2009年10月に書かれたブログ
今日は保育者のためのわらべうたの研修会の日です。講師は名古屋コダーイセンターの高橋理恵先生です。百町森では年に4回位こうしたわらべうたの会を開いています。
今月はもう一冊『おおきいツリー ちいさいツリー』という絵本を紹介します。
《内容》もうすぐクリスマスです。ウィロビーさんの大きなお屋敷にはトラックで運ぶ程の大きなクリスマスツリーが運ばれました。大広間の隅に立てたところ、ちょっとだけ上の方がつかえたので、執事に先を切らせます。執事はその先っぽを小間使いにあげました。
でも、小間使いの部屋でも先っぽがつかえるので、ごみ箱に捨て裏口に出しておきました。
そこにちょうど庭師が通りかかりこじんまりとした我が家にちょうどいいと思い、もらって帰りました。でも奥さんはそれでも大き過ぎると先をちょん切って窓から捨てました。
そこに熊が通りかかり…。
話はこのあとさらに狐、ウサギ、ネズミと続くのですが、そのネズミが住んでいる家はなんと!
実にいいお話です。ユーモアがあって心が温かくなります。クリスマスの前に是非読んでやりたい本ですね。この話、前は読物として出版されていました。その頃から皆さんによくお勧めして来ましたが、この絵本版になって更に「お勧め!」になりました。絵が大きくオールカラーなり、右開きから左開きに変わって絵の流れもよくなったのです。恐らく元の絵本と同じ様になったのですね。
元はアメリカの1963年の作だということです。実に半世紀以上ですよ。今もって輝いていますね!
ロバート・バリー作/絵 光吉夏弥訳
今月は『くんちゃんとふゆのパーティー』という絵本を紹介します。
《内容》冬が近づきました。熊には冬眠の季節です。でも子熊のくんちゃんは冬ごもりなんかしたくありません。雪を見たこともないのです。お父さん熊はもう少し起きていることを許してくれました。
しばらくして降って来た雪。くんちゃんは嬉しくて、観察したり、つかまえようとしたり‥。少し積もったところで、駆けて足跡を付けたり、お母さん熊と雪だるま(くま)を作ったり。
ところが、小鳥やリスたちは、雪が降ると食べ物探しに困ることを教えられます。そこでくんちゃん、食べ物を家から持ってきて、枝に吊るしたり地面にまいて、小さな動物たちのためにパーティーを開いてあげました。
くんちゃんはお父さんのためにも家でもパーティーを開こうと考えました。そこで、ツリーを飾り、お母さんのクッキー作りを手伝いました。準備も整ったところに出かけていたお父さんが帰ってくるのですが‥。
なんとほのぼのとしたストーリーでしょう。このこぐまを主人公にしたこの〈くんちゃんシリーズ〉は岩波書店、石井桃子訳の『くんちゃんのだいりょこう』以外はペンギン社から6冊出ているのですが、どれもみな子熊のくんちゃんに対して、親熊の愛情の素晴らしさに感心してしまいます。それは、この本の訳者あらいゆうこさんが後書きに書いている通り「著者の幼い子どもたちに対する限りない愛情と理解がすみずみまでいきわたっている」からでしょう。誰かに言われたからではなく、自発的に子どもが判断したり、行動したりすることを、親は深い愛情で見守っている─子どもに読んでいるはずが、親の自分も襟を正さなくてはと思ってしまいます。
クリスマスという言葉は一つも出てこないけれど、どう考えてもクリスマスの話です。クリスマスという言葉がタイトルに付いていれば、あるいはもっと売れている絵本だと思います。でも、その言葉を出さないところも逆にいい。そのへんには、著者の大事な意図があるのかも知れません。真意は分かりません。でも、どうしても、クリスマス前のこの時期に読んでやりたくなる絵本です。
集団で読む場合には、少し絵が小さく、線画でインパクトが弱いので、読み聞かせに慣れている子どもたちならOK、傍に寄ってもらってから読むといいですね。
ドロシー・マリノ作・絵、あらいゆうこ訳
今日は5年生のクラスにやって来ました。先ず柿田がわらべうた「くすりやのまえで」で遊んだ後、絵本『くんちゃんとふゆのパーティー』を読みました。
次にグリムの昔話『七羽のカラス』をお話しました(写真)。
みんな大変よく聞いてくれました。
今日は6年生のクラスにやって来ました。先ず山崎が『7羽のカラス』というグリムの昔話を話しました。6年生ともなるとよく聞いてくれますね。
