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2007年5月31日

その8 小さいだけでグッときちゃいます

ドイツの建物ってなんてあんなにかわいいのでしょうか。
160分の1の世界へ、ようこそ!

カッターナイフやはさみ、ボンドを使って作り上げるペーパークラフト(紙工作)には、動かして楽しめる「からくり」や、子どもたちが作る工作レベルのものがあります。ドイツには大人が「作って飾って楽しむ」本格的なものがあり、しかも本物をスケールダウンさせたサイズになっています。

日本のみならず世界中にファンがいる鉄道模型は、本物の機関車などをスケールダウンして作られています。例えば日本でファンが多いNゲージ(線路の幅が9ミリ)は実寸の160分の1。ドイツのメルクリン社をはじめヨーロッパの多くのメーカーが採用しているHOゲージ(線路の幅が16.5ミリ)は87分の1。それらにあわせて駅や家、お店、お城、教会、人に動物・・・etc が樹脂素材で作られており、集めている鉄道模型にあわせて自分で風景(ジオラマ)を作り、自分が汽車に乗ったつもりで景色を楽しみます。

エルツ山地の工芸品好きな私は、ミニチュアというだけでもビビっと反応するのに、実在するものを、かなり忠実に小さく再現されているなんて、もう~最高!グッときちゃいます。

0706_paper_craft.jpg

さて今回は、ドイツから取りよせたSchreiber-Bogenのペーパークラフトの中から、私のリクエストでスタッフの相沢が作成した「ドイツ旧市街の家・4軒」をご紹介します。これが、また、いいんですよね~。ドイツといえば、木組みの家や上に行くほど出っ張っている家(昔、家屋の税金が1階の床面積で決められていた為)が有名ですが、それを再現しているのです。

印刷が実に素晴らしく、本物の雰囲気が伝わってきます。例えば、玄関の上をよ~く見ると4桁の数字が描かれています。おそらく建物が建った年でしょう。テラスには何か彫刻がされているように見えるし、お店のウインドウには額縁のようなものが見えますが、あまりに細かすぎて虫眼鏡で見ても何の店かはわかりませんが。でも、細かいところに、こだわりが見えるところが、いいんです。色使いもドイツらしい深みがあって、大人の目にも充分耐えられる風格を持っています。実際に訪れたことのあるヴァルトブルグ城なんか、自分の記憶と同じたたずまいにもう感激です。

店内には、残念ながら160分の1サイズの家にあうミニチュアがなく4軒の家がエルツのミニチュアたちに挟まれて、ちょっとかわいそうな感じになっています。このブログを見て百町森に来られた際には、ぜひ、実物を見て帰ってください。もちろん購入の上、ご自宅で楽しんでいただければなおよろしいかと思います。ノイシュヴァンシュタイン城なんかいかがでしょうか。ちなみに私は作るより、見て楽しむ派です・・・。

(治井紀子)

2007年5月25日

アートヨガ公開講座やります!

●日時 2007年7月15日(日)13:00~17:30

●会場 静岡市/もくせい会館 体育館にて

●参加費 5000円

●講師 小澤直子

百町森でおすすめの、からだのメンテナンスは「アートヨガ」です。
日頃意識しないけれど、とっても大切な自分のからだ。「アートヨガ」で体も心もしなやかに!
姿勢や呼吸を整え、全身に正しい刺激を与えてくれるアートヨガ。
実際に体験できる貴重な機会です。
どうぞ、後悔のないように公開講座にお出かけください。(ダジャレ?)
講座についての詳細はお電話にてお問い合わせください。
百町森:054-251-8700(担当:しんち)

アートヨガについて、詳しくはこちら↓
http://www.hyakuchomori.co.jp/book/art_yoga/artyoga_top.shtml

2007年5月24日

ドライマギア社の新作ゲーム2点を追加

今年のニュルンベルク見本市でオーダーしたドライマギアの新作2点が入荷しました。どちらも、ドライマギアのブースで、社長のリュッティンガー/カップラーご夫妻と一緒に遊んで、大変盛り上がったゲームです。

ファニー・ドミノの写真

ファニードミノ」は、ドミノなのに「早い者勝ち」系のスリル満点のゲームです。「子ども向けのドミノ」のページでご紹介しているように、ドミノの列の両端に手持ちの札をつなげていくのがドミノの基本です。子ども向けの場合は、手札から出せるかどうかゆっくり確認してから出すだけなので、小さい子どもでも楽しめます。

しかし、このファニードミノの場合は、ゆっくりしている時間はありません。「自分の番」がなく、とにかく一番最初に札を付けた人しか出せません。ぼやぼやしていると1枚も出せないのです!さらに自分の手札を一度に見ることもできません。片手に持った手札の山を一枚ずつめくって確認するのです。とにかく素早くめくるしかありません。でも焦り過ぎると、せっかく出せるカードを見つけても、勢い余って次のカードまでめくって出せなくなってしまいます。気がつくと、ただ威勢よくカードをめくっている「だけ」の人に・・・。

