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ソトコト 2003年8月号(発行:木楽舎)
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これって、本当に今の写真? |
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シンプルという贈りもの
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ヨーロッパからアメリカへ渡った18世紀のままの、つまり電気も自動車も使わない生活をかたくなに守り続けているアーミッシュの人々の中に、ひょんなことから立ち入りを許された著者が、25年間に撮った美しい写真の数々。農場を横切る馬車、キルトにいそしむ女性、遊びに熱中する子どもたち、どれもがなんの変哲もない、シンプルこのうえない情景。だか、胸をうつ。「これって、本当に今の話?」。写真がモノクロだったら、昔の情景と片付けてしまいそうだが、写真についた”色”が、現在起こっているありのままであることを物語っている。 それにしても、私はかねがね思っているのだが、9月1日の「防災の日」というのは、電気もガスも水道も自動車も使わない日にしたらどうか。そうしたら、この9月1日を乗り切るための準備が、本当に災害になった時、かなり役に立つんじゃなかろうか。もちろん、放送局もテレビ番組を流してはいけない。かつて昭和天皇崩御の日にそんなことがあった。あの時は、民放さえもコマーシャルを流さなかった。日頃、テレビに子育てをさせていた親たちはあたふた。かなり真剣に、生き方を考えさせてくれる、インパクトのある一日になるに違いない。そう、この本も、つまりそのぐらいインパクトがあるね。 柿田友広 |
スローフード、スローライフを提唱している「地球と人をながもちさせるエコ・マガジン」ソトコトに、柿田が絵本紹介のコーナー百町森SELECTIONを連載しています。
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