パズルは、おもちゃの一分野でありながら、広大な世界を有する独立したジャンルといえそうです。熱狂的マニアも多く、かくいう私もその一人です。
やり出すと、解けるまで問題が頭にこびりついて離れないんですね。寝ても覚めても重い荷を背負ったようで、しまいには、それがいったい面白いことなのかさえ、わからなくなってきます。山登りのように、歩を進めさえすれば必ず頂上にたどり着くってわけじゃないし･･････。でも、自力で解いた時の満足感がなんともいえないんですね。
さて、世界的パズル作家、芦ヶ原伸之氏の作品の中から私が選ばせてもらったのは『デュアロック』。
目的は簡単。十字にかみ合った二本の棒を一本ずつに分けるというもの。でもこれが一筋縄ではいきません。答えがわかれば五秒もかからずはずれるのですが、発想の転換と理詰めの推理、この二つが絶対必要なのです。さすがに天才の作品です。
