作者アレックス・ランドルフは、ゲーム界の重鎮です。積木の世界にクルト・ネフあり、そして、ゲーム界にランドルフあり……なのです。
彼は若かりし日、将棋にハマり、上達したくて、日本語を勉強し、来日して棋士の加藤一二三氏に師事し、有段者になって帰国するという経歴の持ち主です。ゲームが好きで好きでたまらないんでしょうね。共感を覚えずにはいられません。『すすめコブタくん』は、そんな彼の双六系ゲームの傑作です。双六というと、サイの目で勝敗が決まる、つまり、あまり策を練ることがないから、つまらない……と思う方には、このゲームの面白さは、わかってもらえないでしょう。
前半リードしていたぶたが、最後に大逆転されて、イッキに最下位になったり、時に全員なかよく同着になったり、最後まで目が離せません。
ぶたが、他のぶたをどんどんおんぶしてゆく様が、実にかわいく、愉しいゲームです。