フィンランドのユシラ社が、この『コリントゲーム』を発売したのは1925年のことです。発売当時は、まったく新しい発想のおもちゃとして、とくにイギリスで人気を博したそうです。
香港や上海を経由して日本へ入ってきたのは戦前のことだったといわれています。それがやがて形を変え・・・・・・そうです!今やジャパニーズカジノとまで言われるパチンコのルーツも、このコリントゲームだったのです。
78年もの間、細部の変更はあるものの、基本的には原型を変えずに、今も売られ続けているところに、私はデザインの力を感じるんですね。子どもと一緒に遊んでみると、たしかにシンプルゆえの面白さがあります。
コリントゲームというと、お父さんが、日曜大工で作ってあげるという話もよく聞きます。もちろん、それはそれでいいことだと思いますが、作るときはやたら複雑にしないで、この原型のデザインを、ちょっと思い出してください。