ロシアの軍事侵攻、あってはならない事です…
戦争がまた起きてしまいました。心を痛めている方は私だけではないでしょう。でも、もしよろしければ、私の考えていることにお付き合いください。
国際法を無視した今回のロシアのウクライナへの軍事侵攻、プーチンの蛮行はもちろん絶対に許せませんが、2003年のイラク戦争は、アメリカブッシュ政権中心の蛮行だった事を私たちは忘れてはなりません。日本も戦闘こそしなかったけど、自衛隊を復興支援という名目で派遣しました。(同盟国でもドイツとフランスは参戦しなかった。そういう選択肢もあったはず。) この戦争で赤ん坊や子どもを含む12万人のイラクの一般市民が殺されました。アメリカ兵も4000人死んでいるそうです(NHKラジオからの数字)。その後、戦争の口実だった核兵器は見つからなかったとアメリカもイギリスも謝罪らしきことをしましたが、日本は何もしていません。
一般市民は言わずもがなですが、自国の兵士も含め、権力者が悪意のある思い込みで多くの尊い命を奪うーこんなことは、あってはならない事だと私は思います。
ウクライナの痛ましい光景で、戦争は絶対に駄目と私たちは悟りました!
ロシアという国は歴史的にもひどいことを周辺諸国にしていて私は絶対許せないと思っていますが、私たち日本人は西側(特にアメリカ)の情報ばかり聞いていて、それも、かなり危ないと私は思います。今、ウクライナの市民のために、何かしたいという気持ちのある人はとても多い気がします。でも、2003年のイラク戦争の時、死に直面しているイラクの一般市民のために寄付をするなどの日本人はどれだけいたでしょうか? 今回は核の使用まで口にしたり、原発を攻撃したりするプーチン政権、大三次世界大戦に大変という危機感が大きいことも事実ですが、とはいえ、国家主義的になってないか、感情的に全体主義的ムードに流されてないかー私たちは絶えず自己をチェックする必要がありますね。(80年前の戦争の時も、始める時は皆がムードに流され日本は軍事侵攻をしました。)
世界も今、そんなムードに流され軍備拡大などとならないことを祈ります。
日本も国として、防衛力を強化すべき、核兵器を持つべき…、そんな政治家も現れましたが、頭の中はプーチンやブッシュと同じ、そういう人こそが思い込みで侵略戦争をしたり、核のボタンを押すのだと私は思います。
平和憲法の日本は、どんな場合でも、もっともっと冷静に戦争ノーと言えるのです。権力者が暴走する前に、戦争の芽を摘み取っていけるのです。どうにも心穏やかになれない日々が続きます。
本当のしあわせは、国を守る事ではなく、一人ひとりが大切にされる社会を作ることでは!
百町森では下記IBBYの趣旨に賛同し、絵本「てぶくろ」の価格の20%分とお店の売り上げの一部を、ウクライナの子ども達のためになるようにJBBY(IBBYの日本支部)に寄付をします。(「てぶくろ」が全国的に売れて手に入りにくくなっていますので本をかえることにしました。このブログの最後のところをご覧ください。)
3月6日 百町森 柿田友広 (個人的にJBBYの会員です。)
ロシアのウクライナ侵攻を受け、IBBY(79の国と地域が加盟するIBBY国際児童図書評議会)が声明を発表
歴史をふりかえると、いつの時代にも、戦争は罪のない人々、なかでも子どもたちを危険にさらしてきました。国の指導者の衝動的な行動によって最初に傷つき、長きにわたり影響を受けるのは、それとはまったく無関係の子どもたちです。戦時下の子どもが、身体的な傷はまぬがれたとしてもトラウマに苦しむのは、ご承知のとおりでしょう。安全や平和というものを突然失った子どもには、いつまでもトラウマがのこります。戦争は最大の破壊行為ですが、私たちは文学、とりわけ子どもの本は未来を変え、破壊ではなく話しあいの価値を次世代に伝えることができると信じています。主権国家であるウクライナにロシアが侵攻したことを、IBBYは深く憂慮しています。
IBBYのウクライナ支部は1997年の加盟以来、積極的に活動をしてきました。IBBYは、キエフのアーセナル・ブック・フェスティバルに何度か参加し、そこで本の巡回展も行いました。 私たちの思いは、子どもたちと本の出会いに尽力してきたIBBYウクライナ支部、アーセナル図書フェスティバルの友人や仲間とともにあります。
