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ベルリン2日目:おもちゃと絵本めぐり

本日の予定は、午前中は、ベルリン市内の見物、午後は幼稚園見学、夜は那須田淳さんと夕食。ベルリンは見所の多い街で、地域も分散している。いわゆる観光名所だけを見て回るだけでも1日ではとうてい無理なところを、半日で見るのだから、ぐぐっと絞り込むしかない。結局、ベルリン市内でネフを扱っている3店のうちの2店( KaDeWe, Stilwerk ちなみにもう1店は明日訪れるバウハウス資料館)と、私がネット上で見つけた一番よさそうな子どもの本とおもちゃの店に行くことにする。

9時半、ロビーにトシコさん登場。まずは、近くのデパート KaDeWe へ。昨夜、トシコさんのお連れ合いのカーステンさんが教えてくださったように、ヨーロッパ最大のデパートである。外観も立派で品格がある。玄関から店内に入ると、玄関ホールにはドンペリの特設コーナーが展開されている。空間の使い方を含めディスプレイが素晴らしい。「ネフならきっとおもちゃ売り場だろう」ということで上に上がっていく。

KaDeWeフロア案内を見る
おもちゃ売り場は、フロアの4分の3くらいで、とても広い。百町森で売っているおもちゃがたくさんある。ブリオ、フィッシャー・テクニック、クーゲルバーン・・・どれもが広々としたスペースにゆったりと展示されている。「すぐ見つかるだろう」くらいの軽い気持ちで、ざっと見渡しながら探すも、ネフはなかなか見つからない。仕方がないので、店員に尋ねるとネフなんて初めて聞くといった反応。バックヤードに聞きに行って戻ってきても、わからないとのこと。ネフ社サイトで、この店で売っていることは確認してあることはみんなに伝えてあるので、一同??と首をかしげる。再度、みんなで手分けして探す。

しばらくして、トシコさんが、「下のフロアにあるかも」と聞いてきてくれたので移動。おもちゃのフロアではなく、デザインに優れたキッチン小物やインテリア用品などを売っている。すると見えてきました。ネフ商品が集められたガラスのショーケースが。キュービクス、セラ、アレーナ、レインボウ、キーナーモザイク、アゴンといった定番品に混じって、スカラ、カテナ、ピラミィといった廃番品もある(しかも値引きされている・・・)。バウハウス資料館があるせいか、バウスピールや、バウハウスコマ、バウハウスハンペルマンもある。ショーケース一つとは言っても結構たくさん飾ってある。

KaDeWeのネフコーナー
お目当てのネフコーナーを見ることができて満足ではあったが、ドイツにあるデパートのおもちゃフロアの店員が「ネフの名前を聞いたことがない」という事実はショックでもあった。相沢氏は「勉強不足だ!」と憤慨気味。しかし残念ながら、これこそがヨーロッパ市場におけるネフ社のポジションを端的に示す現実なのだろう。おもちゃでなくデザイン性の高いオブジェとしてネフが認知されている。「子どもが遊ぶためのおもちゃ」としてネフが買われているという点では、日本のほうが先を行っている。

KaDeWeを出て、バスでクーダムを西へ。次は、子どもの本とおもちゃの店だ。どこに行っても、ついこういった店に行きたくなるのは、やっぱり好きだし楽しいから。事前にインターネットで20軒近く調べた中で、一番ピンと来た店。どの店もサイトでの紹介は簡単で判断しにくいが、それでもなんとなくの雰囲気は伝わってくる。木製おもちゃに力を入れている店もあるが、なんとなく気持ちが伝わってこない。その中で、絵本の紹介がしっかりしていて、私たちがお薦めする本に近いものがあったのが、この店なのだ。もちろんおもちゃも置いてある。そのカンが当たるかどうか、自分自身も興味津々。

バスで西方面へ(電光掲示板には、何番線のどこ行きが、あと何分で来るか表示されていてとても便利)
子どもの本とおもちゃの店 von kloeden
バスを降りて、小雨が少しパラつく中、しばらく歩くとお目当ての店があった。中に入ると、W&Kのミニチュア、ケーセンの動物、人形たちがいっぱい。地下へ降りると、ゲームや絵本、木のおもちゃがいっぱい!なかなかいい感じのお店です。私的には「当たり」。

本のコーナーの奥の階段を3~4段上がると、小さなスペースがあって、そこにも本と、子ども用のいすが置いてある。ゆっくり落ち着いて過ごせそうな感じ。ボードゲーム、カードゲームも充実。「3Dカタン」を見つけて狂喜するが、それでも値段は半端じゃない。柿田さんに相談して、店のものとして買うことになった。バンザイ!さらに、アレックス・ランドルフさんのデビュー作「ツイクスト」もお願いする。

子どもの本とおもちゃの店 von kloeden
柿田さんは、長靴をはいた猫の手人形なども購入。満足して店を出る。次は、ザヴィニープラッツ駅そばのStilwerkへ。雨がパラつく中、足早に歩く。トシコさんのペースが早いので、ついて来れないメンバーも・・・。Stilwerkは、Alessi, Kartel, Bang & Olfsen などなど、モダンな家具や小物のメーカーやショップが集まった店。中に入ると、中庭がどーんと吹き抜けで、その周囲に回廊、さらにその外側にショップが並んでいる。
Stilwerk
Stilwerk のトイレ
ネフを捜す前に、5階に行ってロッカーに荷物を入れる。私はトイレへ。さすが Stilwerk 。トイレもカッコいい。

あとからみんなを追いかけて下の階へ下がると、さっそく4階の「Design und Handwerk Plattform」で発見。木製タイルが市松模様に並ぶ床に、ガラスのショーケースが並ぶ不思議な空間。ネフはそのうちの1つのショーケースに飾られていた。ここは現行品のみ。しかも値引きされている。う〜ん、売れないのだろうか・・・残念。

幼稚園のあるポツダム市への電車の時間が迫ってきたので、1Fのイタリアンで昼食。昨夜のドイツ料理とは打って変わって、軽めであっさり。おいしくいただけました。