ままごとの材料についても触れておきましょう。材料というのは、具ですね。野菜やお肉といった料理の差材です。
道具については、リアリティーが大事だと述べましたが、材料はまったく逆なんですね。具体的なものよりも抽象的なものほど、スムーズに遊べるんです。
オムレツを作ろうと思った子は「まず、たまねぎをきざんで、それから・・・・・・」と、思いをふくらませていくわけです。そこに、たまねぎやにんじんの形をしたおもちゃがあっても、なかなかめざすオムレツができないんですね。なんにでも見立てられるものがベストです。見立てることそのものも遊びですから・・・・・・。
そう考えると、『花はじきとチェーンリング』は、ままごとの材料の王様ですね。チェーンリングは、つなげれば麺類になります。
花はじきは、ままごとの具以外に、構成遊びや、昔ながら(?)のゲームも愉しめます。