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ベルリン2日目:幼稚園見学

昼食を終えてツォー駅まで歩く。バスでもよいのだが、タイミングが悪いと待ち時間の間に歩いて行けてしまうところなので、どんどん歩くことにする。

時々見かけるくじ売り場 Lotto

ポツダム市へは、RE(Regional Express 地域快速)で。ちなみに今回は、5人用のフリーパスを購入しているので、バスや地下鉄(Uバーン)、Sバーン(StadtBahn, Schnellbahn:近郊列車、快速電車)などもみんな使える。ベルリンの場合は、中心部がA地区、その周囲がB地区、さらにその外側がC地区となっているらしい。ポツダムはC地区で、我々のパスはC地区も使えるとのこと。う〜ん便利。

改札を通ってホームへ。実際は改札というものはなく、検札の時にチケットを見せればすむ。無賃乗車も簡単にできてしまう訳だが、もし見つかると高額の罰金が待っているらしい。信用をベースにした大人のシステムだと思う。改札がないというのは、なかなか気持ちのよいものですよ。

ツォー駅からREで移動

ポツダムで電車を降りて、駅前からトラムに乗る。トシコさんが、乗り継ぎやらどこ行きの何駅で降りるかまで、下調べしておいてくださったので助かる。我々は付いて行くしかない。目的の停留所で降りると、林やはらっぱが広がるさびしげな場所。そこに直方体を基本としたデザインの建物が行儀よく並んでいる。停留所に Fachschule とあったから、専門学校かしら?この地区のどこかにめざす幼稚園がある。

同じデザインの建物が並ぶ専門学校?

少し道に迷いながらも無事到着。園長先生が待っていて下さる。園長室に上着と荷物を置いて、見学させていただく。子どもたちは、お昼寝から起きたところで、お迎えが来るまで遊んで待っているという感じ。今回の訪問の目的の一つは、デュシマ社の園用家具がどう使われているか、を見るということだ。まだ新しい保育室に、デュシマ社のシンプルで美しい家具が、きれいに収まっている。棚、テーブルや椅子、可動式のローチェスト、間仕切り、引き出し等々・・・。ドアなどの建具も、白木を貴重とした仕上げなので、よくマッチして違和感なく空間を作っている。

子どもの服や靴をしまう部屋
デュシマ社の家具がほとんど

扉のある棚には、つまみのところに、赤い人のシールが貼ってある。尋ねると、これはアンペルマン(旧東ドイツの歩行者用信号で使われている人のデザインのこと。ベルリンには、このグッズだけを集めて売るショップがあるほど人気者)で、子どもが開けてはいけない扉には赤のアンペルマンが、開けてもよい扉には、緑のアンペルマン
が貼ってあるのだそうだ。なるほど。可愛〜い。

子どもが開けてはいけない扉には赤信号のアンペルマンが
開けてもいい扉には青信号のアンペルマン

ごっこ遊びのための衣装部屋、創作遊びのためのアトリエ、ちょっとした料理をするためのスペースを設けたキッチンなどもある。

衣装部屋
アトリエには工作材料や画材がたっぷり用意されている

子どもたちのいる部屋に私たちが入ると、子どもたちの目が私たちに集まる。「こんにちは」と話しかけると、「こんにちは」と返事をしてくれる子もいた。そのクラスの子どもたちは、私の首のICレコーダーを見て興味を持った様子。少し再生して聞かせると、録音できることがわかったらしく、歌を唄ってくれる女の子もいた。

最後に、職員の休憩室で、園長先生と面談。保育内容や保育の方針についてお話を伺う。日本の様子にも興味があるようで、色々な質問があった。ちょっとした、日独保育事情交流の時間であった。まだ、お迎えを待つ子どもたちがいる中、幼稚園を辞する。(幼稚園見学の詳しい話は相沢の報告に譲ります)