OTTO SEQUENZE DA METTERE IN ORDINE
8シリーズのカードを順番に並べよう
- BMT004 カードを並べてシーケンス(物語)を作りましょう
- 7,600円+税(10%税込8,360円)
054-251-8700
商品の説明
内容
時間の経過を示す数枚のカードがセットになっていて、それらを順番に並べる遊びです。一番簡単なものは、鳥かごと黄色い鳥が描かれた3枚のカードです。
- 鳥かごの中の黄色い鳥
- 鳥かごの扉が開いて、鳥が扉のそばにいる
- 開いた扉から飛び出す鳥
この順番に並べれば正解です(パッケージの一番上の段参照)。
他にも、リンゴの熟成、花の成長、小屋で雨宿り、木の成長、雪解け、日の出から日没、家の建設というテーマがあり、一連のシリーズの枚数も、4、5、6、7、8、9、10枚と増えて、難易度が上がっていきます。
遊びかた
まず、描かれているモチーフや、色と形の関連性の高いものをまとめま、ひとつのシリーズにします。そして、ひとつのシリーズの中で差異を見つけ、それが何を意味するのかを考えます。その意味に従って、カードを論理的に並べていきます。
青リンゴが赤く熟していくシリーズは、「熟する」という意味を理解せずとも、色の変化だけに着目して並べることができます。花壇の花が大きくなっていくシリーズも、大きさに着目すれば、並べることが出来そうです。 逆に、木が芽吹いて葉が付き、花が咲いて最後に実が残る、というのは、絵の変化だけでは難しく、日常的な体験や知識による植物についての理解が必要でしょう。
アイデアはシンプルですが、扱うジャンル(自然界から人間の生産活動)の広さ、時間のスパンの長短(数分から数ヶ月)など展開の幅の広さには驚かされます。しかも、それが子どもに身近なテーマになっている点もいいですね。
1種類のシリーズのみを渡して順番だけを考えさせるのか、何種類かを混ぜて渡してグループ分けからさせるのか、一人なのか数人なのか、色々な遊び方が考えられますが、子どもの状況を見ながら判断してください。
近いおもちゃとして「TGRE27 推測力を養うプログラム」(タグトイ)もあります。こちらは、アルファベットや数字、図形といった抽象的な概念や、一定のリズムでの繰り返し、数の増減などの変化も扱っている分、難易度は高めです。この「8シリーズのカードを順番に並べよう」は、子どもにとって身近なテーマを扱い、それらを時間軸に沿って並べるというルールが明確なので、より遊びやすくなっています。1976年に出版されていますが、45年を経て今なお遊べるのは、扱うテーマの普遍性ということでしょう。
「エディツィオーニ・ペル・バンビーニ Edizioni per bambini」シリーズ
イタリアのダネーゼ社は、子どもの創造力を刺激し豊かにするための「道具」に、1960年代から積極的に取り組んでいました。「エディツィオーニ・ペル・バンビーニ Edizioni per bambini」と名付けられたこのシリーズには、エンツォ・マリが1957年に発表した「16の動物 Sedici animali」や、ブルーノ・ムナーリの「プラス・マイナス Piu e meno」(1970)「本に出会う前の本 I prelibri」(1979)といった名作も多く含まれていました。
時代を先取りしすぎたせいか、販売は思うように伸びず全て廃番となってしまいましたが、近年になって評価が高まり、一部の商品は復刻品が発売されるまでになりました。しかし「名作」の声が高くても、製造コストが高いため復刻できない作品もあるそうです。当時のダネーゼ社が、「ぜひ子どもたちに手渡したい」という高い志と強い使命感を持って、このシリーズを世に送り出していたのは間違いありません。
(2005年8月に百町森で開催した「Edizitoni per bambini 展」チラシより)
以上は、2005年に百町森で、ダネーゼのオリジナル品を展示した際の文章ですが、「近年になって評価が高まり」の通り、2008年には、ムナーリがデザインした商品が3点もコライーニ社によって復刻されたのです。
2018年に開催された「ムナーリ展」の盛況ぶりを見ても、ムナーリの評価は相変わらず高く、その年にも2点復刻されました。
コライーニ社の息の長い取り組み
