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百町森>百町森について>店員日記>0103 | 新しいページ |古いページ | ||||||||||||||||||
百町森にあるおもちゃや絵本が好きで、ついにサラリーマンから店員になってしまった物好きな私の日記です。 | |||||||||||||||||||
■さすらいのゲーマー来店(2001/03/30) 「若い男性にしては珍しく、じっくり見ている方がいるなぁ」と思っていたら、ゲームについての質問があったので、いくつか紹介したところ、ほとんど持っていらっしゃるのでびっくり。お話しすると、関西に住んでみえる方で、かなりのゲーム好きであることが判明。こんど東京で行われるゲームの集いに参加するついでに、わざわざ寄って下さったとのこと。相沢氏の本やネフの積木のこともすでにご存知で、ゲームを扱っていることもこのサイトで知って、来てくださったのだ。さすがにゲームのことをよくご存知で、逆に面白いゲームを色々と教えていただく。ありがたいことだ。他では入手できないものもあるとのことで、「虹色のへび」「コンチェルト・グロッソ」「カンガルーカップ」などをお買上げいただく。そして、さすらいのゲーマー(笑)は、東京へと旅を続けるのであった。 |
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■相沢氏の講演会atクレヨンハウス(2001/03/19) 今日は相沢氏の講演会が東京・青山のクレヨンハウスである日。ちょうど私も東京で用事があったので参加する。 少し遅れて会場に入ると、もの凄い熱気。地下+白熱灯っぽい照明+たくさんの観客ということもあって、なんか「秘密の集会」という感じも(笑)。 終わった後、知り合いの方と同じフロアのレストランで食事。オーガニックビールとパスタを食す。ビールが実に美味しかった・・・。夜は結局、相沢氏とカプセルホテル泊。 |
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■コマのおっちゃん(2001/03/16) 朝、静岡駅で相沢氏の車に拾ってもらい、T保育園へ。今日は、コマのおっちゃんが来るのだ。おっちゃんは、コマが好きで好きでたまらないという人で、世界中のコマのコレクションを展示する「日本独楽博物館」(とは言っても、倉庫のようなところ)を運営しながら、「コマのおっちゃん」として、全国で子ども達にコマの楽しさを伝えている。 おっちゃんの衣装は伝統的な芸人のもので、年季が入った藍染め。ちょっと見ると、「古典」「芸能」「伝統芸」といった感じであるが、いざショーが始まると、おっちゃんのダミ声関西弁が、子ども達をぐいぐい引っぱっていく。もの凄いテンション。子ども達を笑わせたり、手拍子や拍手を催促したり、「これ、なんだと思う?」と考えさせたり、子ども達ははいつの間にか観客というより、参加者になっておっちゃんの芸に引き込まれてしまう。色々な珍しいコマを紹介しながら、時々難しい芸も披露する。最後の刀の刃渡りは、コマの先の尖り具合を木に刺して確認させたあと、「これ、おっちゃんの指の上に乗ったら、どうなると思う・・・・・?痛いで。血ィ出るで〜。」と言いながら、子ども達が息をのんで見守る中、いざ指の上に乗せると、「・・・・・・・・・・・・・痛い・・・・・痛い・・・・・」と泣き顔でつぶやく芸の細かさ(笑)。いやぁ〜、面白い。 ショーが終わった後は、コマの回し方の指導をする。指導する人数が多い方がいいので、私や相沢氏の他にも、園長先生や保母さんも駆り出される。おっちゃんを見たあとなので、子ども達はコマを回したい気持ちでいっぱいだ。すぐに回せる訳ではないが、一人一人に、ひもの巻き方と投げ方を教える。 すべてが終わった後、子ども達は教室に戻り、おっちゃんも普段着に戻って、お疲れさまという感じになったが、おっちゃんは「お昼ご飯まで、少し時間があるなら、園庭でディアボロを高くあげて見せましょうか?」と提案。すぐに、おっちゃんは園庭へ。子ども達は教室から園庭を囲む外廊下へ。鈴なりになった子ども達を前に、おっちゃんはディアボロを高く高く飛ばす。本当に5階建てのビルくらいまで上がってしまうのだ。子ども達は歓声を上げて大喜び。おっちゃんもほんとにうれしそう。終わりになって、おっちゃんが園庭から出ようとしたら、10人くらいの子ども達がおっちゃんの後ろを追っかけていた。 昼食を食べながら、おっちゃんのお話を伺う。一番印象深かったのは、「遊びも、勉強も、仕事も、人生を楽しく生きるための手段」というおっちゃんの哲学。おっちゃん自身がまさに、「こまに関わっているのが好きで、好きなことをしながら、世の中の役に立てて、その結果として生活ができて本当にありがたいし、幸せだと思います。」という生き方をしている人なのだ。そして、「すごい芸を見せるよりも、あのおっちゃんができるんだから、自分もやってみたい、と思わせることの方が大事」「子どもは、自分がやりたいと思えば、泣きながらでもコマの練習をする。それは、悲しいからではなく、悔しいから。できるようになって、乗り越えることができれば、その子はその分強くなる。今の子どもには、そういう悔しさを乗り越えるような機会が少なくなっている。ぼくが、コマやけん玉などの遊びを伝えているのは、出来るようになるまでに、努力しなければならない遊びだから」などなど、興味深いお話をたくさん聞けた。現場で子ども達を相手に真剣勝負している人の、体験に裏付けられた言葉だけに重みがある。 |
