ネルソン・マンデラ氏のことで忘れてはならないこと

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子どもたちがどのように扱われているか、ということにほど、

ひとつの社会の本質が見えてくるものはない。

子どもたちはひとつの社会にとって、最も輝いている市民であると同時に財産であり、

ひとつの社会が成功しているかどうかは、

その社会の子どもたちの幸せ度によって測られるべきである。

ネルソン・マンデラ

(訳:横山洋子)

マンデラ氏の子ども観がかいま見える素晴らしい言葉ですね。
Eine Gesellschaft offenbart sich nirgendwo deutlicher als in der

Art und Weise, wie sie mit ihren Kindern umgeht.

Unser Erfolg muss am Glueck und Wohlergehen unserer Kinder

gemessen werden, die in einer jeden Gesellschaft zugleich die

wunderbarsten Buerger und deren groesster Reichtum sind.

Nelson Mandela

さて、直接、百町森の仕事と関わりないことかもしれませんが、生きていく支えとなる精神に関係する重要なことなのでこの場を借りて話をさせていただきます。
ネルソン・マンデラ氏が死去したこと、世界中が追悼の意を表したことに関して、私は日本の報道に少し戸惑い、失望しています。
それは、当時、マンデラ氏の27年の獄中生活をおくることに日本は手を貸していた側にいたということを伝えていないからです。
2割が白人、8割が有色人種という中で、有色人種を隔離(アパルトヘイト)し、白人が支配していた国を、先進国は経済封鎖などをして抗議していた。
日本はそれをせず、それどころか日本の企業人が南アフリカに行くと「名誉白人」として迎えられた。
当時も日本人はエコノミックアニマルとして世界中から揶揄されていたわけです。
日本人は偉大なマンデラ氏をたたえる前に謝罪が必要、という報道があってよかったのでは・・・と私は思います。
あまりテレビ、新聞を見ない私なので見過ごしただけかも知れませんが、すくなくとも、NHK総合TVではこうした報道はなかったと思っています。
私はこのことが学生の頃からずっとひっかかっていたことです。皆さんどう思われますか?
原発を世界に売り込む今の安倍自民党政権も、体質はこの当時と全く変わっていませんね。
私たちはその間何を学んだと言えるのでしょうか。


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