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COMO(コモ) 2001年2月号(主婦の友社)
昔から伝わる物語は、子どもに「怖いもの」に打ち勝つ勇気や
人生の真実を教えてくれる

柿田友広

 もうすぐ節分。鬼は子どもにとって「怖いもの、強いもの」の代名詞です。このほかにも、絵本にはオオカミやオバケなど、子どもにとって「怖いもの」がたびたび登場しています。
 子どもは小さいうちは怖がっても、ある程度の年齢に達すると、「怖いもの見たさ」が勝るようになります。それは、怖いものに打ち勝つ強さを子どもが求めているからかもしれませんネ。
 怖さに打ち勝つ勇気は、生きていくための知恵ともいえますが、私たちが子どもにこうしたことを教える機会はまずありません。そこで、昔の子どもは「昔話」を聞いて、生き方を学びました。昔から語り継がれたお話には、いわば人生の真実が含まれているんですね。
 さらにすぐれた絵本では、昔話で語られない深層心理や人間関係までも絵によって表現されています。画家の力量を感じながら、一枚一枚の絵の意味について考えるのも、絵本の楽しみのひとつといえるでしょう。

だいくとおにろく
■松居直/再話
 赤羽末吉/画
流れの早い川に橋を架けるという難題を頼まれた大工。考えあぐねていると、川から鬼が現れて目玉をよこせば橋を架けてやると言う。しかし、鬼の名前を当てればそれも許すというのである。強くて怖い鬼をかわす、大工の表情がなんともいい。
(743円)

おおきなおおきなおおきなかぶ
■アレクセイ・トルストイ/文
 ヘレン・オクセンバリー/絵
おじいさんが大切に育てたカブが、どデカいカブになって抜けなくなった!あまりにも有名な話だが、絵によって「頼む人」と「頼まれる人」の立場が微妙に変わるのを面白く描いている。ページごとの大胆なアングルも迫力があり楽しい。(1,200円)

おおかみと七ひきのこやぎ
■グリム童話
 フェリクス・ホフマン/絵
 瀬田貞二/訳
足の先だけ黒い子ヤギに注目を。いつも母さんヤギのそばにいて、しっかり話を聞いているので、この子はオオカミに食べられずにすむ。そして皆を助け出す。また、お父さんヤギが出てこないのはなぜ?ヒントは絵本の中にある。(1,300円)

金のがちょうのほん
■レズリー・ブルック/文・画
 瀬田貞二・松瀬七織/訳
「金のがちょう」「三びきのくま」「三びきのこぶた」「親ゆびトム」の四話を収録。一世紀以上前の本だが、細部にちりばめられたユーモアが光り、いまだにこれを越える昔話絵本はないかも。「三びきのこぶた」で子どもを世の中に出すときのお母さんぶたの顔が見事。(1,800円)

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