読み聞かせに向いている絵本 38         『ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん』

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ブルーベリーの木をバックに撮ったこの写真は、スウェーデンを代表する絵本作家エルサ・ベスコフによる、はたまた代表作絵本と言っていいだろう
『ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん』小野寺百合子訳本体1300円+税
です。

ちょうど我が家の庭でブルーベリーを収穫したので、この絵本を紹介したくなりました。

〈あらすじ〉
お母さんの誕生日の贈り物にしようと、男の子プッテはブルーベリーを探しに森へ行く。でも、どこにブルーベリーの実があるのかわからず泣いていると、小人のブルーベリーの王さまが現れ、プッテも魔法で小人に変えられ、いっしょにブルーベリーのある場所に行く。着いた所は青いりんごがなっていると思ったら、それがブルーベリーだった。ブルーベリーの子供達といっしょに実を摘んだあとは、ヨットに乗ったり、ねずみにまたがりかけっこしたり…。
こけもも母さんと五人の女の子も登場、こけもももごちそうになる。
気がつくと、二つの籠にはブルーベリーとこけももがいっぱいになり、夢じゃないんだとわかる。プレゼントも出来て、それをお母さんも大変喜んでくれた。

魔法で小さくなってしまったプッテというところが、たまらなく子ども心を惹きつける。こういう妄想って、子どものころよくしましたよね。
ゆったりとした時間の流れの中にもドラマがしっかりとあり、大変に魅力的な絵本です。
まだ現実とファンタジーが完全に切り離されていない子ども時代に、そういう世界を大切にしてやりたいと願う大人なら、ベスコフの絵本を是非とも読んでやって下さい。
(その世界がなぜ大切なのかわからない方は、先ず松岡享子著『サンタクロースの部屋』を読んでみて下さい。)
4歳〜 小学生にも

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