2013年12月に書かれたブログ

年間ベスト

2013年に出版された絵本で印象に残ったものをご紹介します。
13年は印象に残る絵本が沢山出たと思います。

かこさとしさんが『からすのパンやさん』や『どろぼうがっこう』の続編を次々に出したことがなんと言っても印象的でした。
中でも、私は『どろぼうがっこうぜんいんだつごく』すごいと思いました。

 さらに私が書いた『絵本屋さんがすすめる絵本100』の中で100冊絵本を紹介したのですが、
その中で『クネクネさんのいちにち きょうはマラカスの日』が一番反響があり、印象的でした。

さらに、東日本大震災をテーマにした長谷川集平の力作『およぐひと』、
翻訳ものではハンスフィッシャーが絵を描いた『メルヘンビルダー』、
センダックが絵を描いた『そんなときどうする?』、
マリメッコデザインの『モミの木』、
読み聞かせの活動からは佐々木マキ作『はぐ』や『まちにはいろんなかおがいて
などが聞き手の食い付がよくて印象に残りました。
ちなみに、翻訳家ではこみやゆうさんの活躍がすごいと思います。
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子どもたちがどのように扱われているか、ということにほど、

ひとつの社会の本質が見えてくるものはない。

子どもたちはひとつの社会にとって、最も輝いている市民であると同時に財産であり、

ひとつの社会が成功しているかどうかは、

その社会の子どもたちの幸せ度によって測られるべきである。

ネルソン・マンデラ

(訳:横山洋子)

マンデラ氏の子ども観がかいま見える素晴らしい言葉ですね。

特定秘密保護法成立を憂う

戦前の治安維持法のようなものがまさか私の生きている間に出来るとは!
表現の自由にかかわる仕事をしている私としても、何かしなくてはと思います。
以下出版労連のページから
「今国会に上 程された、「特定秘密保護法案」は、報道・取材出版の自由へ重大な規制を含み、同時に国民の知る権利を奪う内容となっています。また、個人プライバシー深 く関わ事項や政治活動、表現の自由に関わる事項ついて、政府や警察が調査を行うとされ、重大な人権侵害を公然とおこなうことができる内容となっています。」
以下日本出版者協議会抗議文から
「国民の知る権利、言論表現の自由が損なわれるとして、全国的に反対運動が展開され、11月21日には日比谷野音に1万人の人が集まり、反対の大集会が開 かれた。また25日には福島市で公聴会が開かれ、与党側推薦を含む7人の公述人全員が、この法案の廃案や慎重審議を求めた。政府・与党はこうした民意に謙 虚に耳を傾けなければならないはずだ。にもかかわらず、26日に強行採決をしたということは、この公聴会が単なる政府のアリバイづくりにすぎないばかり か、福島の人たちをないがしろにし、侮蔑するものである。原発関連情報の秘密化が危惧される。
 政府による恣意的な秘密指定が、30年から60年までなどということは、国民を無視した、とんでもない話である。日本出版者協議会は将来に禍根を残すこの法案を、参議院では、十分に審議をつくして、廃案にするよう強く求めるものである。」
日本図書館協会が「図書館の自由委員会」名で声明を発表しているので
この頼もしい声明も見てください。
http://www.jla.or.jp/Portals/0/html/jiyu/tokuteihimitsu_appeal.html
私もこれらに準じたいと思います。

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