読み聞かせに向いている絵本 47 『だるまさんが』
0・1・2歳の子にも圧倒的人気の「だるまさん」シリーズ。
その第1巻がこれ
『だるまさんが』です。
かがくい ひろし作
本体価格850円+税
かがくいひろしさんの絵本は読者との呼吸がぴったり合います。とくにこの「だるまさん」シリーズは赤ちゃんとの呼吸がぴたり、にこにこしない子はいないでしょう。
〈あらすじ〉
腕を組み瞑想にふけるだるまさん。
ページをめくると、四股を踏んでいるだるまさん。
「だ・る・ま・さ・ん・が・・・」と読んでいって
次のページにいくと
どてっ ・・・と、だるまさんが転びます。
ここで小さな読者は大喜び。
またページをめくると、四股を踏んでいるだるまさん。
「だ・る・ま・さ・ん・が・・・」と読んでいって
次のページにいくと
ぷしゅーっ ・・・と、だるまさんの空気?が抜けます。
ここで小さな読者はまた大喜び。
次のページは・・・。
「そんなばかな」
そもそもだるまさんに足なんかあるはずない。
体が伸びたり縮んだりしない。
そう怒る大人もいるかも。
でもそれはナンセンスのユーモアってものですよ。
確かに、まあ単純でばかばかしいっていえばそれまでですが、
小さな読者との息はぴったりあいます。
最後のだるまさんの笑顔で「そんなばかな。」って思った人も許してくれると思われるとても素敵な絵本です。
この絵本、何をかくそう、最初は私自身が受け入れてなかった大人のひとりです。でも、いつも配達している乳児の保育園の先生にバカ受けだったので、見直しました。幼児の前で実際読み聞かせもしてみましたが、その時もみんな笑ってましたよ。