'10年に出た印象に残った本
その1 よるのいえ

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イギリスのオーピー夫妻が集めたわらべ歌(マザーグースとして知られている)の中の特に「これはおうこくのかぎ」など積み上げ歌のすきだったという作者が、そういう絵本にしたいと考えて出来た絵本だと、あとがきにある。
マザーグースといえばこの人というひとが訳している。

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『よるのいえ』
本体1300円+税
スーザン・マリー・スワンソン文
ベス・クロムス絵
谷川俊太郎訳


これは いえの かぎ。
いえには あかりが ともっている。
あかりは べっどを てらしている。
べっどの うえには いっさつのほん。
そのほんの なかで とりが とぶ。
・・・・・

子どもは大人から家の鍵をわたされ、家に有った絵本の中にすうっと子どもが入ってしまうような感覚を持ってしまう絵本。
暗黒を表す黒と夜の光を象徴する灯の色で統一された闇と光の見事なコントラストに存在感を感じる絵本だ。

3歳〜中・高生 17x12cm 254p

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