暮らしのあれこれ46 雪・雪・雪
東京でもたくさん雪が降りましたね。スリップする車、転んでけがする方、普段雪の生活に慣れていないので大混乱ですね。皆様、大丈夫でしたでしょうか?
こんな中、静岡は雪ではなく雨でした。よほど温暖な土地なんですね。 日常の生活では不便なものですが、「雪」そのものは本当に美しいものです。子どもの頃、スキー場で降ってきた雪を手袋をはめた手で受け止めると、なんときれいな雪印。顕微鏡の世界のことだと思っていたので、驚きながら大感動したのを覚えいます。それ以来、雪降りに遭遇すると必ず受け止めて確認してしまいます。
同じように神秘的な(特に雪の結晶)美しさに魅了された方が沢山いらっしゃいます。 雪の結晶のしくみを世界で最初に解き明かした、中谷宇吉郎博士の、「雪は天から送られた手紙である」という言葉は有名です。その中谷博士との出会いによって雪の美しさのとりこになり照明の当て方など、色々工夫して生涯をかけて雪の結晶の撮影に取り組んだのが写真家の吉田六郎氏です。
一方、中谷博士は、アメリカのW.Aベントレーが出版した雪の結晶の写真集を目にし、その美しさに目をみはったのがきっかけで研究を始めたそうです。W.Aベントレーは農夫として過ごす中、雪に魅せられ生涯を雪の研究と、結晶の写真撮影にささげました。雪の美しさに魅了された先人が残してくれた写真は見ているだけで自然の神秘を感じずにはいられません。
雪にちなんだ美しい絵本をご紹介します。
1.『きらきら』吉田六郎 写真 谷川俊太郎 文 1,000円(税別)
科学映画監督で写真家の吉田六郎の美しい結晶の写真に、谷川俊太郎が文をつけました。きらきら!してます。
2.『SNOWCRYSTALS』洋書W.A.Bentley(ベントレー)の雪の結晶の写真集20.3 x 1.2 x 25.8 1,900円(税別)
黒い背景に白い雪の結晶が整然と並んでいます。それだけで絵になる。美しい一冊です。
3.『雪の写真家ベントレー』ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン昨 メアリー・アゼアリアン絵 1,400円(税別)
雪に魅せられ生涯を雪の研究と結晶の写真撮影にささげたアマチュア研究家、ベントレーを描いた美しい伝記絵本。
4.『雪の結晶ノート』マーク・カッシーノ/ジョン・ネルソン作千葉茂樹訳 1,200円(税別)
美しい写真絵本ですが、雪の結晶のできる過程を説明する科学絵本でもあります。観察の仕方を説明するページも。この冬是非この本片手に雪国へ。