□ファニードミノ
http://www.hyakuchomori.co.jp/toy/game/dmg/pages/dmg_6106600.html

マニトゥの写真
マニトゥ」はシンプルな記憶ゲームです。カードに書いてある文字を、声に出して読みます。次のプレーヤーは、前のプレーヤーが言った言葉に、さらにもう1枚、新しいカードの文字を付け加えて読みます。前のカードは親しか見ることができないので、しっかり覚えておかないと脱落します。カードがどんどん増えるにつれて、覚える言葉もどんどん長くなります。間違えた人から脱落し、最後まで残った人が勝者です。

記憶力のみのゲームなので、勝てない人は勝てません(ちなみに私は全くダメです)。通常の記憶ゲームと違うのは、声を出すところでしょうか。トンチンカンな答えを言うと、もちろん脱落するのですが、なぜか笑えてしまうというところに救いがあります。唯一残念なのは、ローマ字表記なので、ローマ字が読める年齢でないと遊べないところです。

□マニトゥ
http://www.hyakuchomori.co.jp/toy/game/dmg/pages/dmg_6011909.html

□ドライマギア社のゲーム
http://www.hyakuchomori.co.jp/toy/item_game/pages/DM_top.html

2007年5月22日

話題の本(コプタ通信07月5号から)

『どっちがどっち!?にたものずかん』 今泉忠明/監修 高岡昌江/文 友永たろ/絵 チーターとヒョウ、アシカとアザラシ、ムササビとモモンガ、ヒラメとカレイ、蝶と蛾、蜂とアブ…。これらの似た物同士の動物、大人でも判んなくなるけど、この本はそれらの見分け方のポイントを教えてくれる。科学的だがユーモアたっぷり、絵も取っ付きやすくていい。

話題の本(コプタ通信07年5月号から)

『紙しばい屋さん』 アレン・セイ/作・絵 拍子木を鳴らして子どもを集め、絵を見せながらお話をする紙芝居屋さんが主人公。駄賃でお菓子を買わせ、それを収入としていたので、買わない子は後ろで見させる。やがてテレビの普及で止めざるを得なくなったが、年をとり、久々紙芝居をしに行くと…。職業を通して時代や人間の心を描く。

2007年5月20日

お話会

今日は百町森の子ども村でお話会をしています。写真は柿田が新刊の『10パンダ』を読んでいる所。

2007年5月17日

35歳になったストッケ社のトリップトラップ

百町森でこのトリップトラップを扱い始めてもう15年くらいになります。実はわが家でも、2脚使っていますが、上の子はもう小学6年生ですから10年以上のお付き合いになります。


トリップトラップがすごいところは


  • デザインの完成度:これは見た目だけでなく、機能性、生産性も含めてのデザインです。

  • 「テーブルを囲む家族」のための道具:小さな子どもも家族の一員として対等にテーブルを囲むことができます。しかも足が着くので体を動かしやすく、テーブルの上で自分の意志でふるまえるようになります。

  • 優れた機能性:デザインにも含まれますが、座面の高さと深さ、足置き板の高さと深さを調整することで、乳児から大人まで使えるようにした、しかもこれだけシンプルな仕組みで!脱帽です。

  • 確かな品質:工業製品として品質が安定していて、クレームがほとんどない。

などなどありますが、私が一番感心するのは、体重をしっかり支えられる大きな足のせ板があるところです。だって、想像してみてください。自分の座っている椅子の足がすごく長くて、足が床に着かない状況を。椅子を引くこともままならないし、体重が全部お尻にかかるから疲れそうだし、何よりもテーブルの奥にあるものを取るのが大変ですよね。実は、椅子に座っている時でも、足が体重を支えて踏ん張っている場面が多々あるのですね。そのことをデザイナーのピーター・オプスヴィックはよく理解していたからこそ、高さと奥行きが調節可能で大きい足のせ板を付け、しかもそこに体重をかけてもたわまず転倒しないような設計にしたのでしょう。だから、子どもたちはテーブルの奥にあるものを、安定した姿勢で自分で取ることができるのです。

そして、もうひとつどうしても触れておきたいのは、この椅子が家族が一つのテーブルを囲むために作られたという点です。もともとこの椅子は、ピーター・オプスヴィックが、自分の小さな息子のために、自然な姿勢で座ることができ、家族の食卓に快適に加わることのできる椅子を見つけることができなかったことから生まれました。彼は、小さな子どもも、大人と一緒にテーブルを囲み、家族の一員として団らんに加わって欲しいと考えたのです。だから、類似品によく見られるような椅子に取り付けるテーブルは付いていません。それでは本末転倒なのです。

私は、家族でテーブルを囲む場面は、食事だけでなく、ボードゲームやカードゲームを楽しむなんてこともぜひあってほしいと願うものですが、カードを取ったりコマを動かしたりする時もこのトリップトラップは地味に活躍してくれます。

