ブログ立ち上げました
とにかく、今度の旅のブログを立ち上げてみました。
果たして上手く更新できるかどうか、不確定要素もいっぱいですが、とにかくやってみます。
とにかく、今度の旅のブログを立ち上げてみました。
果たして上手く更新できるかどうか、不確定要素もいっぱいですが、とにかくやってみます。
今朝は8:30に新幹線のホームで待ち合わせ。今回の旅のメンバーは、柿田、相沢、私の百町森3人+イメージミッションの前畑さんの男4人組です。
慌ただしくて、「ドイツへの旅」という実感はまったくわかないのですが、とにもかくにも朝8:45のひかりで静岡を無事出発しました。スーツケースを置いて身軽になると、四者四様(笑)の新幹線の旅です。柿田さんは、那須田淳さんの「一億百万光年先に住むウサギ」を読み、相沢氏は「イラスト会話ブック ドイツ語」で挨拶の復習、前畑さんはDS版「旅の指さし会話帳 ドイツ語編」にいそしんでいます(基本的な使い方がわからないので2人で四苦八苦しています)。
東京10:03発の成田エクスプレスに乗る。相変わらずいい感じの車内デザインだが、8年前ほどの感慨はない。やはり時代とともに魅力が失せてしまうのだろうか・・・。今回の旅では、憧れのドイツ新幹線ICEに乗る予定なので、果たしてどんな車内デザインなのか、とても楽しみです。
成田空港第一ターミナルに10:57着。スーツケース(今回は柿田さんのを借用)のベルトがないので購入、柿田さんはあらかじめ荷物をこっちに送っておいたので受け取り、チェックイン。時間が早いせいかガラガラで待ち時間はほとんどなし。旅行前のバタバタで、保険に入っていなかったので、目についたAIUの窓口で手続きをする。中の上といったセットで約8,000円(あらかじめ検討しておけば、もう少し安くなったかも)。両替窓口で8万円分ユーロに両替する。最初は少なくてもよいかな?とも思ったが、面倒なのでまとめてやることにする。レートは 161.07円で490ユーロ、これで最後まで保つといいけど。
免税店で相沢氏はハイライトを購入。搭乗前に食事をしようということになるが、ゲートに近づくにつれ店が激減。前畑さんは「うどんを食べたい」と言うが、そもそも店がない。相沢氏は、ゲートに一番近い喫煙室付きの軽食レストランに、スススス〜ッと吸い寄せられて、しばらくメニューを眺めた後、「おい、うどんもあるよ!」。全員、にこやかにお店に入ったのでした。
いよいよ飛行機搭乗。ルフトハンザのドイツ的なデザインは実にいい。私の記憶では、フロッグデザイン Flog Design の仕事だったと思う。私の最初のパソコン、Mac SE/30 も彼らのデザインなのだ。8年前からリニューアルしているかどうか知らないけど、相変わらずいいと思えるというのは凄いことだ。
13:15 定刻通りに飛行機は出発。いざドイツへ。
13:15に成田を発ち、飛行機に乗ること約12時間半、飛行機の中では、食べて、飲んで、眠って、メッセの準備をして、トイレに行っての繰り返し。柿田さんと、相沢氏は基本的に読書。前畑さんはDS。そのうちドイツ語に飽きて、タイ語の勉強を始めてしまう(笑)。
席も狭く、時間も長いのでなかなか辛いものがあります。途中の体操も真面目にやったり、途中から見始めた「カーズ」が意外によくて、感動したりしているうちに、日本時間の翌日1:45(ドイツ時間の当日17:45)に無事ドイツ・ミュンヘン空港に着きました。ここで、時計を現地時間に合わせます。
約1時間後にベルリン行きの便に乗り換えます。搭乗口を確認した後は、軽食コーナーのようなところでビールを飲んだり、お店を見たり。メニューや店員の言葉がドイツ語なので、ようやくドイツに来たんだな〜と実感。
おもちゃ屋で早速鉄道のトランプを買う。ここは、セレクタやハバの棚がどーんと置いてあった。ゲームもそこそこ置いてある。他にも、ラベンスバーガーのパズルや絵本、レゴなどおなじみのおもちゃがいっぱいある。
搭乗時間が近づき、搭乗口近くに移動。休憩所の無料コーヒーやら、ドイツ語の新聞やらをありがたくいただく。18:45ベルリン行きの国内線で出発。
国内線に乗ること約1時間。途中、一度だけ飲み物のサービス。
19:55 ベルリンの北西にあるテーゲル空港に到着しました。タクシーを拾ってホテルへ移動。途中、シャルロッテンブルク城の脇を通り、ツォーロギッシャー駅をくぐり、カイザー・ヴィルヘルム記念教会、動物園入り口を眺めつつホテルに到着。とにかく荷物を部屋に入れる。
部屋は、1つ目のドアを開けると、短い廊下があって、2つの部屋のドアと、バスルームのドアがあるというタイプ。2部屋で、バスルームを共用するわけだ。相部屋は、柿田+前畑と、相沢+佐々木という組み合わせ。
部屋に入ってしばらくすると、カーステンさんが来てくれた。カーステンさんは、百町森の古いお客さんで、柿田夫妻の知り合いのトシちゃんの旦那さん。ベルリン住まいで、日本語も上手なんです。夕食をご一緒して下さるということで、お忙しい中駆けつけて下さいました。
まずは典型的なドイツ料理を食べよう、という我々の希望で、オイローパセンターにあるレストランへ向かう。ヨーロッパ最大(ただしイギリスは除く)のデパート KaDeWe ( Kaufhaus des Westens) カーデーヴェーの前を通って、西へ向かう。オイローパセンターの西隣にあるカイザー・ヴィルヘルム教会を、食事の前に見ることにする。第2次世界大戦中の爆撃の後をそのまま残す旧教会と、モダンな新教会が並んで建っているとガイドブックなどで読んでいたので、外からだけでもぜひ見てみたいと思っていたのだ。
旧教会のそばまで来て見上げると、とにかくその大きさに圧倒される。そして、深くえぐられた爆撃の痕が、街の照明で薄暗い中、重苦しく浮かび上がっている。街の中心地に、この傷跡が残されている。隣の新教会は、ステンドグラス貼りの八(?六?)角柱がすっくと建ったモダンなデザイン。これがドイツか・・・。ドイツに来て、いきなり強烈なパンチをくらった気がした。
