2011年4月に書かれたブログ

20110427153111.jpg3.11以降被災していない地域に住む人もいろいろなことを考えていることと思います。とりわけ東京電力福島第一原子力発電所の事故は日本のみならず全世界に衝撃を与えました(現在も継続中)。静岡には世界一危険だと言われている中部電力浜岡原子力発電所があります。東海沖地震が来るといわれ続けて30年。その間ずーっと脱原発を願っています。こんな大変な事故が起きているのにまだ稼働させていることに不安と怒りがつのります。なぜ止めないの?ほんとにわかりません。今後色々な安全対策を講じていく、と中部電力は言っていますが、安全対策に掛ける経費は本当に妥当なのでしょうか?あくまでも推進の姿勢です。原発は廃止という選択肢はないのでしょうか?経済を支えるためには止めるわけにはいかないとの発言は各所でしばしば聞きますが、命より経済が大切なのでしょうか?なーんてことを、3月11日以降ずーと思っていたら、昨日の朝日新聞で天野祐吉さんも
『・・・・わかんないなあ。とにかく、原発はやめようよ。一気には無理でも、5年か10年の間には全廃だ。こんど国政選挙をするときには、それを最大の争点にしなくっちゃ。で、その結果、電力がこれまでの7割くらいしか作れないというのなら、いいじゃないか、それで暮らせる身の丈サイズの経済や生活の仕組みにすれば。中略・・・・』っていってました。
そんな中4/24(日)アースデイに浜岡原発を考える菜の花パレードが静岡市の青葉公園でありました。次回は6/11浜岡です。皆さんも是非参加して下さい。詳しくは、http://parade-hamaoka.com

ひがしにほんへ本をとどけようと呼びかけをさせていただきましたところ、多くの方から、たくさんの絵本、児童書が届きました。皆さんご自宅の絵本ばかりではなく、お友達に声を掛けて下さったり、また、高校の先生が部活の生徒さんに声を掛けて集めて下さったりと、輪が広がりありがたく思っています。本当にありがとうございます。また、カンパにも気持ちよくご協力くださりありがたく思っています。
さて、集まった本はさっそく、4/21岩手県下閉伊郡山田町の保育園2園に届けさせていただきました。(すぐに使えるよう年齢別に分けて持ち手を付けた箱に入れてお送りしました。写真)町に9つある他の保育園には、名古屋、東京、京都など同じ活動をしている仲間のところから送っていただきました。
百町森が山田町にお届けすることになったのは、百町森の岩手県在住の会員さんのKさんからの提案でした。Kさんご自身も地震の被害者ではありますが、内陸なので大丈夫ということで、津波の被害が甚大な山田町に本を送ってほしいとの情報が人づてに伝わり、今回に至りました。山田町は、ライフラインもとぎれ、電話がつながるようになったのもほんとに最近のようです。その内いくつかの園からはお礼のお電話をいただき恐縮しました。津波がせまって来て子どもを連れて逃げたら、今度は火の手がせまって来て…という話は電話を通してとはいえ直に聞くとこちらも震えが来ました。

被災地の様子は日々変わっています。プロジェクト全体としても、今までは避難所にお届けしていたものが、保育園、学校、あるいはもっとちがうところへと変化していくことになるだろうと思います。現地の方と相談しながら進めいていきたいと思います。
百町森でお預かりしました、本やカンパについては、まだ集計中ですのでもう少し後でご報告させていただきます。


お店の入り口に飾ってあるこの星、皆さんにご覧頂けているでしょうか?

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この星は「トランスパレントスター」といって、アドヴェントの時期に作る クリスマスの飾りのひとつです。

ツヤと張りのある半透明の紙「トランスパレントペーパー」を同じ形に折ったものを少しずつずらして貼り合わせて作ります。 何枚も重なったところは濃くなっていくので、窓辺に飾って光を透かすと、濃淡のグラデーション がとっても美しい星になります。

ヨーロッパの人たちにとって、光や星は霊的な意味を持つ、とても重要なものなのだそうです。 また、「ヒンメリ」もそうですが、寒い冬にこういった光を感じるものを飾って、暖かい春 (春分のお祭り・イースター)を心待ちにしていたのだそうです。

習わし通り、冬に飾るのももちろん素敵なのですが、私は今くらいの時期、日差しが暖かいときに 飾るのも好きです。青空に映えますし、濃淡がより強く感じられる気がします♪

トランスパレントスターは折り紙と同じ要領でできるので、簡単なパターンなら 幼児でも十分作ることができますよ♪写真・上の右のパターンは、なんと2つの手順の折りでOK!
星を作らなくても、トランスパレントペーパーを普通の折り紙として使ったり、ステンドグラス風のちぎり絵(写真・下)にしても素敵です。 蜜蝋クレヨンで模様をつけてから折るのも楽しい♪アイデア次第でいろんな遊び方があります。

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百町森ではゴールデンウィークにいろんなイベントをご用意して皆さんをお待ちしていますが、 その中のひとつ、30日に行う「トランスパレントで遊ぼう」はこの星を作ったり、トランスパレントペーパーの遊び方を いろいろご紹介したいなぁと思っています。
みなさん是非是非ふるってご参加下さいね。お待ちしてます!

