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ベルリン第1夜

部屋に入ってしばらくすると、カーステンさんが来てくれた。カーステンさんは、百町森の古いお客さんで、柿田夫妻の知り合いのトシちゃんの旦那さん。ベルリン住まいで、日本語も上手なんです。夕食をご一緒して下さるということで、お忙しい中駆けつけて下さいました。

まずは典型的なドイツ料理を食べよう、という我々の希望で、オイローパセンターにあるレストランへ向かう。ヨーロッパ最大(ただしイギリスは除く)のデパート KaDeWe ( Kaufhaus des Westens) カーデーヴェーの前を通って、西へ向かう。オイローパセンターの西隣にあるカイザー・ヴィルヘルム教会を、食事の前に見ることにする。第2次世界大戦中の爆撃の後をそのまま残す旧教会と、モダンな新教会が並んで建っているとガイドブックなどで読んでいたので、外からだけでもぜひ見てみたいと思っていたのだ。

カイザー・ヴィルヘルム教会(右は新教会)

旧教会のそばまで来て見上げると、とにかくその大きさに圧倒される。そして、深くえぐられた爆撃の痕が、街の照明で薄暗い中、重苦しく浮かび上がっている。街の中心地に、この傷跡が残されている。隣の新教会は、ステンドグラス貼りの八(?六?)角柱がすっくと建ったモダンなデザイン。これがドイツか・・・。ドイツに来て、いきなり強烈なパンチをくらった気がした。

しばらく見てから、オイローパセンターへ。お目当ての店が閉店間近だったので、別のフロアの店に入って、丸テーブルに座る。とにかくビールを頼む。Pils ピルス、Hefeweizen hell 酵母入りのヴァイツェン、Dunkel 黒など。みんな0.5リットルだけと、カーステンさんは1リットル、さすが。

ドイツ式乾杯(前畑氏とカーステンさん)

料理はしばし検討し、1人1皿だと絶対多いから、あれとこれと・・・・などと悩むが決定打出ず。結局、色々な肉料理の盛り合わせ2人用というのを頼んで、また後から追加しようということになった。ところが、出てきた皿の大きさと盛られている量にみんなびっくり。これが2人前か!?普通のソーセージ、血入りのソーセージ、レバーソーセージ、骨付き豚肉アイスバイン、レバーケーゼがどーんと盛られている。5人がかりでいただくも、次第にペースが落ち、結局食べきれず残すハメに。「後から追加」なんて今となっては笑い話。ドイツ人のカーステンはさすがにたくさん食べて、ビールもおかわりしていた。力つきて皿を見ると、まるで戦のあとのようなので、カーステンにそう言うと、「この料理の名前はまさにそう言う意味なんだ」と言う。schlachten とは、家畜を殺すという意味らしい。

この皿を2人でたいらげてしまうとは!何かが根本的に違うような気がする。これもまたドイツなのだ。

Schlachtenplatte(?)畜殺の皿

以前から飲みたかったグリューワイン(赤ワインに香辛料を入れて温めたもの)を飲んで、店を出る。野次馬精神で、別フロアのカラオケ屋を通る。大きなスクリーン付きのステージの上で、サッカーチームの応援歌を歌っていた。ほかの客も、歌ったり歓声を上げたりして、みんなで盛り上がっている。開放的な明るいカラオケ文化である。カラオケ屋から出て、オイローパセンターの入り口へ。すれ違ったドイツ人グループが「カラオケ」なんとかと話している。彼女たちもあの店に行くのだろう。

ガラスケースの中に展示されている「壁」の前で記念写真を撮って、ホテルへ戻る。

オイローパセンターに展示されている「壁」
デパートKaDeWe(カーデーヴェー)

夜11時ごろホテルに戻る。自宅に電話をしたいのだが、上手くかからず、マニュアルを読んでみる。でも眠くて眠くて…かけながら眠ってしまう。何度やってもだめなので、あきらめて寝ることにする。明日の朝、クリアな頭でやってみよう。