しばらく見てから、オイローパセンターへ。お目当ての店が閉店間近だったので、別のフロアの店に入って、丸テーブルに座る。とにかくビールを頼む。Pils ピルス、Hefeweizen hell 酵母入りのヴァイツェン、Dunkel 黒など。みんな0.5リットルだけと、カーステンさんは1リットル、さすが。
料理はしばし検討し、1人1皿だと絶対多いから、あれとこれと・・・・などと悩むが決定打出ず。結局、色々な肉料理の盛り合わせ2人用というのを頼んで、また後から追加しようということになった。ところが、出てきた皿の大きさと盛られている量にみんなびっくり。これが2人前か!?普通のソーセージ、血入りのソーセージ、レバーソーセージ、骨付き豚肉アイスバイン、レバーケーゼがどーんと盛られている。5人がかりでいただくも、次第にペースが落ち、結局食べきれず残すハメに。「後から追加」なんて今となっては笑い話。ドイツ人のカーステンはさすがにたくさん食べて、ビールもおかわりしていた。力つきて皿を見ると、まるで戦のあとのようなので、カーステンにそう言うと、「この料理の名前はまさにそう言う意味なんだ」と言う。schlachten とは、家畜を殺すという意味らしい。
この皿を2人でたいらげてしまうとは!何かが根本的に違うような気がする。これもまたドイツなのだ。
以前から飲みたかったグリューワイン(赤ワインに香辛料を入れて温めたもの)を飲んで、店を出る。野次馬精神で、別フロアのカラオケ屋を通る。大きなスクリーン付きのステージの上で、サッカーチームの応援歌を歌っていた。ほかの客も、歌ったり歓声を上げたりして、みんなで盛り上がっている。開放的な明るいカラオケ文化である。カラオケ屋から出て、オイローパセンターの入り口へ。すれ違ったドイツ人グループが「カラオケ」なんとかと話している。彼女たちもあの店に行くのだろう。
ガラスケースの中に展示されている「壁」の前で記念写真を撮って、ホテルへ戻る。
夜11時ごろホテルに戻る。自宅に電話をしたいのだが、上手くかからず、マニュアルを読んでみる。でも眠くて眠くて…かけながら眠ってしまう。何度やってもだめなので、あきらめて寝ることにする。明日の朝、クリアな頭でやってみよう。
朝4時頃目が覚める。飛行機疲れなのか、夕べのお酒が残っているのか頭が痛い。グリューワインがいかんかったかな・・・。眠くはないので、とりあえず、アートヨガ基本メソッドを2セットを念入りにやる。
バスルームの浴槽には残念ながら栓がない。ゆっくりつかることは無理そうだ。
朝食は7時から。相沢氏は早々にシャワーを浴びて、食堂へ。私もシャワーを浴び、洗面で下着を洗って、バスルームに干してから食堂へ。相沢氏はいつもの通り、全ての食材に手を出している。このエッグスタンドが気に入ったみたい。
食パン型の四角いパンと、トースターがあったので軽くトーストする。もちろん、ドイツの典型的な朝食、丸パン+ハムもいただく。実に美味しい。
本日の予定は、午前中は、ベルリン市内の見物、午後は幼稚園見学、夜は那須田淳さんと夕食。ベルリンは見所の多い街で、地域も分散している。いわゆる観光名所だけを見て回るだけでも1日ではとうてい無理なところを、半日で見るのだから、ぐぐっと絞り込むしかない。結局、ベルリン市内でネフを扱っている3店のうちの2店( KaDeWe, Stilwerk ちなみにもう1店は明日訪れるバウハウス資料館)と、私がネット上で見つけた一番よさそうな子どもの本とおもちゃの店に行くことにする。
9時半、ロビーにトシコさん登場。まずは、近くのデパート KaDeWe へ。昨夜、トシコさんのお連れ合いのカーステンさんが教えてくださったように、ヨーロッパ最大のデパートである。外観も立派で品格がある。玄関から店内に入ると、玄関ホールにはドンペリの特設コーナーが展開されている。空間の使い方を含めディスプレイが素晴らしい。「ネフならきっとおもちゃ売り場だろう」ということで上に上がっていく。
おもちゃ売り場は、フロアの4分の3くらいで、とても広い。百町森で売っているおもちゃがたくさんある。ブリオ、フィッシャー・テクニック、クーゲルバーン・・・どれもが広々としたスペースにゆったりと展示されている。「すぐ見つかるだろう」くらいの軽い気持ちで、ざっと見渡しながら探すも、ネフはなかなか見つからない。仕方がないので、店員に尋ねるとネフなんて初めて聞くといった反応。バックヤードに聞きに行って戻ってきても、わからないとのこと。ネフ社サイトで、この店で売っていることは確認してあることはみんなに伝えてあるので、一同??と首をかしげる。再度、みんなで手分けして探す。しばらくして、トシコさんが、「下のフロアにあるかも」と聞いてきてくれたので移動。おもちゃのフロアではなく、デザインに優れたキッチン小物やインテリア用品などを売っている。すると見えてきました。ネフ商品が集められたガラスのショーケースが。キュービクス、セラ、アレーナ、レインボウ、キーナーモザイク、アゴンといった定番品に混じって、スカラ、カテナ、ピラミィといった廃番品もある(しかも値引きされている・・・)。バウハウス資料館があるせいか、バウスピールや、バウハウスコマ、バウハウスハンペルマンもある。ショーケース一つとは言っても結構たくさん飾ってある。
お目当てのネフコーナーを見ることができて満足ではあったが、ドイツにあるデパートのおもちゃフロアの店員が「ネフの名前を聞いたことがない」という事実はショックでもあった。相沢氏は「勉強不足だ!」と憤慨気味。しかし残念ながら、これこそがヨーロッパ市場におけるネフ社のポジションを端的に示す現実なのだろう。おもちゃでなくデザイン性の高いオブジェとしてネフが認知されている。「子どもが遊ぶためのおもちゃ」としてネフが買われているという点では、日本のほうが先を行っている。KaDeWeを出て、バスでクーダムを西へ。次は、子どもの本とおもちゃの店だ。どこに行っても、ついこういった店に行きたくなるのは、やっぱり好きだし楽しいから。事前にインターネットで20軒近く調べた中で、一番ピンと来た店。どの店もサイトでの紹介は簡単で判断しにくいが、それでもなんとなくの雰囲気は伝わってくる。木製おもちゃに力を入れている店もあるが、なんとなく気持ちが伝わってこない。その中で、絵本の紹介がしっかりしていて、私たちがお薦めする本に近いものがあったのが、この店なのだ。もちろんおもちゃも置いてある。そのカンが当たるかどうか、自分自身も興味津々。
