暮らしのあれこれ57 ジャガイモの花と実
夏日になる日もあり、季節は春から夏に。庭もぐっと緑が濃くなってきました。「キヌサヤ」(写真左)「スナップエンドウ」(写真右)「ソラマメ」(写真左下)は豊かな実りの毎日です。豆類は花も美しく、採れたての甘い豆の味は最高でなので、毎年欠かさず植えています。
同じく欠かせないものとしてジャガイモがあります。
ジャガイモは芽かきをして土寄せをしたところです。そろそろ花が咲く頃でしょか。ジャガイモは花が咲きますが、食べるところは地下茎です。
ところが昨年、花のあとトマトのような実がなっているのを発見。ジャガイモにトマトがなった?!と驚いてずっと不思議に思っていたのですが、この疑問を解いてくれる素敵な本に出会いました。
『ジャガイモの花と実』板倉聖宣 著 藤森知子 絵 仮説社 1600円+税
これは単なるジャガイモの栽培の本ではありません。
著者の「ジャガイモの花は何のために咲くのだろう?」というふとした疑問を発端に、自然の仕組みの面白さ、それを上手に利用してきた人間の知恵、科学のすばらしさまでを丁寧に、わかりやすく描く科学読み物です。
例えば、植物の魔術師と呼ばれるアメリカ人バーバンク、バーバンクが影響をうけた進化論のダーウィン、フランスでジャガイモの普及にかかわったマリーアントワネット、などなど、知らなかったことが次々出てきて、勉強するってこうゆうことだよねって思わせてくれる一冊です。
小学校高学年?大人におすすめです。
以前福音館書店から出版されていて、ながらく絶版になっていましたが、仮説社が2009年に再販しました。
山崎直子