韓国・朝鮮の絵本の読書会を開こうとした理由

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1402zoukan.JPG最近、憎韓という言葉を使ったり、在日韓国・朝鮮人に対してヘイトスピーチを行うなど、朝鮮・韓国に対して排他的な感情を持つ人がいます。(中国に対してもですが、ここでは省きます。)

私はそういった動きに対して大変驚き、悲しんでいます。

左の新聞記事は2月11日朝日新聞朝刊ですが、これによると12年に李明博大統領が竹島に上陸した頃から、そんな動きが出てきたとのこと。


外交という面から考えれば明らかにこれは韓国政治家の軽卒な行動ですが、日本の政治家も同じような行動をはしばしばとります。つまり、こういうのは政治家のコマーシャリズムなのではないでしょうか。

メディアもそうした国家の目立つコマーシャルや突出した出来事ばかり取り上げる傾向があります。

私たちはコマーシャリズムに踊らされしばしばつまらない商品を買って後悔しますが、こういう人たちも買ってはいけないものを買ってしまった人と同じように私には見えます。

なぜ、そのようなことがおこるのか、一概には言えませんが、私は市民が自立していないことがその大きな原因ではないかと考えています。

国家が暴走すれば、最終的に犠牲になるのは市民です。そう考えると、こんなものに振り回されないことが大事です。

そこで私が言いたいのは、国家のレベルでものごとを見ようとしないで、市民のレベルでものごとを見てみませんか?ということです。

すると、対立することなどほとんどなく、日常的に交流していることの方が多いのでは。報道ももう少し市民のレベルのものがあってもいいのでは。

昨年秋、私のお店に、韓国から訪ねて来てくれた若いカップルがいました。
百町森はD&DEPARTMENTが出している雑誌に紹介されています。
それを見てわざわざ訪ねて来てくれたということでした。
私は大変嬉しかったし、感動しました。
そのカップルがたまた大変ういういしくて素敵でした。

私が考えている市民の自立というのは、国家や政治家に振り回されず、人の日常の幸福を考え、冷静な判断ができるということです。そして、もっと日常的に交流ができないかということです。その日常の積み重ねがひいては政治をも動かすのでは。

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さて、そこで私が思い立ったのが韓国や朝鮮の子どもの本の読書会を開くということでした。

朝鮮・韓国の絵本や昔話、児童文学は日本でもお馴染みのものが大変多く出ています。

特に韓国の絵本は出版ブームだという話も聞きました。以前よりさらに充実した内容のものが出ている気がします。

これらを皆で読んでみるのは面白いのでは、その中に、在日韓国・朝鮮人が同席して、あちらの習慣や民俗なども教えてもらえてもっと面白く読めるのでは。

そんなことを考えている時、30年来の百町森のお客さんで、在日の方がいること、しかもその方はお子さんの読書記録をつけている方だということも思い出し、早速お話ししてみました。
そうしたら、ひとつ返事で来てくださるとのこと。私は小躍りしてしまいました。

ということで、3月22日(土)6:30〜
「平和のための読書会」という名で韓国の絵本を中心にした読書会を開きます。

ぜひお誘いあわせの上、いらしてください。

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