バスを降りて、小雨が少しパラつく中、しばらく歩くとお目当ての店があった。中に入ると、W&Kのミニチュア、ケーセンの動物、人形たちがいっぱい。地下へ降りると、ゲームや絵本、木のおもちゃがいっぱい!なかなかいい感じのお店です。私的には「当たり」。本のコーナーの奥の階段を3~4段上がると、小さなスペースがあって、そこにも本と、子ども用のいすが置いてある。ゆっくり落ち着いて過ごせそうな感じ。ボードゲーム、カードゲームも充実。「3Dカタン」を見つけて狂喜するが、それでも値段は半端じゃない。柿田さんに相談して、店のものとして買うことになった。バンザイ!さらに、アレックス・ランドルフさんのデビュー作「ツイクスト」もお願いする。
柿田さんは、長靴をはいた猫の手人形なども購入。満足して店を出る。次は、ザヴィニープラッツ駅そばのStilwerkへ。雨がパラつく中、足早に歩く。トシコさんのペースが早いので、ついて来れないメンバーも・・・。Stilwerkは、Alessi, Kartel, Bang & Olfsen などなど、モダンな家具や小物のメーカーやショップが集まった店。中に入ると、中庭がどーんと吹き抜けで、その周囲に回廊、さらにその外側にショップが並んでいる。 ネフを捜す前に、5階に行ってロッカーに荷物を入れる。私はトイレへ。さすが Stilwerk 。トイレもカッコいい。あとからみんなを追いかけて下の階へ下がると、さっそく4階の「Design und Handwerk Plattform」で発見。木製タイルが市松模様に並ぶ床に、ガラスのショーケースが並ぶ不思議な空間。ネフはそのうちの1つのショーケースに飾られていた。ここは現行品のみ。しかも値引きされている。う〜ん、売れないのだろうか・・・残念。
幼稚園のあるポツダム市への電車の時間が迫ってきたので、1Fのイタリアンで昼食。昨夜のドイツ料理とは打って変わって、軽めであっさり。おいしくいただけました。
昼食を終えてツォー駅まで歩く。バスでもよいのだが、タイミングが悪いと待ち時間の間に歩いて行けてしまうところなので、どんどん歩くことにする。
ポツダム市へは、RE(Regional Express 地域快速)で。ちなみに今回は、5人用のフリーパスを購入しているので、バスや地下鉄(Uバーン)、Sバーン(StadtBahn, Schnellbahn:近郊列車、快速電車)などもみんな使える。ベルリンの場合は、中心部がA地区、その周囲がB地区、さらにその外側がC地区となっているらしい。ポツダムはC地区で、我々のパスはC地区も使えるとのこと。う〜ん便利。
改札を通ってホームへ。実際は改札というものはなく、検札の時にチケットを見せればすむ。無賃乗車も簡単にできてしまう訳だが、もし見つかると高額の罰金が待っているらしい。信用をベースにした大人のシステムだと思う。改札がないというのは、なかなか気持ちのよいものですよ。
ポツダムで電車を降りて、駅前からトラムに乗る。トシコさんが、乗り継ぎやらどこ行きの何駅で降りるかまで、下調べしておいてくださったので助かる。我々は付いて行くしかない。目的の停留所で降りると、林やはらっぱが広がるさびしげな場所。そこに直方体を基本としたデザインの建物が行儀よく並んでいる。停留所に Fachschule とあったから、専門学校かしら?この地区のどこかにめざす幼稚園がある。
少し道に迷いながらも無事到着。園長先生が待っていて下さる。園長室に上着と荷物を置いて、見学させていただく。子どもたちは、お昼寝から起きたところで、お迎えが来るまで遊んで待っているという感じ。今回の訪問の目的の一つは、デュシマ社の園用家具がどう使われているか、を見るということだ。まだ新しい保育室に、デュシマ社のシンプルで美しい家具が、きれいに収まっている。棚、テーブルや椅子、可動式のローチェスト、間仕切り、引き出し等々・・・。ドアなどの建具も、白木を貴重とした仕上げなので、よくマッチして違和感なく空間を作っている。
扉のある棚には、つまみのところに、赤い人のシールが貼ってある。尋ねると、これはアンペルマン(旧東ドイツの歩行者用信号で使われている人のデザインのこと。ベルリンには、このグッズだけを集めて売るショップがあるほど人気者)で、子どもが開けてはいけない扉には赤のアンペルマンが、開けてもよい扉には、緑のアンペルマン
が貼ってあるのだそうだ。なるほど。可愛〜い。
ごっこ遊びのための衣装部屋、創作遊びのためのアトリエ、ちょっとした料理をするためのスペースを設けたキッチンなどもある。
子どもたちのいる部屋に私たちが入ると、子どもたちの目が私たちに集まる。「こんにちは」と話しかけると、「こんにちは」と返事をしてくれる子もいた。そのクラスの子どもたちは、私の首のICレコーダーを見て興味を持った様子。少し再生して聞かせると、録音できることがわかったらしく、歌を唄ってくれる女の子もいた。
最後に、職員の休憩室で、園長先生と面談。保育内容や保育の方針についてお話を伺う。日本の様子にも興味があるようで、色々な質問があった。ちょっとした、日独保育事情交流の時間であった。まだ、お迎えを待つ子どもたちがいる中、幼稚園を辞する。(幼稚園見学の詳しい話は相沢の報告に譲ります)
トラムでポツダム駅に戻る。なんか小腹が空いたので、ホームのパン屋で甘系のパンを買って食べる。甘くてうまい。少し時間があるので,ベルリンのアンペルマンショップに行くことにする。
