|
|||||||||||||||||||
百町森について>記事 | 前の号へ | 次の号へ | ||||||||||||||||||
COMO(コモ) 2001年6月号(主婦の友社)
|
|||||||||||||||||||
夢や空想をテーマにした絵本 ファンタジーの世界から帰ってくるたびに、子どもは成長する 柿田友広 |
|||||||||||||||||||
私たち人間は、ふだん「現実」という世界に生きていますが、頭の中では「あんなことしたい」「こんなものがあればいいな」など、いろいろな思いがめぐっています。これが夢や空想で、ときに厳しい現実を生きるための潤滑油となるものです。子どもの心を育てるには、夢や空想も重要な役割を果たしているといえるでしょう。 しかし、単に美談を聞かせれば子どもの心が育つわけではないようです。どんな子どもの心の中にも住んでいる小さな悪魔といっしょに、ファンタジイの世界を旅することがたいせつなようです。 例えば『かいじゅうたち…』のマックスは最初大暴れをする「悪い子」ですが、空想の世界で怪獣の島に出かけて帰ってきたときには、おだやかな顔になっています。三日月だった月が満月になったのも、マックスの心が満ち足りたことを象徴しているともいえるでしょう。そして読者の心も、主人公と共に成長するというわけです。 かいじゅうたちのいるところ もりのなか うちゅうひこうしになりたいな チムとゆうかんなせんちょうさん |
|||||||||||||||||||
Copyright 1996-2006 Hyakuchomori Co.Ltd. All rights reserved. |