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COMO(コモ) 2001年9月号(主婦の友社)
ハッピーエンドのお話は 子どもを安心感で包み
明日へのエネルギーを生む

柿田友広

 子どもの本は、ほとんどがハッピーエンドで終わっていることにお気づきでしょうか。子どもはやはり親のそばで安心したいし、本を読んでもらったあとは安心感にひたりたいのです。
 とはいうものの、最後に「あーよかった」で終わるためには、それなりにドラマチックな展開がなければなりません。今回ご紹介する本は、そんな中でもとびきりドラマ性に富み、大きな安心感に包まれるものです。
 さらに、このような「安心」は、子どもにとって自立のエネルギーとなるもの。親はつい「がんばれる子ども」「がまん強い子ども」を望みますが、たくさん「安心」をもらった子どもでなければ、がんばったり、がまんすることはできません。つまり、「安心」は「がんばり」や「がまん」を覚えて自立する土台になるものなんですね。
 皆さんも、子どもとハッピーエンドの絵本を読んで、こうした明日へのエネルギー生みだしてあげませんか。

ドアがあいて・・・
■エルンスト・ヤンドゥル/作
 ノルマン・ユンゲ/絵
 斉藤洋/訳
病院の待合室。不安なおももちで、こわれかけたおもちゃたちが待っている。ひとり、またひとりと呼ばれ、いよいよボクの番がきた。ドアを開けると優しそうな先生が見える。これで読者も一安心だ。(1,400円)

ホッホーくんのおるすばん
■ゾンマー・ボーデンブルク/作
 コールト・ザンダー/絵
 ささきたづこ/訳
ホッホーくんは、末っ子の甘えん坊。なかなか空を飛ぶことを覚えようとしない。でも、あるとき大きなネコにおそわれそうになって…。巣立ち、自立は親がけしかけても出来ないもの。でも、とうとうチャンスがやってきたというわけだ。(1,165円)

かしこいビル
■ウィリアム・ニコルソン/作
 松岡享子、吉田新一/訳
メリーは汽車に乗り、おばさまの家へ遊びに行くことになった。トランクに友だちのおもちゃたちを詰め込んで、さあ、出発。ところが、人形の兵隊ビルをうっかり入れ忘れた。ビルが全速力で線路を追いかける場面がど迫力。裏表紙の絵にも注目を。(1,000円)

わたしのバーニーいつもいっしょよ
■ドロシー・バトラー/作
 エリザベス・フラー/絵
 ももゆりこ/訳
女の子は買い物に行くのも、友だちの家に遊びに行くのも…、いつもぬいぐるみのクマ、バーニーといっしょ。でも、学校に行くようになったらバーニーはお留守番とおかあさんは言う。ぬいぐるみは子どもにとって、ときに安心できる友である。(1,400円)
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