ベルリン中央駅の1つ東のフリードリヒシュトラッセ Friedrichstrasse 駅で、REからSバーンに乗り換える。駅構内にレバーケーゼの店があった。昨夜のヘビーな肉料理の中で、唯一あっさりしていて人気だったのが、このレバーケーゼ。昨夜の皿にはスライスされて乗っていたので、元の姿を見てみたかったのだが、意外にしっかりしていて重そうな外観だった。う〜ん・・・ゆうべはこれが軽く思えたのか・・・。他がよほど重かったのだろう。
ハッケシャー・マルクト駅で降りて、「ここを見つけた人がいっぱいいるんだよな〜」「発見者豊富!」「易者がいるかもよ」「当たるも八卦者〜?」などと言いながら、ハッケシャー・ヘーフェに向かう。ヘーフェ Hoefe とは、ホーフ Hof (中庭)の複数形。ベルリンには、中庭を囲む住居の1階が個性的なお店になっていることが多く、ホーフ文化とも呼ばれているらしい。ハッケシャー・ヘーフェは、中庭同士がつながっている。通路をくぐって次のホーフに行くと、また違った光景が現れる。商店街やショッピングモールなどの平板な空間とは全く異なる、複合的・重層的な空間を醸し出している。
お目当て(とは言っても行きたがっているのは私くらいだが)のアンペルマンショップは、一番奥のホーフにあった(アンペルマンについては、幼稚園見学のところを参照)。店に入ると、Tシャツやポスター、文房具やかばんなどがいっぱいある。4人の男たちは、最初は遠巻きに、しかし素早くおみやげ購入モードになって、店内をうろつき回るのであった。ちなみに私は、家族のTシャツ、布の袋と毛糸の帽子を購入。帽子のワンポイントには、緑バージョンと赤バージョンがある。ポーズが可愛い緑を購入。柿田さんは、お店のスタッフ用に小物をいろいろと買い込んでいた。さすが。
バスに乗るとあっという間に眠ってしまったらしく、気がつくとブランデンブルク門の横を通り過ぎていた。焦って降車ボタンを押して次の停留所で降りる。少し歩くとブランデンブルク門が見えてきた。ライトアップされていて、とてもきれい。夜のせいか、観光客はぜんぜんいない。
門をくぐる。近くで見ると、その大きさと美しさが迫力で伝わってくる。冬の夜の寒さの中で、ブランデンブルク門は凛としてそびえ立っていた。
門をくぐってから右に行くと、連邦議会が見えてきた。ガラスのドームも明るく光っている。議会前の歩道に、「壁」の跡を示す石が埋め込んであるのを発見。ガイドなどによると、壁の跡はできるかぎり、このように石を埋めてわかるようにしてあるらしい。
帰りのバスはどこから出るのか?よくわからない。反対方向には、立派なバス停があるのに、帰る方向にはバス停が見当たらない。???ちょうど反対方向のバスが来たので、運転手に尋ねると、やはり反対車線にバス停があるらしい。少し歩くと確かにあった。目立たなさ過ぎ!夜も更け、吹きさらしの場所でしばらくバスを待つ。ようやく来たバスに乗り込んで座ると、あっという間に眠ってしまっていたらしい。相沢氏が起こしてくれて、なんとか乗り過ごさずにすんだ。助かった。
今日は7時に目が覚めた。目覚めはばっちり。昨日のような頭痛もない。よ〜し。とにかくまずは、アートヨガ1セットだ。
今日は、待望のバウハウス資料館へ行くのだ。みんなより出遅れてしまったが、シャワーを浴びて身支度をする。今回の旅は、電気製品(デジカメ、ICレコーダー、携帯電話、パソコン)をたくさん携行しているので、それらの面倒(充電、データをPCに移すなど)も見なくてはならない。慣れていないので、結構手間取ってしまう。
食堂に行くと、みんなすでに食事の終盤といった感じ。昨日と同様に好きな物を取って食べる。
ロビーでトシコさんと待ち合わせて、バウハウス資料館まで歩く。柿田さんの携帯電話がつながらないらしく、私の携帯でコールセンターに問い合わせて操作したら、上手くつながった。どうも、海外ローミングの接続先の電話会社の指定を自動にしていたのがよくなかった模様。裏通りを東に向かい、南北方向の大通り Schillstrasse に出る。
Landwehrkanal ランドヴェーエ運河を渡ったところにバウハウス資料館があった。「いつか行きたいね
」と柿田さんと話したのは何年前のことだったか。こうして本当に来てしまうなんて、自分でもびっくり。しかも、うれしいことにちょうど今、バウハウスチェスのデザインをした Josef Hartwig の特別展が開かれているのだ。このバウハウスチェスは、ここバウハウス資料館がネフ社に製作を依頼して、ネフ社から復刻版が販売されている。私自身とても気に入っている作品なので、この特別展にはとても期待している。
白を基調とした低層の建物は、周りと比べると控えめな印象。川のほとりという景観を生かした、静かな佇まいが好ましい。工場を思わせる屋根の明かり取りの凸凹が、直線でなく曲線というところがアクセントになっている。ただし、入り口の看板とポールだけは、赤青黄の3原色でド派手。でも落ち着きがある。入り口でしばし記念撮影。
さっそく、中に入る。ずっと奥まで通路が続き、ゆるやかな下りスロープの先に、ミュージアムの入り口がある。ここでもまた記念撮影(完全におのぼりさんである)。
入場料を支払って中に入る。地下のロッカー室に荷物を入れて戻る。入り口の向こうにガラスのショーケースがある。見てみると、ネフ社のキュービクス、オルナボやジーナ社のビブロス、ダネーゼ社の灰皿CUBOなどがある。値段が表示してあることを見ると、ミュージアムショップらしい。
しばしそこを見てから常設展示のコーナーへ。最初に大きなパネルがあって、バウハウスの歴史が説明されている。前畑さんとトシコさんは、音声ガイドの説明を聞いて、それを私たちに説明してくれる。1919年に生まれたバウハウスは、最初は手仕事・クラフトのための学校だったが、1923年に転機を迎え、芸術と技術をモットーにする。そういう目で展示作品を見ていくと、確かに1923年以前はクラフト色の強い作品が多いが、それ以後は機能美を追求したモダンなデザインが見られるようになる。ガラスや金属を使った作品に、それは顕著に見られる。最後は、バウハウス建築の模型が4点ほど、図面や写真とともに展示されている。