私たちはまた、モスクワやサンクトペテルブルクでこの痛ましい状況に対応しようとしているIBBYロシア支部の友人や仲間たちのことも思い起こさなくてはなりません。なんの罪もないのに、この戦争で身体的にも精神的にも危機にさらされている子どもたちのことを、IBBYは第一に考えます。 世界各地のIBBYの仲間たちは、現在の事態に心を痛めており、さらに多くの命が失われるまえに、国際人道法により平和が回復することを願っています。(一部割愛)
2022年2月26日IBBY
静岡新聞2022年3月23日夕刊
3月6日にこう言いはじめてから、「てぶくろ」の絵本を買いに来てくれる方が大勢いらしています。
すでに50冊近く売れています。
自分も意思表示をしたいという事なんだと思います。
戦争への思いを話す方、中には若い方で思い詰めた様子で買われる(予約される)方もいます。
微々たる力ですが、自分もこうしたムーブメントを起こして少し良かったかなと思っています。
4月4日
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ロシアのウクライナへの軍事侵攻に心を痛めているのは私だけではないと思います。ウクライナを支援しようということで3月6日からウクライナ民話絵本「てぶくろ」の売り上げの20%を支援にあてようとしました。4月20日現在で約70冊売れ、寄付金も2万円以上頂いています。ただ、私の大誤算は「てぶくろ」が全国的に売れて手に入りにくくなってしまったこと。さらに国際児童図書評議会を通しウクライナ支部に送ろうとしていたのが、その窓口ができないことです。
そこで、当初の考えを変え、スロヴァキア在住の絵本作家降矢ななさんに送ることにしました。降矢さんはは自身もウクライナの方を受け入れていて、降矢さんに集めたお金を送る事で、ウクライナの難民支援に使ってくださると聞いたのです。
その後、降矢さんと連絡をとり、「1、スロヴァキア国内に避難してきている方々への支援、または、2、ウクライナ国内で難民状態にある人たちへの生活物資支援ーの大まかに2つの方向で選ばせていただきます。」とのことでした。私にとっては顔の見える関係の降矢さんに寄付を送り、周りにいる難民の皆さんに役立ててもらえるなら嬉しく思います。。
本も、なかなか手に入りにくくなっている「てぶくろ」に変え、降矢なな作品の「ともだちや」シリーズ、「ピーターとオオカミ」「イソップのおはなし」などの売り上げ20%、プラス、百町森の売り上げの一部を送ることにします。
なお、こちらの商品をご注文いただいた場合は2万円以上(会員は1万円以上)の場合も送料を頂いています。
皆さんどうぞご理解いただきたく思います。2022年4月21日(柿田)
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5月31日、降矢さんに義援金の第1弾を送りました。
〈送った分〉
本売り上げから20,120円
募金箱から19148
計39,268円
早速、降矢さんから以下のようなメッセージを頂きました。
€282.12確かにお受け取りしました。昨日、私の住む町の高校(ギムナジウム)の校長先生にお会いして義援金の使い方について話し合いました。ウクライナから来る子どもたちがこの国で勉強を続けるためには、スロヴァキア語の習得が必要です。現在も学校で補習が行われていますが、今後も難民の入国は続くことは避けられず、補習を行う先生の手当も少ないままこれまで何とかしのいできているそうです。そんな中、この夏休みの間にスロヴァキア語の集中補習講習が計画されています。義援金をそのプロジェクトに使用するのが一番良いと、校長先生と合意しました。柿田さんの送って下さった義援金などを提示して、うまく活用していただけるのか話し合いたいと思います。今後も、準備段階や夏期講習がはじまったら、できる範囲で活動を記録してお知らせいたします。
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7月25日、5~7月分、降矢さんに義援金の第2弾を送りました。
〈送った分〉
本売り上げから4,460円
募金箱から16,087
計20,547円
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12月6日、7~11月分、降矢さんに義援金の第3弾を送りました。
〈送った分〉
本売り上げから6,160円
募金箱から9,000円
計15,160円
