幼児教育の原点を訪ねる〈4〉ドレスデンのフレーベル幼稚園を見学

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今年2月に行ったフレーベルの足跡を訪ねる旅、最後はドレスデンのフレーベル幼稚園を見学しました。

ソリで登園する子が可愛い!

オーバーなどはここに脱ぎます。

環境を中心に説明します。

私が注目したのは積み木のコーナー。

床で遊ぶ積み木のコーナーに、木製の大型の働く車(トラック、フォークリフト、ベルトコンベアー、クレーン車)が4台もあったことに私は感動しました。

さらに基尺3.3cmの園用積み木(フレーベルの恩物を発展させた積み木といわれています)の充実ぶり。

そしてこのコーナーの遊びを発展させるための素材選びが素晴らしく、量がすごいこと!

小さな自動車、人、動物、家や柵、石や貝殻・・・。日本でも参考にできそうです。

ドイツの幼稚園は、ほとんどが公立ですが、フレーベル幼稚園は、モンテッソーリ幼稚園やシュタイナー幼稚園と同様、特色を持つ私立幼稚園の一つです。

「そもそも幼稚園はフレーベルの考え方に基づいているはずなのに、なぜわざわざ『フレーベル』の名が付く幼稚園があるんだろう?」と、私は不思議に思いました。

今回案内してくれたブランケンハーゲルさんによると「確かに、フレーベルは幼稚園の創始者、幼稚園の父というべき存在で、どの幼稚園にも多大な影響を与えました。その中でフレーベル幼稚園は、彼の理念に忠実に保育をしようとする園だと言えます。」

積み木のコーナーの充実ぶりにも、そんな考えが反映されているのかもしれません。

恩物は他の遊ぶ道具とともに棚に有りましたが、日本でしばしば見うけるような、一個づつ個人に持たせ名前を書かせ、一斉に遊ばせるという物ではないようで、安心しました。

旧東ドイツということもあるのか、全体的にはプラスチックの容器や遊具が目立ちましたが、子供達はみんな落ち着いていて、安心してここにいるという感じでした。

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