もう一つのコーナーは椅子と織物を集めている。同じマルセル・ブロイヤーの椅子でも、時代と共に進化していく様子がうかがえて興味深い。1924年はまだ木製の椅子だったのに、それが鉄パイプになり、パイプを曲げる技術によって、接合部が少なくなり、パイプの曲げ剛性を生かしたキャンティレバー式のクッションになっていくのだ。複雑なものが、技術の進歩と共にシンプルになり、デザインも洗練されていく・・・。ほかのみんなはとっくに先に進んでしまっているのだが、この「進化」の過程を本物で確認できるのが面白くて、つい長居してしまった。
そして、最後の展示室が、ヨゼフ・ハートヴィックの特別展だ。彼がデザインしたバウハウスチェスは、機能を極限まで追求する中から生まれ、バウハウスの考え方を最もよく表している作品だと思う。コマの動きを意匠に反映させるというアイデアは秀逸で、さらにそれがとても洗練された形に到達している。この完成度の高さは何だろう?今回の特別展では、きっと試作品なども見ることができるから、その秘密に迫れるのではないかと期待している。(しかしみんなすでに見終わっているか、もうすぐ終わりそうな感じ。ちょっと焦る)
部屋に入ると、あるある、いっぱいある。ガラスケースに収められた作品の数は10個ほど。なるほど、こんなにたくさんの作品を作っていたのか。しかも、最初の作品はかなり荒削りで、アイデアをそのまま形にしたような感じ。これが、いつも見慣れた最終デザインまで進化したとは!
予想外に試作品の数が多いのと、待たせては悪いので、図録を購入してそれを見ながら展示を見ることにする。1922年のモデル1から始まって、1924年のモデル16まで、16段階の改良をしたというのが、とにかく驚き。ひとつのステップごとに見ていくと、その改良の目的は明確でわかりやすい。コマの基本形を縦長の直方体から、立方体にしたり、ビショップの形を四角錐からX字型にしたり、座の部分を廃止したり・・・。こういった地道な改良の積み重ねが、後世に残るような完成度の高いデザインを生み出したのだ。当たり前だが、これこそが王道、近道はないのだ、ということを改めて実感する。
今の世の中で、このモデル16に相当するような「練りに練ったデザイン」が、どれほど存在するのだろうか。モデル7?下手するとモデル1のレベルのものでも、出回っているかもしれない。確かに、モデル1でも十分遊べるし、アイデアの素晴らしさは光っている。しかし、その後で、「もっとコマの動きが直感的にわかるように」、「もっと美しく」、「もっとコストを安く」できないだろうか?と問い続け、生産方法まで含めて検討し続けることで、最終形のモデル16に到達したのだ。その情熱がホントにすごい。
バウハウス資料館を出て、ホテルの方向へ戻る。途中で、ベルリン名物カリーヴルストを食べようという話になる。ソーセージを短くブツ切りしたものを軽く揚げて、それにケチャップとカレーパウダーをふりかけたものらしい。うまそ〜。
途中で本屋を見つけたので入る。これは書店員の性(さが)というものだ。私は「もじゃもじゃペーター」のパロディ、「もじゃもじゃヒトラー」を見つけたので即買い。ペーターほか主人公たちがヒトラーやナチス関係者になっている。
KaDeWeのはす向かいにあるスタンドが、Bio (ビオ:有機農法)の食材を使っていて、おいしいということなので、期待はふくらむばかり。しばらく並んで、カリーヴルスト、ビール、パンを購入。立食用のテーブルに置いて食べる。紙の器に盛られてケチャップがかけられている様子は、パッと見、たこ焼きのようなお手軽な雰囲気。食べてみると、少しカリッとしていてめちゃくちゃ美味しい。さすが、ベルリン名物、さすが Bio !もちろん、ビールも美味しく、パンも美味しい。ニュルンベルクには、ニュルンベルガー+パンというテイクアウトに適した名物ファーストフードがあって、これも最高に美味しいが、ベルリンのカリーヴルストも、負けず劣らずのおいしさ。
お昼時ということもあって、ひっきりなしにお客さんが来て、並んで買っては去っていく。我々も、食器やコップが風に飛ばされないように押さえつつも、カリーヴルストの旨さにひたるのであった。
食べ終えたら、あとはホテルに戻って、スーツケースをもらい、タクシーでベルリン中央駅へ。というスケジュール。カリーヴルスト・スタンドの裏には、雑誌や新聞を売っているスタンドがあって、数独の雑誌が何種類も出ていた。ヨーロッパでも流行っていると聞いてはいたが、こんなにたくさん出ているとは!おみやげに1冊買ってみる。
ホテルに戻って、預かってもらったスーツケースを出して、タクシーを呼ぶ。いよいよ中央駅からICEに乗るのだ。さっき歩いたバウハウス資料館の前を通って、ティアガルテンの南に沿った Tiergartenstrasse を走る。途中、イタリア大使館や日本大使館の前を通り、フィルハーモニー、ソニーセンターの角で北に向かう。
タクシーを降りて駅構内に入る。スーツケースの転がり具合が変なので、車輪を確認すると、4個のうちの1個がない!どこで取れたのか?とりあえず、タクシーから降りた場所まで戻ると・・・車輪が転がっていた。とりあえずほっとするも、元に戻らないことが判明。残念。3ッ脚走行は傾きやすいが仕方がない。
ベルリン中央駅は、ワールドカップ開催に合わせて2006年5月に完成した最新の駅。もともとはターミナル駅だったレールター駅を、旧東ベルリンのベルリン東駅と、旧西ドイツのツォー駅の機能を集中させる形で根本的に作り直したらしい。地上3階は東西方向の路線の駅を、地下2階は南北方向の路線の駅を配している。ガラスを全面的に使った建築はモダンで、まるで空港のようだ。お店もたくさん入っているが、どれもきれい。スワロフスキーのお店もあった。
