食べるのか?という疑問は残りますが・・・・。
日本では、子どもの楽しみではなく、
大人の(自分の)楽しみとして手に取られる方が多いような気がします。
by 治井紀子 (参考:「クリスマスの文化史」若林ひとみ/著)
アドベントカレンダー2006
http://www.hyakuchomori.co.jp/life/advent_calendar/pages/advent_2006.html