手のひらにのっかるサイズで、世話遊びやごっこ遊びはもちろん、テーブル人形劇もできる人形です。なんといっても座れるところがいいんですね。作者の田中周子さんは、この形にたどりつくのに、実に8年を要したそうです。
本書は、基本的には商品としてのおもちゃを紹介する本なのですが、ここでちょっっと反則です。実はこの人形、こしらえてあげるものなんです。
子どもなどが着古したセーターを仕立て直して、新たな家族の一員として生まれ変わらせる・・・・・・というものなのです。家族の誰かが着ていたセーターって、着ていた本人はもちろん、他の者にとっても愛着がありますよね。
作り方は、田中さんのエッセイ『型紙のない子育て』(婦人之友社)に詳しく紹介されています。