ICEのチケットは、私が日本で購入したもので、プリントアウトと、その時決済したクレジットカードを合わせて提示するシステムになっているらしい。念のため、トシコさんが案内所で確認してくれる。
さっきのカリーヴルストだけだとお腹が空くので、テイクアウトの焼きそばを購入。なんだか美味しそう。地下のホームからICEに乗り込む。座席の窓側の電光表示が、「Berlin-Nuernberg」となっている。この区間はわれわれが指定しているという意味だ。先客が座っていたので、ドイツ語で「ここは私たちが予約していますよ」というと、英語で「スミマセ〜ン、ドイツ語ワカリマセ〜ン」との返事。私たちの前に座っていた女性が、彼に英語でペラペラっと説明すると、彼は理解したようだった。こういうちょっと困ったシチュエーションで、ドイツ人はさっと手を貸してくれる。親切だな〜。
13:52 ホームで見送ってくれるトシコさんを残して ICE1613 便は出発。トシコさん、お世話になりました〜。あっという間のベルリン滞在。列車はニュルンベルクを目指し一路南へ。
今は、ベルリンからニュルンベルクに移動する列車の中です。列車は、憧れのドイツの新幹線ICE(Inter City Express)。これはT型と呼ばれるコンパクトな振り子式です。この路線は、カーブが多いためか、T型が投入されています。イモムシっぽい頭のデザインが可愛い車両です。
新幹線とは言っても、最高速度は160km程度、今は山の中なので、100km前後でしょうか。コンパクトな車体ですが、2等車で1列4席というゆとりの設計で、すわり心地もよく快適です。車内デザインがすみずみまでとてもきれいで、感激です。4つの席でテーブルを囲むエリアがひとつの車両に8箇所もあります。1等車にはセミコンパートメントがあったり、家族用のコンパートメントもあります(ベビーカーを連れたお母さんが利用していました)。先頭車両は2等なので、予約されていない席があれば座れます。ここも景色がよくて楽しい。
発車してすぐに弁当を食べた後、食堂車に行って、ビールやら、コーヒーやら、ミネラルウォーターなどを頼みながら、2時間以上過ごしたのですが、ここも窓が広くて気持ちのよい空間です。さっきお勘定して(どれも3ユーロくらい)席に戻りました。今は夕方の4時半で陽が沈みかけています。少し薄暗くなってので、車内照明が着きました。間接照明でこれがまたきれいです。
乗客もみんなくつろいでいますが、面白いのは、テーブル席でノートPCを広げている人が多いこと(動画を見ている人もいました)。
私は、車内の写真を撮ったり、先頭車両の運転席を見学したりして、ひとしきりやりたいことをやってしまったので、今はおとなしくこの原稿を書いています。柿田さんは隣で熟睡、相沢氏と前畑さんは、再び食堂車に行きました。まだニュルンベルクまで、2時間くらいあります。
ニュルンベルクの1日目。昨夜からお世話になっている民泊先ロースさんの寝室で目覚める。6時。
相沢氏はまだ眠っているので、しばらく暗い中でPCを触るが、暗くてうまくタイピングできず(当たり前か)。キッチンに移動すると、ロースさんと黒猫チャーリー登場。チャーリーは、とても人なつっこくて足にまとわりついてこっちを見上げて、ニャ〜なんて鳴いている。可愛いやつ。相沢氏が起きてきたので寝室に戻って基本メソッドをやって、朝食の時間。夕べの話の通り、7時に居間で食べる。ロースさんは、チャーリーが居間に入らないように、注意している。相沢氏によると、こんなに人なつっこい猫は珍しいとのこと。
朝食は、丸パン、ハム、コーヒー、ヨーグルトの典型的なドイツの朝ごはん。どれもおいしくて、ありがたくいただく。でも丸パン2個はちょっと多いかも・・・。
柿田さんとSMSで連絡。Hbfでなく会場で9時ごろ落ち合おうとのこと。オッケ〜。ロースさんの話では、メッセ会場まで1時間くらいかかるらしいので、8時過ぎに家を出て、バスの停留所へ。
中央駅で地下鉄に乗り換えてメッセ会場へ。初日の朝一番なんて、空いているのでは?という私の予想はまったく外れ、地下鉄の中、駅を降りてからも激込み。会場入り口でうまく柿田さんと合流。9時前だったので、入り口前のクロークに上着を預け、開場を待つ。入り口前の黒山の人だかりの間を、出展者の名札をつけた人たちが潜り抜けて、会場内に入っていく。出展者は9時前から入場できるのだ(準備があるから当たり前か)。
前回の旅行記と内容が重なるが、最初にこの見本市の概要を簡単に。
名称:Spielwarrenmesse (International Toy Fair Nuernberg)
期間:2007.2.1-2.6
場所:Messezentrum Nuernberg
出展者:2,700社以上(60ヶ国)
おもなジャンル:人形・ぬいぐるみ(1,2号館)、木のおもちゃ(2,3号館)、構成玩具・電動おもちゃ(4,5,6号館)、鉄道模型(4A号館)、アウトドア・スポーツ(7,8号館)、ラジコン・プラモデル(7,7A号館)、ハロウィンなどカーニバル用グッズと工作(9号館)、ゲーム・本・学習と実験(10号館)
今回58回目を迎えるこの見本市は、世界最大規模のおもちゃの見本市といわれている。今年は、世界60ヶ国から、2,700社を超えるメーカー・問屋が集まり、新商品などを展示する。
おもちゃの種類も多彩で、木製のおもちゃ・人形から、三輪車などの乗り物、鉄道模型、ゲームや子どもの本まで、ありとあらゆるおもちゃが集まってくる。来場者は、我々のような小売店、ニキティキやブラザー・ジョルダンのような輸入業者、業界紙などのプレス関係者などで、一般者は入場できない。
会場は広く、西ゲートから東ゲートまで約600m。16あるホールのうち、我々にもっとも関係が深い3号館の長辺は約200mなので、サッカーグランドの縦方向の2倍くらいある。この中だけでも270社くらいのブースがある。とにかくとてつもない規模の見本市なのである。