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<2023年1月2日に降矢さんからメッセージが届きました。>
ウクライナ難民支援の義援金の寄付先のご報告をいたします。
これまで百森町さんから頂いた義援金(3回分)は、トータルで537.10 EUROになります。
そこに、その他の方々(ナルニア国、東京子ども図書館、など)からいただいた義援金を合計した 7034.48 EURO から
10月10日:ペジノクの「自由時間センター」に 3,000 EURO
Pさんの学費に 500 EURO
12月28日:ウクライナのザポリージャ市の市議会の”Institute of Political Awareness”の INNA PENČUK(以下 I・Pさん)さんの元に 3100 EURO
寄付させていただきました。
〇ペジノクの「自由時間センター」は去年の夏に高校に通うウクライナ難民の学生たちにむけてスロヴァキア語の夏季講習を行ってくれた場所です。それ以降もペジノク市内に暮らすウクライナの子どもたちとスロヴァキアの子どもたちの交流などに力を入れてくれているので、その活動費として寄付いたしました。
〇Pさんへの学費支援は、彼女の家族がここで頑張って暮らしている様を間近に見ていることから、特別に寄付させてもらいました。
〇ザポリージャ市の I・Pさんと私を結び付けてくれたのは、去年の3月初めにザポリージャからスロヴァキアのペジノクに避難してきたJさんです。Jさんは娘さんと共に3月はじめから約2ヵ月半我が家に仮住まいしていました。今は市内にアパートを借りて生活しています。昨年、彼女と話をしていて、ザポリージャに残ったJさんのお母さんがJさんたちの住んでいた団地の部屋に、ウクライナの南東部から逃げてきた人たちを受け入れていることを知りました。夏ごろはマリウポリからの避難者を。今は、原発のある地域エネルホダルからの避難者です。そこで、Jさんのお母さん宛に義援金を送ることを提案したところ、「それよりもザポリージャで子どもたちへの支援をしている人を知っているからそこに寄付してはどうか」と提案されました。それが、 I・Pさんでした。そしてすぐに連絡を取ってくれて、Jさんの口座を通して(ウクライナへの送金はユーロをフリヴニャに替えなければならないので) I・Pさんが送ってくれた名簿「今現在、一番援助を必要としている7つの家族」の口座に分割した義援金を送金しました。
はじめ、Jさんの家族もスロヴァキア暮らしで苦労しているのにそんな提案をしてよいものか迷いました。でも、ザポリージャに残ったお母さんをはじめウクライナ国内でそれぞれが助け合って暮らしていることを知れば知るほど、Jさんや夫のDさんもきっとウクライナ国内に残っている人たちを助けたいと思っているのでは・・と思いました。提案してよかったです。
年明けに、私は送金した一家族からお礼のSNSをもらいました。グーグルの翻訳機の直訳ですが、ここにコピペしておきます。
「こんにちは! 私はマックス(この子は自閉症です。)の母親、オクサナです。 ウクライナ出身の初心者アーティストである私の息子を助けてくれてありがとう! エミュー絵の具、ブラシ、キャンバスを買いました! 神があなたとあなたの愛する人を守ってくださいますように! ありがとう!」
1月6日はウクライナのクリスマスでした。息子さんへのクリスマスプレゼントになったのでしょうね。
義援金の送金先の7家族は、お子さんに障害があるなど避難生活が特に厳しい困窮家庭でした。ウクライナ国内のインフラがロシア軍によって破壊され、人々がこの寒い冬を毎日どう過ごしているのか、考えただけでも背中が冷たくなります。戦争の一日も早い停戦を願います。
百森町さんで集めてくださった義援金はこのような形でウクライナ人々への支援に届きました。
ほんとうにどうも有り難うございました。
2023年がどのような年になるのか、考えると重苦しい気持ちになってしまいますが、どんな時でもユーモアと笑いを忘れないようにと思います。
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上記の支援は2023年12月で終了致します。
皆さんの心からのご支援に感謝いたします。
今後は百町森に集まった義援金は静岡でウクライナ支援に関わっている人たちに寄付を致します。
2024年1月5日 百町森 代表柿田友広