絵本作家センダックは私には神様的存在だった。
『かいじゅうたちのいるところ』のモーリス・センダックが亡くなった。私が絵本について話をする時、必ず『かいじゅうたちのいるところ』について話した。
![CIMG4924i.JPG](https://www.hyakuchomori.co.jp/blog_kakita/assets_c/2012/05/CIMG4924i-thumb-270x202-2257.jpg)
![CIMG4925i.JPG](https://www.hyakuchomori.co.jp/blog_kakita/assets_c/2012/05/CIMG4925i-thumb-270x202-2255.jpg)
![CIMG4926i.JPG](https://www.hyakuchomori.co.jp/blog_kakita/assets_c/2012/05/CIMG4926i-thumb-270x202-2253.jpg)
少年マックスが現実の世界でかいじゅうごっこをしている時のシーツの様な布が、ファンタジーでかいじゅうの島へ行った時のテントになっている事や、三日月が満月になる意味などを話した。子どもにとってファンタジーとは何かという事を大人に説明するのにもってこいの絵本なのだ。
『まよなかのだいどころ』にはこっそり自分の誕生日を描くユーモア。『まどのそとのそのまたむこう』では母の胎内の記憶を描いているが、モーツアルトが出てくる!!何故?『シャーロットとしろいうま』ではシャガールへのオマージュとも言える色使いなが効果的にされていたり…。
謎の多いセンダックの絵本だが、同時に読者のこころに深くはいり込んでくる。同時代を生きたことを私の誇りとしたい。