読み聞かせに向いている絵本 4          『おおきいツリー ちいさいツリー』

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今月はもう一冊『おおきいツリー ちいさいツリー』という絵本を紹介します。
《内容》もうすぐクリスマスです。ウィロビーさんの大きなお屋敷にはトラックで運ぶ程の大きなクリスマスツリーが運ばれました。大広間の隅に立てたところ、ちょっとだけ上の方がつかえたので、執事に先を切らせます。執事はその先っぽを小間使いにあげました。
でも、小間使いの部屋でも先っぽがつかえるので、ごみ箱に捨て裏口に出しておきました。
そこにちょうど庭師が通りかかりこじんまりとした我が家にちょうどいいと思い、もらって帰りました。でも奥さんはそれでも大き過ぎると先をちょん切って窓から捨てました。
そこに熊が通りかかり…。
話はこのあとさらに狐、ウサギ、ネズミと続くのですが、そのネズミが住んでいる家はなんと!

実にいいお話です。ユーモアがあって心が温かくなります。クリスマスの前に是非読んでやりたい本ですね。この話、前は読物として出版されていました。その頃から皆さんによくお勧めして来ましたが、この絵本版になって更に「お勧め!」になりました。絵が大きくオールカラーなり、右開きから左開きに変わって絵の流れもよくなったのです。恐らく元の絵本と同じ様になったのですね。
元はアメリカの1963年の作だということです。実に半世紀以上ですよ。今もって輝いていますね!

ロバート・バリー作/絵 光吉夏弥訳

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