今回復刻されたのは、「OTTO SEQUENZE DA METTERE IN ORDINE(8シリーズのカードを順番に並べよう)」(1976)。
復刻したのは、イタリアのコライーニ社。ムナーリの作品をコツコツと復刻し続けている出版社です。この「エディツィオーニ・ペル・バンビーニ Edizioni per bambini」シリーズについても、「本を読む前の本」「プラス・マイナス」や「ABCで遊ぼう」など着々と復刻を進めてくれています。ムナーリ関係だけでも
- 2002年 I PRELIBRI(本を読む前の本)
- 2008年 PIU E MENO(プラス・マイナス)
- 2008年 ABC CON FANTASIA(ABCで遊ぼう)
- 2008年 TANTA GENTE(みんなともだち)
- 2018年 IMMAGINI DELLA REALTA(現実世界のイメージ)
- 2018年 TRASFORMAZIONI(「いろいろ変わる」お話作りゲーム)
の6点がすでに出版されているので、今回を加えて7点になります。さらに、
- METTI LE FOGLIE
- STRUTTURE
の復刻を予定しているようなので、ムナーリ作品14点のうち11点をカバーすることになります。しかも、これ以外にも、すでに復刻した「建築積み木MC1」、最近復刻された「おさるのジジ」などもあるので、「今出版できるムナーリの作品を網羅してやろう!」くらいの意気込みを感じます。
大きくてしっかりしたカードがうれしい
カードの大きさは、なんと14.5cm角。CDケースよりも少し大きいサイズです。だから、並べた時の迫力がスゴイ!子どもにとっては、より大きく感じるはずなので、お話の世界に入り込めそうです。厚みもあって(約0.7mm)、ペラペラしていないので、子どもにも扱いやすく、耐久性もありそうです。
オリジナルと比較してみると、箱の大きさが小さくなっていますが、カードの大きさや枚数など全く同じ内容になっています。むしろ、元の箱サイズが33cm角(LPサイズ)だったので、コンパクトになったのは朗報です。また、他の復刻作品と共通のデザインで、しかも「プラス・マイナス」とは同じサイズになっているので、並べたり重ねたりした時の統一感がなかなかに嬉しく、ムナーリ・ファンの心をくすぐりますね。
(佐々木)
出版社サイトより
Bruno Munari と Giovanni Belgrano によって 1976 年に設計されたこのゲームには、52 枚のカードが含まれており、論理的に順序付けられる 8 つの画像のシーケンスを形成します。シーケンスは 3 枚から 10 枚のカードで構成され、難易度の高い順に並べられます。 鳥かごから出てくる小鳥、建設中の家、葉を伸ばし花を咲かせる植物...。連続する一節に対応するそれぞれのカードには、熟したリンゴの色から空の太陽の位置まで、解釈する手がかりとなるさまざまな情報が含まれています。 それぞれのイメージは、一連の流れとその意味を再構築することにつながり、子どもの論理的結合の能力を鍛えます。このゲームの基本的な考え方である、一連の流れを進めるために正しいカードを探すことから始めて、グループでも、様々なカードの使い方を考案することができます。
(出版社サイトより自動翻訳)
商品詳細
年齢: | 3歳から7歳 |
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作: | ブルーノ・ムナーリ Bruno Munari |
作: | ジョヴァンニ・ベルグラーノ Giovanni Belgrano |
寸法: | 15.5×15.5×3.5cm(箱)、14.5cm角(シート) |
内容: | 52枚 |
製作: | Corraini (イタリア) |
注意事項: |
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初版発行日: | 2019年(オリジナル1976年) |
原著: | OTTO SEQUENZE DA METTERE IN ORDINE |
商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。