読み聞かせに向いている絵本57『ペレのあたらしいふく』

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これは100年も前に出版されたスウェーデンの絵本です。
それまで作者ベスコフは妖精の絵本ばかりを作っていて、その事を批判的に言う人も多かったとのこと。そこで、それに「おとしまえ」?をつけるためにこの絵本を描いたと言われています。
スウェーデンの田園風景を楽しめることもこの絵本の楽しみの一つです。

〈内容〉

少年ペレが自分で世話していた羊の毛を刈り、おばあちゃんにすいてもらい(その間ペレは畑の草取りをする)、もう一人のおばあちゃんにはつむいでもらい(その間ペレは牛の番をする)・・・、ついに新しい服をこしらえる。豊かな自然と人間のもつ技術と自らの汗なくしては物が存在しない事も教えられる。 普段は靴も履かないペレが、そんなにまでして服を手に入れたかった理由は?

子どもはまだ文字を読まない子も絵を読みます。この作品は絵を読むことでさらに内容の深さを知ることが出来ます。
ペレの労働の意味が最後の場面で絵に暗示されてるのですが、おわかりですか?

そう、彼は教会に着ていく服を作ろうとしていたのですね。

エルサ・ベスコフ/作
おのでらゆりこ/訳
本体価格1200円+税
4歳〜
小学生や中学生への読み聞かせにも向いています。
寸法:24×32cm
内容:16p

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