2011年4月に書かれたブログ

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子どもが初めて何かをしようとする時って、やはりすごい体験ですね。
そういうことの繰り返しが言わば大人になっていくってことなんでしょうが、見守る方の親としてもはらはらドキドキの体験です。

そういうことをテーマにした絵本を今月は二冊紹介します。
その代表的な絵本はなんと言っても『はじめてのおつかい』筒井頼子作/林明子絵 本体800円+税

〈あらすじ〉

ママはお料理で忙しいらしく、下の子のために牛乳を買って来てとみいちゃんに頼みました。
「うん!みいちゃん、もういつつだもん」と答え100円玉を2つもらって出かけたみいちゃん。
店に着く前にもいろいろありましたが、やっと店に着いたら今度は大きな聞こえる声で「牛乳ください!」が言えません。自分より先に何人かが用事を済まして帰って行って、もう一度力いっぱい大声を出し…。

この絵本はあまりにも自分の体験そっくりで、子どもに読んでやろうとすると涙が出てきてしまうという保育者を知っています。それも1人じゃない。すごーくリアリティのある絵本だということですね。
たまたま今出ている母の友の5月号連載「絵本作家の書斎5」で筒井頼子さんを訪ねています。それによると自分の子の本当にあった体験を書いたそうです。実際には心配のあまり、後をそっとついて行って、お店ではとうとう自分が声を出しちゃったそうです。これもいい話ですね。

この絵本は林明子さんの物語絵本デビュー作でもあります。
林さんは編集者にもっと遊びなさいと何度も何度も描き直しをさせられたという話を聞いたことがあります。その結果絵の中に隠し絵的な遊びをたくさん入れたユーモアたっぷりの絵本になったんですね。
この絵本、発売から35年たつ今でも大変人気があるロングセラーです。4歳から

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今日、絵本作家のスズキ コージさんから「ヤメマイカ浜岡原発」というチラシが届きました。お客さんにまいてねってことです。(写真下)
コージさんは浜松出身、故郷と故郷の祭りをこよなく愛する人、浜松弁で浜岡原発を止めようというチラシを作ったわけですね。
このチラシの裏には「子供達を救おう!」というメッセージがこれもコージさんの絵で描かれています。この言葉ぐっと来ますね。
さて、そういうわけで、今日はそのコージさんにちなんで『エンソくん きしゃにのる』という絵本を紹介しますが、これは上の絵本と同じ初めて1人でする体験の絵本でもあります。

〈あらすじ〉

ほげた町に住む男の子エンソ君は、おじいさんの所に遊びに行くのに、今日初めて1人で汽車に乗ります。切符を買うとき「終点まで。」と言わなければならないのに「ほげたまで。」と言ってしまいました。緊張しているせいです。この様子を一部始終見ていたおばさん(これがコージさんそっくりです。)と汽車の席が同じボックスになりました。ちょっと心強いですね。おばさんは途中で降り、その後羊飼いと羊の群れが乗り込んで来て、汽車の中は羊だらけになります。ぎゅうぎゅう詰めの中、エンソ君は駅弁を食べたり羊の温かそうな毛皮に寄りかかって眠ったり…。やがて終点に着き、おじいさんと会います。

子どもが1人で初めてという体験はどんな場合も不安ですが、その心情を見事に表わしているだけでなく、無国籍的な異国情緒を描いたことで、読者をファンタジーにも連れて行ってくれる不思議な絵本です。
細かい絵が魅力的な絵本なので読み聞かせは少人数でできる所に向いています。4歳から

さくら満開

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百町森の近くの一加番稲荷神社の桜です。
本当はここで「さくらカフェ」というイベントを路地鷹の会でやる予定だったのですが、震災があり、自粛ということになってしまいました。
百町森では大人にも人気のゲームをここで紹介しようと思っていました。
やれば最高のお膳立てを桜がしてくれていたのですが…。
4月のはじめにこんなふうに満開になることは、最近では久しぶりです。
ところで、このところ「ティップキック」というサッカーゲームが百町森でブレイクしています。
中でもちょっとレトロな缶に入った85周年記念バージョンが特に人気です。7980円
小学生〜大人まで楽しめます。
「さくらカフェ」でもこれを一番紹介したかったのです。
(←ドイツ語版のティップキックのカタログより)DVC00124.jpg


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