'10年に出た印象に残った本
その6 はじまりの日
ボブ・ディランと言えば、フォークやロックの神さまとたたえられているシンガー・ソング・ライターだ。
私は小・中・高と洋楽を聴いていたのだが、ディランの歌が本当によくラジオから流れていた事を思い出す。反戦の歌詞であるとよく解説者が言っていたが、そう、あの時代はベトナム戦争の頃だった。
そのディランが息子のためにこんな詩を書いていたのかっていうのが、この絵本を最初に手に取った時の印象だ。
『はじまりの日 forever young』
本体1600円+税
ボブ・ディラン作
ポール・ロジャース絵
アーサー・ビナード訳
「きみが 手をのばせば しあわせに とどきますように」
「きみのゆめが いつか ほんとうに なりますように」
「まわりの 人びとと たすけあって いけますように」
・・・・・・
「流されることなく 流れを つくりますように」
・・・・・・
絵を描いた人はコアなボブ・ディランファン、絵にはディランに影響を与えた人が出てきたり、隅々にメッセージが描かれている。最後にそれらの解説もあり、ディランに入れ込んだ思いに胸が熱くなる一冊だ。
高校生〜 26x29cm 35p