一冊手元に置きたい本『中高生からの平和憲法Q&A』
日本の憲法では第9条で「戦争をしません、戦力も持ちません、交戦権も認めません」と言っていますが、今、日本の政治を動かしている中心にいる人たちは、憲法を変えて日本が戦争の出来る国にしようとしている事を知っていますか?この政治家達は「外国が攻撃してきたら」と考えていますが、そう考えるのではなく、「外国からの攻撃がないように」世界の人びとの前に平和憲法を高く掲げることが安全を得る道だというのがこの本の著者たちの考えです。
前の戦争で最後の激戦地となった沖縄では20万人の死者を出し、民間人も10万人近くが亡くなっていますが、その沖縄には憲法9条の碑が3つもあるそうです。沖縄の人たちの平和への思いの強さがわかりますね。
また、世界では、国連加盟国だけでも25ヶ国、15%が軍隊を持たない国で、「国家が軍隊を持って当然」というのは普遍的ではないこともこの本で知りました。
イラストを交えた、Q&A方式によるわかりやすい本です。
この本は中高生だけでなく、大人にも憲法のわかりやすい入門書といえるでしょう。
◇全国学校図書館協議会選定図書
高田健 舘正彦
A5判並製 136頁
本体価格1400円+税