次に絵本『あくたれラルフ』を読んでやりました(写真)。
この絵本、意外と知られていませんが、楽しい話ですよ。猫のあくたれ方が普通じゃない!あまりに凄くて笑っちゃいます。結末も見事です。
私はこの絵本を小学校高学年や中学生に読むことにしています。
クリスマスが近づいて来ると、こんなスズの飾り物のお問い合わせが多くなってきます。これらは一つ一つ手で色を付けていきますので、同じデザインでもそれぞれ色が異なります。
裏も見える様に鏡の前で写真を撮りました。
スズのご紹介ページはこちら↓
https://www.hyakuchomori.co.jp/life/kogei/zinn/zinn_top.html
クリスマスツリーはこんな感じです。
来月のコプタ通信別冊の特集「ドール・ハウス」に向けて、ただ今撮影をしています。多分プロの雑誌社もここまではしないだろうという凝り方です。請うご期待。ちなみにこちらはフォーチュンというドールハウスです。
『がちゃがちゃとどんどん』『ことばあそびうた』『ちょろりんとセーター』『おにぎり』(写真)などの絵本と、『よかったね ネッドくん』を遊びを付けて話ました。
「ウォルドルフ人形と仲間たち展」に合わせてウォルドルフ人形C体の販売もしています。
28350円。(C体完成品)
※ご購入をお考えの方はお電話でお問い合わせください(担当:山崎)
「ウォルドルフ人形と仲間たち展」に合わせてくるみの赤ちゃんのストラップを販売しています。
1個1470円。
※ご購入をお考えの方はお電話でお問い合わせください(担当:山崎)
ウォルドルフ人形講習会に合わせて、店内では「ウォルドルフ人形と仲間たち展」を開催しています。
10月18日まで。
今日はウォルドルフ人形講習会の日です。参加者の皆さん、佳境に入っていますね!
こちらはクレヨン、粘土、ロウソクなど、クオリティの高い蜜ろう製品でお馴染みのシュトックマー社最高責任者のペーター・ピショッタさんです。私はツーショットのこの写真の時に、ペーターさんから、シュトックマーのマークが形は蜜蜂の巣から、色はゲーテから来ていることなんかを教えてもらっていたんですよ。今日は研修で色と音のコラボなんかもしました。楽しい会でした。
こちらはオランダコロイ社の社長エリック・シュピールマンさん(左)と、コロイ社総責任者スイス人のクリストフ・アケレットさんです。
研修ではアウリスやコロイの楽器で楽しく遊びました。
今日はおもちゃ箱(おもちゃの輸入元の一つ)主催の研修会がありました。
写真右はおもちゃ箱の最高責任者斎藤さんです。
左はスウェーデン・アウリス社の社長のシェル・アンダーソンさんです。
研修が終わり、今パーティーをやっています。私は美味しいワインとビールで酔っ払っています。ごめんなさい。
今月は『どろんこハリー』という絵本を紹介します。表紙(写真)を見て下さい。白黒反転した犬が左右に向きあっています。これにはどんな意味があるのでしょうか?
《内容》ハリーは黒いぶちのある白い犬です。なんでも好きだけど、お風呂に入ることだけは大嫌い。ある日、お湯を入れる音がするとブラシを裏庭に生めて、自分は遊びに行ってしまいます。道路工事をしているところ、鉄道線路の橋の上…、ハリーは泥だらけすすだらけになります。 そして帰って来る頃には、白いぶちのある黒い犬になっていたのです! 家の人は「ハリーみたいだけど、ハリーじゃない。」と言います。(本当は分かっていたのかも)そこで…。 ハリーが最後にとった行動の可愛いこと可愛いこと。
この絵本、表紙から最初の文章の出だしまでに4回ページをめくるのですが、すでに絵だけの中にかなり大事な物語が始まっています。これが、伏線になるので、表紙からページをゆっくりゆっくり見せていく必要があります。 子どももそうしたゆっくりした時間の中に、物語に入る準備をするものですからね。
アメリカでは1956年に、日本でも1964年に出たこの絵本、半世紀の重さがある名作のロングセラーなのに、出たばかりの本のような新鮮さがあります。
ジーン・ジオン文、マーガレット・ブロイ・グレアム絵、わたなべしげお訳
- どろんこハリー/ジーンジオン・マーガレットブロイグレアム
- 1,200円+税(10%税込1,320円)