・・・・痛い(関西なまりで)・・・ |
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■ウンゲラー展に行く(長文)(2001/03/13) 今日は店は定休日だが、スタッフみんなで、板橋区立美術館で開催されている「トミ・ウンゲラーの仕事」展を見に行く。総勢6名ででかいクルマを借りての東京遠征である。すでにご覧になったお客さんから「花粉が多くて大変だった」との情報をもらっていたので、マスクと目薬を用意した(6名中5名が花粉症)。家の近くの国道で拾ってもらう。車に乗って、美術館の地図も、東京都の地図も、先日作ったばかりのアングーラの新パターン表(これはニキティキへのおみやげ)も持ってきていないと聞いてびっくり。店を出発するまでの時間には余裕があったらしいのだが、その間「ディアボロ」で遊んでいるうちに、忘れてしまったとのこと。う〜ん・・・。新パターン表は相沢氏が「直したいところが出た」ため、結局まだ印刷には入っていないという訳だ。かなり根を詰めて作業しただけに、ちょっと拍子抜け。でもまぁ、納得のいくものにした方がいいから仕方ない。 東名高速道を降りて、環状8号線から曲がるところを間違えて、やたら細い道に入ってしまい、「行き止まり」や、車では渡れない踏切に出会ったりしたが、なんとか第1目標のニキティキ倉庫に到着。みんなでうろうろと歩き回って荒らし回るは、梱包作業をしている方に不躾な質問をするは、第2目標である美術館の案内をニキティキの事務所からFAXしてもらうは、強引におみやげをいただくは、我が物顔でひたすら皆さんの邪魔をしてしまう我々であった。ニキティキのみなさん、すみませんでした(汗)。 さて、ニキティキでもらった案内と、お借りした東京の地図を持って出発。もう大丈夫。空腹を感じながら車を走らせる。相沢氏は、環8を運転しながら「この道には、びっくりドンキーがあるような気がする」としきりにつぶやき、そこのハンバーグがいかに美味しいかを説明するが、柿田氏は「東京まで来て、静岡にあるものを食いたくないよな〜」と主張。6名それぞれの昼食に対する思惑をはらみながらも、なんせ全く知らない道だし、時間の余裕もあまりないので、とにかく美術館に直行する。 美術館には迷わずたどり着くことができた。美術館前にある梅園は満開。花粉もあまり飛んでいない(笑)。まずは、腹ごしらえということで、美術館前の道をずっと南に行ったところにある「萬吉禎(まんきちてい)」でそばを食べる。突き出しの豆腐とキノコの天ぷらをつまみながら、ビールを飲んでほっと一息。自然食・正食系の店のようで、出てきたそばも素朴な味で美味しい。名物の大仏そばは、3つの椀に、紫蘇・ごま・海苔のかかったそばが入っている。ボリュームもそこそこあって満足。かき揚げ丼1人前をみんなで分け合ったが、付いてきたみそ汁も美味しかった。最後に、チーズケーキとコーヒーをいただく。ケーキも美味。 いよいよウンゲラー展だ。最初の展示室は、彼の子どもの頃の絵から始まって、ニューヨークでの絵本やポスターの仕事が紹介されている。私たちの良く知っている絵本(ラシーヌおじさん、ゼラルダ、ぼうしなど)で見られるウンゲラー独特のペンを生かしたタッチの秘密がよくわかった。また、ニューヨークタイムズやペプシ、エッソなどの企業のポスターも手がけているが、不採用になったものも展示されていて、実に面白い。彼の持つ風刺の精神や毒がクライアントの企業に受け入れられなかった為だろうが、受け入れられないことをわかっていながら(と私は思うのだが)、あえてそれを描いたところがウンゲラーらしいと思う。 2つ目の展示室には、ポスターから、絵本をいったん書かなくなる直前の「キスなんてだいきらい」、その後の風景や動物を写実的に描いた作品、そして近年再開した絵本の創作活動が紹介されている。さっきの展示室もそうだが、「モントルー・ポップ・フェスティバル」「ヴィレッジ・ヴォイス」などの一流の仕事の仕事の中にも、さっと見て流すことのできないような、ウンゲラーらしいユーモアや毒がある。 2つの展示室の間には、ブラシや空き缶を使ったユーモラスな立体作品があった。これも60年代から作っているというからスゴイ。また、ロビーには、各国で出版された絵本とともに、ネフ社で制作されたゲームが展示されていた。今まで見たことのないものである。