おもちゃデザイナーには、ガラガラのデザインから、積木、パズルと、なんでもこなすタイプもいれば、1つのことをとことん追求するタイプもいます。例えば、球や物が落ちるおもちゃを作らせたら、クリストフ・ベック氏の右に出る人はいない・・・・・・といった具合です。
この『ジュバ』の作者クリペレール氏も、とことん型の代表です。彼がこだわったのは“断面が円になるもの同士を接続し、回して、形が変化するのを愉しむおもちゃ”です。ヘンなの・・・・・・と思う方も多いかもしれませんが、彼の作品のすべてはコレなのです。
彼には「エリプソ」という最高傑作があるのですが、ここでは、いもむしのおもちゃ「ジュバ」を取り上げてみました。それぞれの節は球をカットした形です。
球って、ホラ、どこを切っても断面が円になるでしょ?それをつないでいるだけなんですが、いろいろ動かしていくうちに、微妙に表情が変化して愉しいんですね。