岡山のおもちゃ作家・若林孝典氏の『プッシュホン』をご紹介します。本物の電話機よりも少し小ぶりで、受話器も軽いので、一歳位の子でも遊べます。デザインはシンプルで美しく、てらいのないところが私は好きなんですね。当然ながら、電話口の向こうで勝手にしゃべったりしないし、電子音もありません。
そういえば、使わなくなった本物の電話機を、電話ごっこの道具として子どもに使わせる、という話をよく聞きます。とくに幼稚園や保育園などの保育現場ですね。本来、ごみになるべき物を利用している点は、地球にやさしいし、ないよりあったほうがよいに決まっているんですが・・・・・・。また、遊ぶんだからそれでよいとおっしゃる方も多いと思います。
しかし、あえて、このおもちゃを紹介したのは、子ども部屋や保育室はもちろん、使われるおもちゃたちも、子どもを取りまく環境の一部であり、できれば美しくあってほしい・・・・・・と思っているからなんです。