バウハウス チェス駒
機能を突き詰めて生まれたデザイン
このチェスゴマは、バウハウス・ワイマール校で石彫および木彫工房のマイスター(親方)をしていたJosef Hartwigが、1923年にデザインしたものです。伝統的なコマの形態を離れ、コマの動き(機能)そのものを、立方体・球・円筒といった幾何学的な形を結びつけることによって表現しています。
「ものをほんとうに機能的に働くように造形するためには、まずその本質を探究しなければならない。なぜなら、ものはその目的を実現すべきである、つまり、その諸機能を満足させ、丈夫で、安価で、そして美しくあるべきだからである」(「バウハウス生産の原則/ヴァルター・グロピウス」(バウハウス叢書7)より)
バウハウスの創設者ヴァルター・グロピウスのこのことばの典型的な例とも思えるこのチェスゴマは、機能を追求することによって生まれた斬新なデザインです。これが1923年に作られていたとは驚きです。
バウハウス資料館(ベルリン)の依頼を受け、ネフ社(スイス)が生産しています。
(2006年6月 佐々木)
駒の種類 | 駒の動き | 駒の形状 |
---|---|---|
キング | 斜めと直角に1マス動く | 小さな立方体を大きな立方体の上にひねって置く |
クイーン | 斜めと直角に大きく動く。動きの自由度がとりわけ大きい。 | 立方体と球で構成される。それは、キング・ルーク・ポーンに対する際立った相違を提供している。重さや量の概念は立方体で表現されている |
ビショップ | 盤の縁に対して45度に大きく動く | 立方体を斜めにカット |
ナイト | 4つのマス目にわたってL字に移動する | 4つの立方体を直角に組み合わせる |
ルーク | 盤の縁に対して、平行もしくは直角に大きく動く | 大きい立方体で表す |
ポーン | 1マス前進 | 小さい立方体で表す |
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バウハウス・チェス盤
バウハウス・デザインではないが、バウハウス・チェス駒のためにデザインされた美しいボード。
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