なんとか入手してみたいが難しいかな・・・。 全体を見ると、絵本という枠にとどまらないウンゲラーの芸術家としての幅の広さと、それぞれの世界における作品の質の高さをかいま見ることが出来た。故郷のストラスブール市にあるという「トミ・ウンゲラー・センター」にもいつか行ってみたいものだ。 目録売場で館員の方に「静岡から来たんです」というと、隣にいた老紳士が、「私たちよりも遠くから来た方がいるんですね」と話しかけてきた。私たちとほぼ一緒に回っていた老夫婦のご主人の方だ。彼らは、見て回りながら「デッサンがすごいね」とか「ちゃんと描いてある」などとしきりに話していた。彼の話では、ウンゲラーの絵の中に描かれている人物や建物、家具、服装などがきちんと時代考証にあっているところがすごい、とのことだった。それは、群衆の中の人々の服装であったり、建物がロココ調であればそれで統一されているといったことらしい。私は、初めてその話を知ったのだが、ウンゲラーは、作品を描くためにかなり色々な調査をしているのかもしれない。彼ならやるかもしれないなと肯いた。 さて、レンタカーを8時までに返さなくてはならないので、早めに切り上げて帰途につく。帰りがけに、美術館1Fのトイレに入るが、ここにはなかなか面白いものがある。行かれた方は必見。午後4時台の環8はまだ混雑の度合いも低くスムーズに進む。東名高速も渋滞もなくすいすいと静岡へ。家に着いたら6時ちょっと過ぎ。あ〜、実に充実した一日であった。 |
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■アングーラ新パターン集完成!(2001/03/10) 通信の作成が一段落したにも関わらず、先週からサイトの更新が止まっているのは、じつはこの作業にかかりきりだったためである。写真そのものは、すでに相沢氏と一緒に撮影してあったので、スキャンして、切り抜きして、簡単な補正をかけるところまでの下準備に数日間かかり、今日一日かけて相沢氏とレイアウトを完成した。画像の切り抜き作業は実に単調な作業であるが、これをきちんとやらないと仕上がりに影響するので、気が抜けない。途中何度がレイアウトの修正を行って、夕方に何とか完成した。その夜、昨日買ったばかりのMOにデータを保存して印刷屋さんに渡すばかりの状態までもっていった。 プリンタで出力した紙を貼り合わせて、実物のイメージに近い見本を眺めると、応募してきた皆さんの気合いのようなものが伝わってくる。「なかなかスゴイぞ。このパターン集は。」と自讃。印刷が出来上がってくるのは、今月下旬かな。出来上がったら、サイト上にて告知します。 |
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■記事関係をアップ(2001/03/02) 午前中、突然妻が次男を連れて来店。車屋で壊れたバックミラーを直してもらったとのこと。次男は、店でもレールセットで遊んでいた(兄弟揃って列車好きなのだ)。妻は、「バムとケロのそらのたび」「スノーマン」を買って帰る。 改造したバルンくんを「HPで紹介していますのでご覧下さい」などと柿田氏が通信に書いてしまったので、急いで10台のカーと道路づくりセットの紹介頁をつくる。10台のカーに思ったより時間がかかってしまう。「10台のカーに、これだけ手間かけている店は他にないだろ〜な〜」などと自嘲気味になりながらも、いつものように、「このサイトは世界で一番、10台のカーをきちんとしょうかいしているのだ!」と自分を盛り上げる(笑)。 今日新しい「クーヨン」が届いた。相沢氏のインタビューが掲載され、相沢氏のセレクトしたネフのおもちゃがカラーで紹介されている。思えば、この「おもちゃの世界へ」という連載の第1回目が実は相沢氏だったのだ。今回が24回目ということなので、もう2年たったわけだ。この時の記事はまだアップしていない・・・。また、そのうちにやりましょう。あと、COMOで柿田氏が連載している「子どもの絵本」もアップした。 今夜は9時からの「フィフス・エレメント」なる映画を見ようと思っていたが、もう9時だ。残念。通信が終わったので、サイトの更新についつい力が入ってしまった。 |
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■カラーページ完了(2001/03/01) やっとカラーページが完成。今回の特集は、エルツ地方のマッチ箱のミニチュアと、洋書絵本。これから、プリントアウトして白黒の面を印刷して・・・という流れで通信会員の方には来週中頃から届くはず。しばしお待ちを。白黒ページの面は、柿田氏がかなり力を入れているので、やたらに「濃い」。「カラーページは美しく、白黒ページは濃厚に」という感じである。 夜お腹がすいたので、ケテ・クルーゼ印のチョコレートを食す。なかなかにうまい。 |
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