□トリップトラップ
http://www.hyakuchomori.co.jp/life/kagu/stokke/pages/stk_triptrap.html

色彩のファンタジー

『色彩のファンタジー』という本の「赤の混合色をもちいた練習」というページです。

これは「宇宙的な色相環」のページから。

□色彩のファンタジー(「色で遊ぼう!」のページで紹介しています) http://www.hyakuchomori.co.jp/toy/item_craft/pages/nijimie_asobou.html

2007年5月13日

ゲームの日

今日はゲームの日です。子ども村で3組の家族が参加してくれました。「おばけのもり」や「ドラゴンのたからもの」「ココタキ」「コンチェルトグロッソ」「くるりんもぐら」などやって楽しみました。

2007年5月11日

その7 エルツ山地の素朴な工場

今回は2004年に訪問したエルツ山地の小さな村にあるおもちゃ工場『ジーナ社』のお話です。
 
今年の保育セミナーで講師としてお呼びするドイツ・デュシマ社々長ルル・シフラーさんは1990年、東西ドイツ統一の際、旧東ドイツ・ノイハウゼン村のジーナ社を訪ねます。そして、おもちゃ作りについてお互いの夢を語りあい、手をとりあって共に歩むことを誓いあいます。今では、多くのデュシマ社の製品はこのジーナ社の工場で作られています。

2004年2月。ジーナ社のあるノイハウゼン村まで、滞在していたザイフェン村から雪深いなか、車で移動。この村はくるみ割り人形博物館や、エルツ地方の伝統工芸品を作る大きな工房がいくつかあり、昔からおもちゃ作りがさかんな村でした。

現社長ザイドラーさんにジーナ社を案内していただきました。工場は広い敷地内に作られ、ショールーム兼ショップには地元の人も買いにくることがあるそうです。


 
楽しみにしていた工場見学で、印象に残る光景が二つあります。
一つめは、「デュシマ寄木(村寄木かも?)」の袋詰め作業。
二人の女性が(会議室で使われているような)テーブルの上に置かれた箱ー約20個ーの中から、パーツを数個づつ手にとり、チラッとみて(検品??)は袋にいれる、という作業をされていました。箱にはパーツのイラストと数字が書かれており、その通りに袋に入れるというもの。たった二人での作業、しかも割合のんびりとしている。いったい一日何袋つめられるのでしょうか?決められたパーツ数はきちんと入っているのかしら??そりゃ時々写真と数量が違う時があるけど・・こういうことか・・と納得。
 

そしてもう一つ。同じく「ミニ積木」シリーズの「馬とくるま」にはいっている茶色の棒の検品風景。
ドイツでは作業がきちんと分担されていて、専門的に決められた仕事をこなすことが多いのです。塗装の吹き付け専門、穴開け専門などで、茶色棒検品担当は年配の男性です。木箱の中に茶色棒を数十本いれ、長さ、ひび割れ、塗装不良等を目視確認。時々、長さや太さの違う棒を見つけると別の箱にポイっといれます。なんともまあ、アナログの作業。しかもここも一人きり。やれどもやれども茶色棒は減らず・・・そりゃ時々、サイズの違う棒が入ってることもあるけど、目で確認していたんだね・・と納得。

実はこれらの積み木に入っている動物たちのルーツは、ザイフェンの伝統的なライフェンドレーエン(ろくろ挽き工法)にあります。エルツの工芸品が大好きな私にとっては、このアナログさ加減もふくめて、愛すべきおもちゃ達です。

(治井)

エルツ山地の工芸品
http://www.hyakuchomori.co.jp/life/kogei/erzgebirge/erzgebirge_top.html

2007年5月10日

プレイオンに新しい仲間

ドイツからフレーベルの考えに基づいておもちゃを作っているシュピール・ミット社の壁に設置する円盤のおもちゃが入りました。さっそくプレイオンに設置したので是非遊びに来て下さい。デザインがよくて、いい感じでしょう? 各6090円です。

2007年5月 3日

グランシップでイベント

今日3日から6日まで静岡のグランシップという会場の3階ロビーに百町森がお店を出しています。皆さん来て下さい。
静岡市内で開かれる「こどものくに おとのひろば」というイベントに百町森も出店しています。

折り紙ヒコーキを折って飛ばしたり、LaQやアナログゲーム、乳幼児向けおもちゃの体験コーナーなどをご用意しています。さらに300円でLaQ商品が当たるくじ引きもできるよ。もちろん、子どものお小遣いで買える値段のおもちゃも販売します。遊びに来てね〜

日時:2007年5月3日(木・祝)〜6日(日) 10:00〜16:00
会場:グランシップ(静岡市駿河区池田79-4)
チケット:入場無料(中ホールは除く)

□グランシップ・イベントガイド
http://www.granship.or.jp/event/eventguide.html