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■ベジタブルスープ(1998/10/17　晴れ）
　今日は柿田氏は出張でいない。検品は吉澤君に任せて、今日もＰＯＰを作る。まず、ベジタブル・スープ・ストックのセール。賞味期限が近い（１０月３１日）ので割り引きしてＰＯＰを書いて、レジの横に置く。このストックは有機野菜をベースにしたドイツ製。柿田氏や、直子さんが言うには「これを野菜スープに少し入れると、ドイツの味になる」とのこと。私はドイツの味は知らないが、確かに滋味たっぷりでおいしい。お湯に溶くだけでも飲みごたえのある味になる。時間のない朝にはぴったり。秋の夜長にも合う。
　あとは、ジャグラーボール。これもドイツ製。大道芸人が使っているだけあって、握り心地は最高。３つ買ってジャグリングにトライするのはもちろん、赤ちゃんが触って遊ぶのにも丁度よい。オイルで湿らせた麻の実が詰まっているので、ずっしりとしていて遠くに転がっていかない。その他にも、電話や足こぎ三輪車のＰＯＰを書く。
　吉澤君に、「モーリス・センダックのリアリー・ロージー」のサントラＣＤを貸してもらう。実に良い。「アメリカワニです、こんにちは」や「チキンスープ・ライスいり」もいいが、私は「ロージーのテーマ」がお気に入りなのだ。
　頼んでおいた「アップル・デザイン」が入荷していたので、早速買って帰る。来週は店には行かずに保育園のバザーの出店の店番だ。果たして何が売れるか？コマか、手品か、ジャグラーボールか？

■秋深まる(1998/10/10　晴れ）
　先週は地元のお祭りでお休みしたので、２週間ぶりの出社だ。朝、店に顔を出すと新しいバイトの吉澤君がいた。実は彼は私の大学時代のサークルの後輩で、それぞれの連れ合いも含めてみーんな同じサークル出身という関係なのである。卒業して１０何年も経って同じ店で働くことになるとは、なんともまあ、不思議なもんである。
　今日は検品がないので、ひたすらＰＯＰを作る。乳児用・幼児用の椅子やテーブル、ついたてなど家具関係が中心。「袋・包装不要の方　お申し出下さい　代わりにシール・絵はがきを差し上げています」というレジのところに貼るＰＯＰも作る。以前から直子さんに言われて懸案事項だったもの。昔、相沢氏が描いた力作は、「紙袋」が主役であったが、今の袋はビニール。「塩ビの場合、ダイオキシンの問題があるけど、高温で燃やせば出ないっていう話もあるし・・・。それでも、ビニールそのものの無駄な使用は減らして、みんな袋持参で来て欲しいわけ。それをシンプル・ライフみたいな感じでお薦めできないかなぁ」というのが直子さんの考え。私も最近になって環境ホルモンのことを勉強し始めたけど、どうも問題はダイオキシンだけではないみたいだ。とりあえず、ビニールやプラスチックについては、なるべく使わない方がよさそう。で、とりあえず、「ビニールやプラスチックをなるべく使わないシンプル・ライフを！」とだけ書いておいた。
　ビリケン出版の新刊「ちへいせんのみえるところ（長新太）」が入荷していた。前回の「きつねのテスト（片山健）」に続く絶版絵本の復刻である。繊細なタッチが美しい。早速、帰って陸に読んであげたら、「くすくす」という感じで受けていた。この間は「ごろごろ　にゃーん」を買ったので、長さんづいている。ちなみに、「ごろごろ　にゃーん」は妻と妻の母、ともに「よくわからない」といっていた。評価の別れるところであるが、わたしは大好きである。
　午前中の絵画教室が終わって、相沢氏登場。「お久しぶり」と言ったら、「あなた誰でしたっけ？」とボケられる。この間、相沢氏が強力に薦めてくれた映画「ショーシャンクの空に」が最高だったことを報告する。それにしても、「これは面白いから絶対見な！」と薦めてくれる人がいてくれるのは、幸せなことだと痛感する。
　プッキーの三輪車が車に巻き込まれて、後輪の片側がつぶれてしまったお客様が来店。補充パーツはすでに入荷していたので、早速交換に取りかかる。相沢氏と私、お客様大人３人で後輪を止めている軸のキャップを取ろうとするがなかなか外れない。大きなバール（釘抜きのこと）で、がんがんやっても取れない。最後に私がペンチでちょっとひねったら、やっと取れた。新しいタイヤを付けて修理完了。非常に達成感があり気分がいい。しかし、あれだけ取るのが大変だとは思わなかった。もちろん、そう簡単に取れてもらっては困るので、「さすがプッキー、しっかり作ってある」というのが我々の結論である。
　プーコーナーの健ちゃんは、クリスマスのラッピング用の袋をつくっているし、柿田氏はクリスマス用の商品を発注、今年の「プチタンファン」にもクリスマス通販をやる模様、と少しずつクリスマスの準備が進んでいることを感じた秋の一日であった。