原料や素材が、ある作業によってまったく別の何かに変身することがあります。パルプを漉くと紙になったり、羊毛は毛糸やフェルトに変わります。面白いんですね、これって。
何かを生み出す喜びは、いろんな愉しみの中でも、とりわけ人を惹きつけて離さないような気がします。
さて織り機の定番です。糸や毛糸が布に変身!ワクワクします。四、五歳で簡単に扱えるおもちゃですが、製品として作られる布と、基本的には同じ原理の構造というのがいいですね。『イネス』は溝の幅や大きさが、子どもの手にちょうどよく、とても使いやすいと思います。
縦糸を錦糸、横糸を毛糸にして平織りの布を作ったり、巻取りを使って純毛のマフラーなんかもできます。また、工夫しだいでいろんな柄ができるところも、織り機の愉しさですね。
最後に一つだけ注意。縦糸をかけるのは、あくまで大人の仕事です。