32年前の百町森を知っているお客さんから素敵なメッセージをいただきました。

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1310tuushin.JPG1310_kakita_yukinohi.jpg百町森のFacebookページに「いいね!」してくれたTさんからのメッセージです。
なんとガリ版刷りのコプタ通信のこともご存じな方でした。
気に入って頂いた児童文学も私の好きなものばかり・・・。
私は「こんな出会いがあるなんて、この仕事をしていて良かったなぁ」と思いました。

Tさん・・・・・・・・
今から32年前、10歳の私に洋書を勧めてくれたんですよ。柿田さんが。思春期の女の子がヒッチハイクで家出するお話でした。 あとものすごく凝った仕掛け絵本を見せてもらいました。耳鼻科の隣のビルで、ほんとに魔法使いが住んでるような雰囲気の本屋さんでした。


柿田・・・・・・・・
そうでしたか。なんだかタイムスリップしたみたいな、可笑しいような不思議な感じがする話ですね。

Tさん・・・・・・・・
子 どもの頃に妹の通院にいやいやつきあわされ、耳鼻科も引っ越しかなにかでいつもとは違う路地というか引っ込んだ場所にあり、待合室からぱーっと逃げ出して 隣のビルに行ったら、ものすごく薄暗い本屋さんがあって! 見たこともない本ばっかり! 入り口に近いとこで立ち読みしてたんですけど、いま思えば柿田さんがそのまんまにしてくれてたんだなぁって。

 なぜかというと、探しにき た母がものすごい剣幕で私を叱り倒してる時にすーっと柿田さんが店から出てきて、「この子本がすごく好きですよ」って助けてくれたんです笑 その時に仕掛け絵本を見せてくれて。 うわぁってなったけど母は仕掛けはダメだ、おもちゃだからと言いつつ、立ち読みしてた本はしぶしぶ買ってくれました。すごく嬉しかったです。 その時にガリバンで刷ったようなコプタ通信をもらいました。

そのあと耳鼻科は元の場所に戻り、二度と百町森にも行けなくなり、あの本屋さんは夢みたいだったなーなんて思ってたら、その12,3年後にある女子が、静岡にどうしても行きたいおもちゃやさんがある、と言って相沢さんの本を送ってくれて。

そ の方は23の時に授かった赤ん坊の子育てが不安な時に、ニフティサーブで呼びかけた言葉に反応してくれた苫小牧の人で、教えてもらった著者のお店を訪ねた ら、びっくり。 自分が子どもの頃にたった一度だけ行ったことのある、幻の本屋さんだった。 百町森 という名前だけは絶対に忘れていなかった。なぜかというとコプタ通信をずっと取ってあってしょっちゅう眺めていたので、、

 へーーぇ、と思いながら探して出かけた先に柿田さんがいらっしゃったんです。お店の雰囲気はまったく違ってたけれど柿田さんはそのまんまでした! その時私は23,24歳くらい。長男がまだ赤ちゃんで。 ネフスピールと『かばのヒッポ』と仕掛け絵本を買って帰りました。

そ のご縁で木の積み木にはまり、、、。 たくさん遊びました。発達障害だったので、シュタイナーとかネフ社のおもちゃを学ぶ良いきっかけになったというか、、、 その子も今は大学2年生です。 今私たちは関東に住んでいますが、たまに静岡帰るときはお店を覗いています。 百町森は私にとっては特別な意味をもつだいじな本屋さんなのです笑 あつい思い入れを語ってしまってすみません!(*´ω`*) これからもずっと いいね! を押して応援しまっす!!

そこにはプーが住む 森は「ひゃくちょもり」っていうんだって書いてあって、すぐに学校の図書室でプーたちに出逢い、大人になって育児で悩んでいるときにまた柿田さんにお店で 出逢い、うちの赤ん坊に選んでくれたのが『かばのヒッポ』、 お店の雰囲気はまったく違ってたけれど、看板のロゴ字は変わっていなかったし・・・。

私たちは親子で柿田さんに本を選んでもらったんだなぁって。魔法のおじさん、て呼んでます。いまでも。

息子は二人とも発達障害で、私は離婚しちゃって毎日どたばた。正直、絵本とか本とか読んでる暇もなく、遠ざかっており

ただ去年の春に腺癌という病気で入退院。オペ前後に読んだのは、ナルニアシリーズ、マーティンピピン、ドリトル先生、フィリッパピアスとか、、。こどものころ読んだ本を読んで過ごしました。

そうしたらなんとなく気持ちが軽くなって。

無神論者ですけど、神様はいて必要なものは必ず必要な分だけ届けてくれるんだと、、。

2月13日に届いた柿田さんのメッセージを昨日の真夜中に受けとるっていう、このタイミングもなんだか神秘的です

夜中にいい迷惑だったと思いますが、、すみません。興奮してしまって。

それにしても、苫小牧の人から教えてもらって探した本屋さんが、百町森だったっていうことがすごいですよね。鳥肌たちました。えええ、ここは子どもの頃にたった一度だけ本嫌いな母に本買ってもらったお店だー!!あの薄暗い夢だか幻の本屋さんだーーって。びっくりしました。

今でもわずかなお小遣いは本につかってしまいます。

柿田さんにこんなお礼を申し上げる日がくるとは自分でも驚きです。 SNSってすごいなぁ。 本当に魔法みたい。

柿田・・・・・・・・
そうでしたか。ガリ版で刷ったコプタ通信とはまた凄いですね。大昔の話です。この話、お名前を伏せて通信やウェブサイトに載せさせていただけませんか?

Tさん・・・・・・・・
ウェブや通信にのせてもらえるんですか? とても嬉しいです。ありがとうございます!
いろいろ思い入れが強くてさっきから柿田さんにはなにかしら書いては消し、、まとまらず、、

柿田・・・・・・・・
Tさん、ホント、濃い話が突然できてSNSって不思議です。
ちなみに「思春期の女の子がヒッチハイクで家出するお話」ってもうなんだったか私は思い出せません。

写真上
1981年6月号コプタ通信
写真下
開店当初の百町森(雪の日に撮影)

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