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COMO(コモ) 2001年8月号(主婦の友社)
とかく愛情表現が苦手な 現代の日本人たちへ
絵本の人間関係を役立てて

柿田友広

 よく外国の映画を観て感じるのが「I love you」とか「I miss you」といった言葉がひんぱんに出てくるということ。「あなたが好き」とはっきり相手を指す目的語が、愛情表現のなかで多用されているんですね。
 いっぽう日本語では「好き」だけでも通じるように、目的語の使い方があいまい。しかし、核家族化が進んで個人の関係がより重要になったいま、ときには子どもに「○○ちゃん大好き」と伝えるのも必要では、と思うのです。
 今回取り上げた外国の絵本でも、こうした「目的語」を使った愛情表現が上手に使われていることに気がつきます。たとえば、『みにくいシュレック』の王女とのすさまじい関係も「きみ」「あなた」という目的語があってこそ。『ふたりはいっしょ』のまるで漫才のボケとつっこみのような関係、『ティリーのねがい』の仲のいい夫婦さながらの関係・・・。こうしたいい人間関係を、ぜひ参考にしたいものですね。

みにくいシュレック
■ウィリアム・スタイグ/文と絵
 おがわえつこ/訳
両親と別れたシュレックは、ものすごいにおいをまき散らしながら旅に出る。途中出会った魔女のお告げ通り、世界一醜い王女に愛を告白。この熱烈さ、この純粋さには脱帽である。(1,500円)

ふたりはいっしょ
■アーノルド・ローベル/作
 三木卓/訳
2匹のかえるが繰り広げる5つの愉快な短編絵本。悩み多き甘えん坊のがまくんと、しっかりもので優しいかえるくんの友情が見もの。たまにはすれ違うときもあるが、そこがまたいい。どの話も自分に心当たりがあると思えるから不思議。(854円)

ティリーのねがい
■フェイス・ジェイクス/作
 小林いづみ/訳
人形の家のメイドとして働いていたティリーは自由のない生活にうんざりし、とうとう家を出た。おっとりしたぬいぐるみのくま、エドワードの助けを借りて新しい家も見つかる。すみずみまで描き込んだ絵は、作者の几帳面さのあかしか。(1,200円) 

シャーロットとしろいうま
■ルース・クラウス/文
 モーリス・センダック/絵
 こだまともこ/訳
女の子が子馬を育てるうれしい気持ちが、シャガール風の楽しそうな色使いに表れる。お父さんが馬を売ると言うところは、無彩色に近い。結局女の子の思いが勝ち、馬はみんなから名前で呼ばれるように。(750円)

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