コロイの楽器を作るトラックスラーハウス訪問
今回、デュッセルドルフ近郊のヴッパタールというところにある障害者が大勢働くトラックスラーハウスも訪ねました。
ここで案内してくれた方は
ここで働く人の障害の程度は軽いもの、重いもの様々です。でも、ここではどんなに大変な障害を持っているスタッフも、例えば『商品を見る』だけの場合でも、すべてのスタッフが商品の製作に何らかの形で関わることができるように心がけています。と言います。
さらに
ひとつの作業をするとき、3時間で終える人もいれば1週間かかる人もいます。でも、それはその人の仕事のペースです。ノルマなどはありません。と。
ここでは、シュタイナー学校で使うノートやフェルトや革の製品、椅子等を作っています。百町森でも扱っているコロイ社の楽器もここで作られています。
コロイの楽器は先ずフォルムが美しいですね。美しいだけでなく、存在感があります。教育の現場では、これらが必ずしもいわゆる楽器としてくくられてしまうものではないのかも知れません。治癒や癒しのための存在、音だけでなく形を含めた存在そのものが、意味あるものとなっているような気がします。さらにそうしたものが障害者が生き生き働くこうした場所から生まれてくる事に感動を覚えました。(施設全般を見学させてもらいましたが、コロイを中心に記事にしました)
それにしても、行政からの援助があるとはいえ、障害者がこうした美しい施設で、生き生きと働き、商業的にも成り立っているドイツという国のシステムにも感動せずにいられません。
資料を提供して下さったおひさまやの坂本さん、写真を提供してくれたMoMoの茂木さん、ありがとうございました。