桂樹舎の和紙の鯉のぼり

越中八尾和紙「桂樹舎」の和紙加工品

越中八尾おわらの里で50余年、紙を作ってきました

富山市八尾町では古くから、雪解け水から良質の和紙を漉き出しています。 弊社ではさらに独自で開発した強製紙という丈夫な紙に型染技法を用いて加工品を生産しています。 型染めの仕上がりは、印刷では出せない温かい独特の風合いを生み出します。使い込んでいく程にやわらかくなり、艶が出てきます。 オリジナルの柄と色合い、優しい手触りを生活に取り入れ、楽しんで頂けたら幸いです。 紙を漉き、染め、加工するまで職人の手仕事によるものです。 一つ一つの手作りの風合いも是非、お楽しみください。

有限会社桂樹舎 吉田泰樹

越中八尾和紙 伝統の技「型染め」

越中八尾和紙では昔から和紙製品の柄や模様を刷り込むために「型染め」という独自の技術をあみだし、継承してきました。

桂樹舎では、一つ一つ手作業で型染めを行っています。手間はかかりますが、仕上がりは最高です。

1.紙漉き

漉槽(ふね)に水を張り、紙料(しりょう)とネリを入れ、漉簀(すきす)と桁を用い、紙料をすくい上げて揺する(流し漉き)。

2.紙床(しと)

漉き上げた一枚ずつの紙を積み上げる(紙床という)。厚さが揃うように綺麗に漉き上がる様に、一枚一枚漉いていきます。

3.乾燥

漉き上がった紙床の水分を圧搾し、一枚ずつ剥がして干板や鉄板に貼って、乾燥させます。

4.型彫り

仕上がりをイメージし、専用の用紙に型を彫ります。伝統の技です。

5.糊置き

漉き上がった紙の上に、柄を彫った柿渋紙を置き、もち粉と糠でできた防染糊をへらで置いていきます。

6.地染め

糊が乾いたら、刷毛で紙全体を染めていきます。

7.色差し

刷毛で全体を染めた紙の柄に合わせて、さらに差し色を刷毛で差していきます。

8.水元

染め上がった紙を1,2日置いてから、水の中でやさしく洗っていきます。糊や余分な顔料を落とします。

9.型染紙

水元で洗い上がった紙は、防染糊があった場所が白く浮き上がり、模様が顔をのぞかせます。この紙を加工して、様々な製品を作っています。

日本の歴史に息づく伝統と美がここにあります

八尾の和紙づくりは室町時代にはじまったとされます。
飛騨との交易や、養蚕のための紙、『富山の売薬』の包装紙の生産などで繁栄しました。最盛期には、八尾の多くの家庭で、手作業による紙すきが行われていたといいます。

近代化が進み、機械による大量生産の時代となり、八尾の和紙産業は徐々に衰退します。昭和初期(1930年頃)、忘れられかけた『八尾和紙』の魅力に取りつかれたのが、桂樹舎の創設者 吉田桂介です。桂介は越中八尾和紙に息づく伝統美を再発見し、和紙の普及に努めました。

さらに現在の越中八尾和紙の特徴である、美しい型染めが生まれるきっかけが、人間国宝の作家 芹沢C介との出会いです。二人の交流は、美しい八尾の型染め和紙をつくりだしました。

一度は途絶えてしまうかと八尾和紙。
日本の美を見つめ、日本各地で古くから継承されていた意匠を積極的に取り入れ、他に類を見ない伝統工芸品が誕生したのです。

(カタログより)

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