2018年1月に書かれたブログ

子どもの本って実は哲学なんだなぁって思いました。

先日、「絵本を読んで哲学してみませんか?」という会を開きました。取り上げた本は『かないくん』(谷川俊太郎作、松本大洋絵)という絵本です。

ゲストに静岡大学農学部教授で文学博士(専門は哲学、倫理学、生命環境倫理学)の竹之内裕文先生をお招きし会の進行をしていただきました。

まず、竹之内先生からプロジェクターを使った自己紹介や、死についてル・グインの『ゲド戦記』、長田弘の『死者の贈り物』からの引用文を取り上げた後、柿田が『かないくん』を朗読しました。

その後、ある五つのテーマについてグループに分かれ、人の意見を最後まで聞く、その時発言者はコミュニティーボール(写真で竹之内先生が手にもっているもの)を持つといったルールIMG-5175.JPGの説明を受けた後、30分ほどじっくりグループディスカッションをしました。

(ちなみに五つのテーマは1,「死」を「重々しく」も「軽々しく」も考えないとは 2,「死んだら終わりまで書ける」とは 3,死とともになにが「始まった」のか 4,絵の中に頻繁に出てくるウサギは何を意味しているのか 5,お葬式で笑ってしまうこと です。)

それから全体で45分ほど、対話の中で出てきた印象深かったことなどをグループごとに発表し、それについても話したい人はその場で発言しました。

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