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★被災地に本を届けよう!!
もしお気持ちがあれば百町森に絵本と児童書を持ってきてください。

3.11の地震、津波、原発事故以来、日本中、世界中の方が何か支援をしたいと、さまざまな活動が 広がっています。百町森では何ができるだろうと考えました。私たちは、日頃から本の力を信じています。 今回も本を通して何か支援ができればうれしいと思っていました。

同じ思いで、いち早く行動を起こしてくださった方がいます。名古屋のイシマルヨシエさんです。『みんな、おなじ空の下で ひがしにほんに本をとどけよう!』というプロジェクトを立ち上げ、活動が始まっています。

http://www.kodomiru.com/event/touhoku.html

これに賛同した多くの知り合いから次々メールをいただき、私もこの活動を知った次第です。

その中のお一人、百町森のお客様でもある吾妻満さん(山形県在住)のブログに現地での生の情報がありますのでご覧下さい。

http://d.hatena.ne.jp/nagamimiya/

なぞなぞ工房の杉山亮さんのページにも熱い思いが綴られています。このプロジェクトに参加される方は、ぜひお読み下さい。

http://www.h6.dion.ne.jp/~sugiyama/index.html

現在、各地に窓口ができ、本も続々集まっています。被災地にもいくつかの拠点ができ、そこから直接、必要とされている場所や子どもに届けられています。静岡では、図書館司書で、0歳の赤ちゃんをもつ山田奈々さんが窓口になってくださっています。山田さんは、「ひとりひとりが提供してくださる冊数は少なくてもいいのです。1冊でもいいのです。贈る気持ちで、送る本を選んでもらえたら」とおっしゃっています。

本をお届けくださる皆様へ

  1. お届け下さる前に事前にご連絡下さい。(担当:山崎)
    TEL054-251-8700 または メールnaoko@hyakuchomori.co.jp
  2. 百町森の店頭に直接お持ちください。受付手続きをして、お預かりします。
    またはお送り下さい。お送りいただくときの送料はご負担下さい。受付手続きの控えをお送りします。
  3. 本をお持ちいただいた時に、本を送るための送料として500円以上のカンパをお願いします。お送り下さる方は切手でカンパして下さるとうれしいです。
  • なるべく送料がかからない方法(行政の支援物資にいっしょに載せるなど)を模索しますが、確実に手渡せるような送り方をしたいと思います。
  • カンパが余った場合は、このプロジェクトに寄付します。
  • 百町森からのお届け先は岩手県下閉伊郡山田町の保育園の予定です。(4/17現在)

★本を買って送ろうと思う・・・という方は新しく本を買う必要はありません。その分は義援金に寄付してください。

 

このプロジェクトは、短期的なものではなくある程度継続的に行っていく支援です。私たちも被災された方も、皆よい関係で続けられたらと思います。

状況は刻々と変わっていきます。臨機応変にお互いが連絡を取り合いながら、本が必要な人に届くようがんばります。また、これをお読みになった方で、「ここで本が必要です。」という情報をお持ちでしたらご連絡下さい。どうぞ、皆様のご協力よろしくお願いいたします。

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★さらに、私たちは今回の震災がやはり原子力発電の事故と切り離して考えることができません。被災地に手を差しのべることと同時に原発を止めてという主張もしていかなければただの美談で終わってしまうような気がしてならないのです。これを機にエネルギーの原発依存を終わらせる主張もしていきたいと思います。

皆さんに読んでほしい原発関係の本 子どもを守るという視点から

  • 『放射能はなぜこわい-生命科学の視点から』柳澤桂子著 本体650円+税
  • 『まだ、まにあうのなら』湧増刊 甘蔗恵子著 本体300円+税
  • 『まだ、まにあうのなら』甘蔗恵子著に馬場利子他が応援執筆 本体1000円+税

4月5日(火)にコプタ通信5月号をヤマトメール便で発送致しました。
岩手県・宮城県・福島県にお住まいの方(一部郵便配達混乱地域を除く)には、郵便で発送致しました。
発送をストップしている方、郵便物が返送になった方には、おってこちらからご連絡差し上げます。
お届け先の変更をご希望の方はご連絡ください。

ブッククラブの3月の配本は、一部地域の方を除き、出荷致しました。3月の配本の出荷をストップしている方には、既にこちらからご連絡を差し上げています。
こちらからの連絡がなく、まだお手元に3月の配本が届いていない場合、お手数ですが、ご連絡ください。(担当:山崎・上田)

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