粘土遊びって、何かを作り出す前の、形のないものをこねくりまわすところから、もう面白いんですね。手が嬉しがるというか……。水遊びやどろんこ遊びに似ているかもしれません。いろんな粘土がありますが、ここでご紹介するのは、蜜蜂の巣から採った『蜜ろう粘土』です。
美しく、色褪せず、手にべたつかない理想的な粘土ですが、この製品の特筆すべき点は、安全性です。幼児があやまって口に入れることを配慮して、安全基準は食品のそれと変わらないレベルです。冗談半分に、非常食になる、なんて言う人もいるほどです。
以前、ドイツのシュタイナー幼稚園を見学した時、この粘土で先生はどんなものを作るのか?という質問に、「子どもには到底できそうもない作品を作ります」と、先生が答えていました。
子どもの水準に合わせるのではなく、大人としてのモデルを示すため……なのだそうですが、日本の幼児教育と違い、面白いな、と思いました。