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アレックス・ランドルフは語る

最初のゲームについて

訳注
それは1959年だっただろう。当時私は、アメリカでコマーシャルによってお金を得ていた。ある日、代理人が私のスタジオに来て、私が壁に掛けておいたものを見た。その頃すでに私はいつもゲームをしていた。当時の私はゲームを売ることができるということをまだ知らなかった。そのことは私にとっては興味のないことだった。むしろゲームを創作するアイデアこそが私をとりこにした。
 

代理人はこのゲームを販売してみましょうと言った。それはパンカイという名前のポリオミノのゲームで、とても良いメーカー(フィリップス)から発売された。そのメーカーはもう既になく、パンカイも見つけることが非常に難しい。それは、非常に良い出来とは言えなかったが、自分のゲームが発売されるのを見るのは、私にとってうれしいことだった。

それ以来、私は頻繁にゲームをするようになった。ほとんど役に立たないようなゲームにおいてさえも。しかしそのゲームはいつかは誰かの形の中に実現された。私は二人用のアブストラクトゲームの方が、他のものより興味がある。しかし、この手のゲームは売るのが非常に難しい。そのため私は現在ほとんどそれを提供していない。多くの人が否定しているのに、なぜそれらを見せなければならないのでしょうか?人はゲームのプログラムにそれらを入れて欲しくないということを、私は既に知っている。  

「パンカイ」Pan-Kai
(Phillips,1961)

ポリオミノ(Polyomino)とは、正方形(ギリシャ語でomino)が辺と辺で接続してできた平面図形のこと。正方形の数が2個ならドミノ、3個ならトロミノ、4個でテトロミノ、5個はペントミノと呼ばれる。ブロックスBlokusというゲームではこのポリオミノがうまく使われている。組木で有名な小黒三郎さんの「動物と立体パズル」でもポリオミノに触れている。


このインタビューのドイツ語原文(Alex Randolph im Gespraech)はspielbox-onlineに掲載されています。アレックス・ランドルフ氏ご自身から承諾を得て翻訳を掲載しています。

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