「パターンコンペ」という遊び(仕掛人相沢より)
ネフの積木のパターン・コンペは、今回のネフスピールで、第3回目になります(その前身であるキュービックス・クイズなどを含めると、5回目の公募企画ですね)。
さて、私相沢が、もしくは百町森が、なぜパターンを募集しようと思ったのかを、書いておこうと思います。
ご存知のように、ネフ社の積木の大半には、箱の中にパターン表が入っています。数点〜10点ほどの写真が紹介されている訳ですが、ホントはもっともっと、色んなパターンがあるはずです。でも、あえてネフ社は、紹介するパターンの数を抑えているのだと、私は考えています。パターン表の写真は、あくまでも「遊びのキッカケ」なんですね。積木を初めて手にした子(または大人)が、まずとっかかりとして、パターン表にある組み方を選んで、組んでみる。「やった!!できたぞ。じゃあ、次のパターン・・・」と挑戦していきます。中には、非常に難しいパターンもあります。難しければ難しいほど、出来た時の喜びもひとしおですね。
さて、このパターン表にあるパターンを作ってみるというこの行為は、本来の意味での「遊び」ではない・・・と私は考えています。パターン表のパターンは全て積めるようになったと、そのあとに自分のアイデアで積み始めたら、そこからが本当の遊びだと思うのです。積木遊びは、あくまでも自由で創作的な遊びです。そこが正解のあるパズルと全く違うところで、積み木遊びは「何でもあり。全てが正解」の自由な遊びなんですね。そんな中で、自分だけの画期的な積み方を発見した時の喜びは、経験した方にしかわからないかもしれません。とにかくすごい充実感なのです。思わず、さほど積木に興味があるとは思えない妻にさえ、「どう、これ?」なんて、自慢したくなっちゃう訳です。
で、この「どう、これ?」という感覚を共有したいと思いついて始めたのが、パターン・コンペなのです。ぜひ、皆さんの自慢の作品を見せていただきたいのです。これまでの応募では、大人の方の参加が多いのですが、過去2回の優秀作品を見ると、子どもさんの考えたパターンも、結構あるんですね。子どもは、時に、大人が考えもしないような発想で、組んだりします。難易度の高い作品が、受けがいいとは限りません。園児や小学生の参加も大いに期待しています。
過去2回、アングーラとダイアモンドのパターンコンペを企画しました。どちらも大変盛り上がり、かつ素晴らしい作品が多数寄せられたこともあって、百町森ではどちらについても、オリジナルのパターン表を作るに至っております。失礼を承知で書いちゃうけど、ネフ社のパターン表よりはるかに面白いパターン表です。大勢の方の叡智と発想の結晶とも言えます。
このオリジナルパターン表とネフ社のもの以外にも、まだまだ無限にパターンは生まれます。パターン表を閉じてからが、いよいよホントの遊びなのです。遊び込むほどに、新しいパターンはいくらでも出来ると私は信じているのです。
さあ、締切り間近です。ネフスピールの新パターン、どしどしご応募下さい。