9時開場とともに入場。まずはネフ社、そしてジーナ社のブースがある3号館をめざす。1号館、2号館を足早に通り抜ける。
ネフ社ブースには、クリちゃん、ハイコ・ヒリック氏、パトリック・エンゲラー氏の3人。白を基調としたブースで、中央の大きな白い棚に、ネフ社の商品が美しく展示されている。真ん中の空間には、上から下まで、赤いキュービックスが飾られている。中には2セット、3セット使って組んだものもあって圧巻。左右の壁際に展示棚があり、新作が飾られている。中央奥の棚には、乳児向けを中心に低年齢向けのおもちゃがある。通路に面したところに、いつものネフ社プレイテーブルが置いてある。土曜、日曜は、相沢氏はここでパフォーマンスすることになる。
早速、相沢氏がヒリック氏に「ネフスピール・パターン表」を手渡す。その様子を写真を撮ってもよいかと尋ねると、快く微笑んで「どうぞ」とのこと。ヒリック氏は最後までひととおり目を通してくださり、早速ネフスピールの飾ってある棚を再度組み替えて、ネフスピールの前に、パターン表を置いて下さる。「これで気に入ってくれたかい?」といった感じ。ありがとうございます。
両側の壁に沿った台に新作が置かれている。今回、全く新しいものは、相沢氏のものと、ヒリック氏のものの2点。ちょっとさびしい気もする。そのさびしさを埋めるかのように、現行品の色違いや廃番品の復刻(カンパニーレ)などが並んでいた。
まだ、お客さんがいないのを幸いと、ヒリック氏に自分の作品について解説してもらう。最初にレインボウ。流れるようにパフォーマンスをしてくださる。それから、イカモ、イマーゴ、キュブレックス、オプトリック・・・しばらくするとお客さんが来たので、また時間のある時にお願いすることにして、早々に辞する。
続いて、ジーナ社ブースへ。最新作「ハニカム」をはじめ、相沢氏の作品「ボーン」「ツキミ」「ビブロス」が商品化されている。土曜・日曜には、相沢氏はここでもパフォーマンスを行なう予定だ。社長のバーバラ・ザイドラーさんと息子さんがいらっしゃったのでご挨拶。相沢氏は、新しいプロトタイプの写真を手渡していた。
ジーナ社の新作で目を引いたのは、PYROM(ピロム?)というフレッド・フォス氏の作品。立体的なモザイクとも言えそうだが、色と形が織り成す模様が実に美しい。ジーナ社の加工の良さもあいまって、きっちりとした作品に仕上がっている。昨年出た相沢氏のハニカム、フォス氏のTrapezに続いてのこの新作、ジーナ社もなかなか積極的で頼もしい。
ジーナ社へのご挨拶もすんで、いよいよこれから探検の旅だ!
我々にもっとも関係があるのが、この3号館を含む1〜3号館なので、とにかくここから出発だ。
まず目に飛び込んできたのが、向かいのキュボロ社のブース。すでにお客さんも入り始めて賑やかだ。面白いのは過去のキュボロの変遷を実大サンプルで表示した展示。かねがねキュボロの加工精度の高さには感服していたが、最初の頃は荒削りだったことがわかる。
社長のエッター氏は、とても大柄で気さくな方。質問にも親切に答えて下さる。ただ、われわれのドイツ語会話力では、どうにも上手く伝わらなくてもどかしい。私自身も、何をどう聞いたらいいのか、もやもやっとしているので、後日あらためて訪れることにする。エッター氏は、キュボロではない商品、「バベル」を紹介してくれた。これは2人用の対戦ゲーム。木製のものがすでにあるが、樹脂製にしてコストダウンしたモデルだ。ルールはシンプルで、樹脂の質感もなかなかよい。ちなみにエッター氏とのガチンコ勝負は、接戦だったが私の負け(手加減して下さったに違いない)。
しばらく3号館を見て回ったあとお昼を食べることにする。屋外にあるスタンドのニュルンベルガーがすごく美味しかったので、まずはそのスタンドを探すが、なかなか見つからない。会場自体の構造が迷いやすくわかりにくい感じになっているので、前の場所もどこだったか確信が持てないのだ。
結局、2号館と3号館との間に発見するも、お休み!期待を膨らませていただけに、一同がっくり。仕方がないので、そばにあるホットドッグスタンドで我慢する。悪くはないが・・・、ニュルンベルガー食べたかった。柿田さんは、おなかが空いていないとのころで何も食べず。
腹ごしらえをして3号館に戻る。
出入り口のところにあるユシラ社のブースにまず立ち寄る。いつ見てもシンプルで美しいデザイン。北欧デザインの真髄というか、純粋でよい部分というのがここにあるような気がする。きれいなハガキと不思議な味のお菓子をいただく。
クレーブスさんのブースでは、素朴で可愛らしい人形が勢揃い。昨年、来日したときの様子をうれしそうに話して下さる。浴衣を着た日本の子どももいて感激。生地はユザワ屋で買ったそうな。
しばらく歩くうちに柿田さんが「やっぱりお腹が空いた」というので、3号館の端にあるレストランに行く。ウエイトレスの女性が、とっても愛想が良くて、昨夜のヒルダ(仮称)とはえらい違いだなぁとうなずき合う私たちでした。柿田さんは、ジャガイモの粉を練ったニョッキのような料理とサラダを注文。ドイツ料理には野菜が少ないので貴重な野菜である。我々も味見させてもらう。
レストランを出て、さっき気になったブースに立ち寄る。アンネ・クレーブスさんの人形がスキーをはいていたり、そりに乗っていたりしていて、めちゃくちゃ可愛いのだ。よく見ると、お面をかぶっていたり、縄跳びを持っている子もいる。その加工の細かいこと!女性の方が、うれしそうに説明して下さる。クーゲルバーン(玉の道)は、実際に道を組むことができ、玉も転がるのだ!他にも、ちゃんと動くハンペルマンやラチェット、コマなどなど、小さいけど本物さながらのミニチュアがいっぱい。柿田・相沢両氏が追いついて来たので呼び寄せる。
3者3様それぞれに精巧なつくりのミニチュアに興奮して、色んなものを見せてもらう。聞けば、うちで既に販売しているドールハウス用の黒電話がこのメーカーのものだと言う。やった!これで注文できるぞ!
このリーベ社は、1987年にできたまだ新しい会社。いかにも職人と言った感じのお父さんがマイスターで、娘さんの彼女と、甥夫妻の4人でやっているらしい。こんなすごい人達に出会えるなんてラッキー!今回最大の収穫の予感。
その後、万華鏡のアプレス社へ。ここの万華鏡と視覚おもちゃの復刻版が私は大好きなので、ほとんどミーハー気分で写真を撮らせてもらう。ここでも、キュボロ同様、色々と聞きたいことがあって、少しお話しするが、やはり言葉の壁でアウト。また来ま〜す。
ただ今、2月2日の夜9時45分です。今夜は、柿田さん、相沢さんと別れて、一人で帰ってきました。彼らはタイ料理を食べているでしょう。
私は飽食気味なのと、日記を書いたり、予定を組んだりする時間を取るために別行動をさせてもらいました。とは言っても、分かれてすぐ中央駅で本屋によって、ついついいろいろ買い込んでしまいました。ゾーヴァの本、鉄道の本、ドイツのナンセンス漫画、ドイツ語版の日本の漫画(これがいろいろ出ていてびっくり)など。今日はおそらくサッカーの試合があったのか、若者たちが駅の中で大声で騒いでいます(ちょっとこわい)。本屋を出て、テイクアウトのサンドイッチと、ガス入りのミネラルウォーターを買ってバスに乗って帰ってきました。たった2時間ほどですが、実は初めてのドイツ単独行動でした。ちょっとドキドキ。今は部屋に戻ってのんびりしています。
しかし今日も疲れました。今日は、昨日の続きの3号館から始まって、2号館、そして1号館をほぼ回りました。カタログもたくさんもらって、柿田さんのカートに入り切らないくらい。特に、百町森女性スタッフから頼まれていたドールハウス関係や、エルツ関係は、おみやげ(カタログ)が少ないと怒られるので(笑)、めぼしいところは、押さえました。
これで、一番メインとなる1~3号館のお目当てのはほぼ行けたので、一応は一安心。でも、まだ残っているところもあるし、4~12号館はまったく手付かず。明日、明後日は、相沢氏のショーもあるので、ちょっと心配です。ニュルンベルクのおもちゃ博物館に行けるかしら???
今日は、ドールハウスの小物から始まって、芸術的なハンペルマンや、楽器、木製のゲーム、人形用のベッドなどで収穫がありました。また、キーナーさんや、シルヴィア・ナッテラさん、ケーセン社のメーランさん、ヴェルナーさんといった方々にもお会いできました。その上、ニック社のブースのそばで、偶然にもクラーセンさんとも会えたんです!相変わらずお元気で、フレンドリーな感じもそのままでした。
さらに、今日は以前からずっと知りたかったことがわかったんです!(超うれしい!))ザイフェンのおもちゃの中でも、私が一番好きと言っていいくらい気に入っている「街角のおもちゃ屋さん Striezelkinder 」が持って売っているものの中で、一番不思議だった銀色の細長い帯のようなもの、あれの正体がわかったんです!こんなことを知りたい人は多分百町森スタッフの数人と、あとは日本全国を探しても一人いるかいないかだと思います。ほかの人にとっては、「へぇ~、それで?」という話でしかないので、ここでは内緒にしておきます。でも、ホントわかってうれしい!別に聞こうと思って準備していた訳じゃなかったんですが、ブースで見本を見た瞬間に、長年の疑問がすっと出てきました。いや~、ここまで来た甲斐がありました。
朝6時半ごろ起床。やや体重し。疲れがたまってるのか、夕べ基本メソッドをサボったからかは不明。いずれにしても、基本メソッドはやった方が調子がよい。
甘いパンしかテーブルに乗っていないので、それにマーマレードを付けて食すが、当然甘い。後から丸パンが出てきたので、一安心。ロースさんは弁当用にとアルミホイルを出してくださる。ありがたい。メッセの食事は高いだろうとおっしゃっている。今日は彼女の息子さんが来るそうで、オーブンの中で豚を焼いているところを見せてくれる。いい匂い。
今日もトラム+バス+徒歩で行くことにするが、日曜なのでトラムが半分の本数に。待たされる羽目になったが、9時15分には東ゲートを通過。イガミ、ジオマグなどを見ながら西ゲートへ。
柿田さん、つっつと落ち合って3号館へ。つっつはメッセは初めてなので、主なブースを軽くのぞく。、ポングラッツさんやナッテラさん、エルツ関係などなど。ネフブースでは、ハイコ・ヒリック氏に少しお話を伺うことができた。
この日は、つっつのドイツ語力を借りて、聞きたいことを聞く予定です。
ただ今、お店に帰ってきました!
おかげさまで、3人とも無事で元気です。
おみやげやらなんやらをみんなに見てもらいながら、ひと盛り上がりしたところです。
ほとんどのスタッフから「ブログの更新が少ない!」と怒られてしまいました(汗)。
本当にごめんなさい。
朝から晩まで歩き回って、夜もお店で食べたりしていると、「帰って寝るだけ」になってしまって、パソコンに向かう時間がほとんど取れなかったんです。次回(いつ?)は、もっと上手くやれるようにします。
そんな訳で、速報ではありませんが、写真などを加えながら、これから少ずつ書き足していきますので、よろしくお願いします。